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令和だって昭和の延長でしかない

職場の男性の先輩に言われたことで傷付いた言葉が結構ある。

①「どうせ、結婚したら退職するんでしょ?」
私が職場で不当な扱いを受けたという話をしたときに言われた言葉だった。私が行けるはずだった研修が、何の理由もなく上司によってキャンセルされ、男性の同僚が代わりに行くことになった。しかも、建前上は私がキャンセルを申し出たことになっている。おかしくない?という私の愚痴に対して、男性の先輩は「上司にも上司の考えがあるんだよ。それにさ、どうせ結婚したら仕事辞めるんでしょ?それなら男性職員を行かせたほうが組織として得じゃん?」と言われた。
違う、違う、全然違う。私は知っている。私の代わりに研修に行った男性職員は、研修で学ぶだけ学んであとは仕事辞めてフリーランスで活動しようとしている。私は仕事を辞めるつもりはないし、そもそも結婚の予定もない。何もかもが違う。寿退社だなんて、いつまで昭和の固定観念で話しているんだろう、このおじさんは、と思った。

②「いい人の一人や二人いなきゃいけない年頃でしょ?」
5歳くらいの子供がいる40代の男性の先輩は、私と顔を合わせる度に恋バナをしたがる。「最近どうなの?」と聞かれて、私が「ああ、元気です~」とかわすと、「いやいや、本題に入ろうよ。付き合っている人とかいるの?」と聞いてくる。もっと遠回しに聞いてくるけど、要するにそういうことを聞いてくる。面倒くさいし、気持ち悪い。まさかそんな失礼な人に本音で話すわけもなくて、「いやー、どうでしょうね」とごまかしていたら、「いい人くらいいなきゃいけない年頃でしょ?」と言われた。なに?その年頃って?じゃあ言うけど、あなたは最近まで独身でしたよね?年齢相応の恋愛することを他人に要求する立場にあなたはいるんですか?疑問しかわかない。

③「あなたも難しいね」
職場の50代の男性職員が、週末になるときまって私にLINEでオレ通信を送ってくる。魚を焼いたとか、夕焼けがきれいとか、そういうどうでもいい話を私に送ってくる。とてもどうでもいい。どうでもいいけど、お世話になった先輩なので、無視はできなくてスタンプを送り返す。最近それがかなり私の精神を追い詰めるようになってきた。LINEを開くのが毎回怖い。それを、別の男性職員に相談がてら話してみた。すると、「えー、いいじゃん。あなたもなかなか難しいね」「俺からのLINEもいやだ?」と言われた。まさかの、わたしのほうが問題児扱いされたし、私の身の上のことなんか1ミリも心配してなかった。相談する相手を間違えたな。まあ、昭和のおじさんは令和になってもしぶとく生きているんだなと痛感する言い機会になった。

④「これだから女は」
これは極めつけだと思う。男性の先輩が、別の女性の先輩の悪口を言っていた。「あの人は自分の所掌の仕事を、まるで『私は関係ないですけど』みたいな顔をする。これだから女は。女はいつもそうだ」と言った。いや、違うでしょ。それはその人の特性であって、女の特性ではないでしょ。しかも、よくそれを女の私に言えたなと思った。