読書メモ - インターフェースデザインの心理学
インターフェースデザインの心理学とは
人間の行動原理を元に設計されたデザインのこと
何個か抜粋↓↓
人はどう見るのか
人は過去の経験と予想に基づいて画面を見る。
その人がその時に何をしているかや何を期待しているかに左右される。左から右に読む言語ならユーザーは画面を左から右に見る傾向がある。
一番「左上」の角から見始める人はいない。なぜならロゴや余白、メニューなど関心のある事柄とは関係の薄いものがあることを知っているから端を避けて画面の中の方を見る傾向がある。
よく言われる「左上」というのは端、上からそれぞれ30%程度離れたところから意味のある情報を得ようとしている。
エラーなど何か問題が起きた時、視野を狭めて他の部分を見るのをやめて問題の箇所に意識を集中させていく。
人はどう読むのか
読むことと理解することは同じではない。
生物学者なら下の文をすぐに理解できる
TCA回路の調節作用はおおむね、存在している気質の量と生成物による阻害に依っている。TCA回路において、コハク酸デヒドロゲナーゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、などを阻害する
しかし、上記を読めても、理解したことにならない。新しく取り込んだ情報はすでに持っている認知構造の中に組み込まれてこそ自分のものになる。
可読性に関しては可読性算出ツールがある。絶対的なものはないが、優しい文章か難しい文章かの検討はつくので使ってみるのが良さそう
可読性算出ツール(自分で探したやつもある)
指標に関して
一般ユーザーに向けた文章であれば下記を指標にしてみるのが良い
小学生6年生レベル以下の文章は優しい
中学校1~3年レベルは平均的
高校1年生レベル以上は難しい
文章を読むときは文字や単語をそのまま読んでその後で解釈するのではない
次に何が来るのかを予想している。事前に知識があればあるほど、内容についての予測が容易になり、解釈も容易になる
人はどう記憶するのか
一度に覚えられるのは4つだけ。
12個情報が並んだら、グループ化して、最大3~4個(含むものも3~4)になるようにしましょう。
人間は記憶に外付けの手段に頼りがちなので、ユーザーがサービスを使用しているときにメモとか使っていたら、脳のメモリに負荷がかかりすぎてる状態と言える。
終わりに
我々のデザインに心理学的な裏付けはあるか?
もし今までのデザインやこれからのデザインに心理学的な裏付けがあるなら、ちゃんとソースとともにチームに共有していきたい。
共有された側は、理解して、その心理学をちゃんとアウトプットに落とし込めているのかまで見ていかないと、間違った心理が働く可能性があるから慎重に扱おう。
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