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物書庵初心週記帖(34号)「守谷市長選挙と米国大統領選挙を並べるのがお門違いですが」

二十四節気の立冬を過ぎて、朝晩はすっかり冬らしい寒さを感じる日が増えてきた。田舎住まいな事もあって、朝の空気は冷たくも清々しく、1日の始まりに全身をシャキッとさせてくれる。寒いのは嫌いだが、冬の朝の空気はけっこう好きだったりする。(その反面、布団の魅力に負けてなかなか起きられず苦労してるのだけど…)

GOTOキャンペーン然り、経済回復の道を辿るかに見えていたのも束の間、全国各地で新型コロナ感染者が増加の一途だ。「第三波だ」と言う医療関係者と「第三波とは言えない」という政府との綱引きは今回も行われている。一連の報道を見ていると、GOTOキャンペーンで救われた飲食や観光業従事者がどれだけいて、救われなかったのは誰だったのか?をしっかりと検証して欲しいと切に感じている。救われるべきだと愚案が思っている個人経営の店舗を実際に支えているのはGOTOキャンペーンではなく、昔からの根強い常連やファン達に見えている。行きつけの店主さんも「居酒屋はどこも苦しい。それでも、居酒屋は楽しいのでお店は潰したくない。だから、夜の営業時間を短縮して日中に全く違う仕事始めたんですよ。」と明るく振る舞いつつ話してくれたのは本当に印象的だった。筋肉質で大柄な体格からは想像出来ないような繊細な味付けの料理を作ってくれる大好きな店を1人のファンとして食べて飲んで支えていこうと改めて誓った瞬間だった。(堂々と飲みに行くための口実ではなく笑)

そんな我が地元の守谷では先日、市長選挙が行われた。現職が強い?影響なのか、前回の対立候補が国政選挙に目を向けたのか、公示日ギリギリに対立候補が現れたようだったが、案の定現職の圧勝で2期目の当選を決めた。駅前の開発や企業誘致など不満に感じる部分も多々あり、対立候補の存在に期待していたので非常に残念で仕方なかった(この点は連れ合いの方が熱が高いのだが)。投票率は過去最低の31.65%、小学生が読んでもわかるような薄い公約の対立候補に入った1,659票というこの2点は「どうせ変わらない」「現職へのNO」という意思表示なのだろう。最も身近な地方自治体の首長を選ぶ選挙でもこの無関心。コロナ禍で投票率が下がる可能性を考慮しても、このクニの政治への無関心は憂慮してしまう。

一方で、最後までトランプ大統領らしい形で、ようやくの敗北宣言を出した米国の大統領選挙を見ていると、選挙熱の高さには毎回関心してしまう。選挙を理由にした暴動やテロ行為は勘弁願いたいが、多様さがあり議論が出来る米国の文化や環境が政治家が育てているのではないか。

そんな米国の新大統領バイデン氏と我がクニの菅首相はどの様に渡り合っていくのか。最初の電話会談では日本の主張を伝えるべく踏み込んだ話題にも言及出来た、などと聞こえてくるが、リップサービスも多分にあるのではないだろうか。「シンゾウ、トランプ」の様に肩をしっかり組むのか、がっぷり四つで組み合うのか、「頭は良さそうだけど、なんだかパッとしない」という印象通り?の質実剛健な外交手腕を期待してもいいでしょうか?

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