日々の雑感雑記20200522「吉村知事に見た政治家としての姿勢」

大阪府の吉村知事が18日にテレビ出演した際のコメントを取り上げたデイリー社の記事から抜粋。

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大阪府の吉村洋文知事が18日、読売テレビ「情報ネットten.」に生出演。新型コロナウイルスで独自の「大阪モデル」を達成し、16日から休業要請の段階的解除が始まったが、「外出していいのか?」という疑問に答えた。
ゴールデンウィーク明けの「気の緩み」を心配する声や批判する声もあるが、吉村知事は、「外出していいんですか?」という質問に、ズバリ、「これからは外出していいと思います」と答えた。
 ただし、「外出の仕方を考えないといけない」とし、(1)きちんとマスクをする (2)人との距離をできるだけとる--を「100%じゃないにしても、常に1人1人が感染防止を意識することをぜひ協力してもらいたい」と話した。
ただし、「夜の接客を伴うお店…夜の繁華街以外は、外出していただいていいと思います」とナイトクラブのような夜の接客(接待)を伴う店は引き続き、クラスター発生の懸念もあることなどから休業の必要があるとの考えを改めて示し、「『緩みがある』とか言われてると思うんですけど、それは違うと思う。ガイドライン作って、休業要請解除してお店開けてください、とか言いながら、『府民の皆さん、外に出ないでください』は、矛盾だと思ってます。これはある意味、真綿で首を絞めるような話でね、僕は違うと思ってる」ときっぱり述べた。
 また「外食してもいい基準は?」の質問にも「僕は感染症対策とってお店行っていいと思ってます」ときっぱり。これまで通り、「感染者ゼロを徹底的に目指し続けるなら、今まで通り全員が家に閉じこもって外では一切、活動しない、これをやったら多分ゼロは続けれると思います。でもそれだと経済を失って、そのために失う命もある」と説明。「ゼロリスクはない、っていうことを我々大阪府民が受け入れるべきやと思うんです。(感染が再び広がって)もっと(数字が)あがってきたら、もう1回(自粛)お願いありえます」と府民の協力を呼びかけた。
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誰にも正解がわからない状況において、自分の立場を明確にしてハッキリと物を言う姿勢が素晴らしい。

新型コロナ対策を「奇妙な成功」と海外メディアに表現された日本政府であるが、それは明確なメッセージを発する事がない中で市民がその意図を汲んで感染拡大防止に努め、実際に成果が出ているからであろう。

自分の立場を明確にする事で異なる立場から批判を受ける事もあるだろう。が、波風立たずに乗り切ろうとする事なかれ主義の閣僚達と比べ、政治家としてのあるべき姿を示してくれた。このクニに希望の光を照らしてくれたと愚庵は感じている。

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