物書庵初心週記帖(13号)「伊香保温泉旅行記」

二十四節気の「春分」を迎えた3月後半の三連休、連れ合いと共に伊香保温泉を訪ねた。もう何度目であろうか。行きつけの飲み屋での店員さんとの何気ない会話の中で水沢うどんと伊香保プリンを教わってからというものの、日帰り、泊まりのいずれでも楽しめるお気に入りスポットになっている。

我が家での旅の醍醐味といえば現地グルメと神社仏閣。1泊2日の旅路で訪れたスポットを写真と共にご紹介させていただこうと思う。

・渋川八幡宮
十二支や亀など、石で表現しているのが面白い。広い境内をゆっくりと散策するのがオススメ。

・迦葉山龍華院
天狗のお山として知られる迦葉山。二度目の訪問となったが、前回持ち帰りしたお面をお戻しして、ワンサイズ大きい面を持ち帰る。参拝中、雪に見舞われたがなんとも似合う。天狗の赤、木々の緑に雪の白という3色のコントラストをこの目に収める事が出来たのは幸運であった。

・榛名神社
榛名湖にある榛名神社しか知らなかったが、真田家と縁深い沼田にも榛名神社がある。境内を一周歩くだけでも見応えがあり、至る所で歴史の深さを感じる。

・岸権旅館
この旅でお世話になった岸権旅館は室町時代から400年以上続く由緒正しい旅館。新型コロナ対策もしっかり実施しており安心した。初めて泊まったが、お風呂良し、食事良し、部屋良し、人良し、景色良しで大満足であった。「石段街という一等地に宿を構え続けてこれたのは、訪れる客や地域に愛されてきた積み重ね」という連れ合いの言葉がしっくりときた。

・田丸屋(水沢うどん)
伊香保を訪れる度に訪れていた山一屋が、なんとあいにくの定休日だったので、気を取り直して水沢観音の真下に店を構える田丸屋へ。なんと創業は15?年という事で、時代を越えて観音様への参拝客の胃袋を満たしてきたのだろう。注文した天ぷらとざるうどんはとても上品な仕上がりだ。昔はもう少し庶民的な雰囲気だったのでは?などと思いを馳せながら、とても美味しくいただいた。

・クレヨン(伊香保プリン)
渋川伊香保エリアを訪れた時の甘味処といえばこのお店。行きつけの飲み屋で教わった伊香保プリンを食せるのはここ。今回初めて店内でプリンケーキを食べたが、プリンに負けず美味であった。連れ合いと合わせて伊香保プリン6個をテイクアウトで買い求めた。

・とんかつトミタ(豚カツ)
沼田インターにほど近い上州沼田とんかつ街道に店を構え、ブラタモリのロケ地にもなったそう。お店の売りにもなっている河岸段丘を一望出来る座敷席にタイミング良く案内してもらう事が叶ったの幸運だった。上ロースカツ定食は、肉の柔らかさと脂の甘みが見事に調和されていて絶品。を風景を楽しみながらしっかりと堪能する事が出来た。

・土産物
今回は地酒の赤城山スパークリングと水芭蕉の春酒、伊香保温泉神社横で買い求めた佃煮と温泉まんじゅうを土産物として買い求めた。その土地で作られたモノを自宅でも楽しめるというのはとても贅沢な事だとつくづく感じる。

感想と写真の紹介に留まったが、どこも歴史深いので興味がある場所があれば、是非調べてみて実際に訪れてみて欲しい。

何度も足を運んでいるエリアにも関わらず、知らない場所やそこにまつわる歴史がある事を痛感する。先人の記録を読み、自分の足で訪ね、現地の人に話を聞く事は何よりの学びである。

このご時世、外出するには足を踏み止まる場面が増えてきているが、自分の足で学びに行く姿勢と気概は失わずに過ごしていきたいと思う。

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