見出し画像

ひきこもりの人へ

◆生きづらさについて — 生きづらさの根本
 「死ぬのが怖い、死ぬのが不安。」これが全ての苦しみの原因。これさえなくなれば、消えないと思っていた生活の苦しさも和らぐ。

◆禅宗(臨済宗)と真宗(浄土真宗)
 私はこの二つの宗教を主に実践してきた。(もちろん伝統仏教なら他の宗派でも良い)その結果わかったことは、
 
 禅宗・・・死は生と地続きで生の延長に死はある。生はもちろん喜び、死もまた喜びの世界である。
 真宗・・・死とは極楽浄土へ生まれ変わることであり、縁のある人、家族友人が永遠に楽しく暮らせる場所。生前に障害のあった人でも極楽浄土に救い取られればその障害はなくなると明確に経典で説かれている。死の不安がないので生もまた喜びとなる。

 禅宗は修行が厳しく十年は必要。真宗はお坊さんの法話を聞いて聞いて聞き破って信心をいただくという。信じ切るのが大事。どちらかと言えば私は真宗の方がおすすめ。禅より時間はかからないらしい。

 禅宗の修行と真宗の信心を合わせた修行法として、円覚寺の三代前の管長、朝比奈宗源老師は「仏心の信心」を提唱。禅宗だけでなく真宗だけでもないこのやり方が私も一番おすすめ。
 朝比奈宗源著「佛心(仏心)」春秋社刊に全てのやり方は書いてある。朝比奈老師はテレビドラマ「水戸黄門」や「大岡越前」の題字なども手がける。
 朝比奈老師が言うには、佛心は時間、空間ともに宇宙の端まで行き渡っており、それがそのまま私たちの存在であると説く。死んでも絶対大丈夫という。死が大丈夫ということであるから、生も喜びに満ちたものになる。

◆悩みは尽きない
 例え悟っても、信じ切っても悩みは尽きない。その悩みがあればこそ、他人と共感出来るという面があるから。それが人を助けたいという慈悲の心に繋がる。
 ただし、突き抜けてしまえば毎日温泉に入っているような、いくら飲んでも悪酔いしない酒を飲んでいるような心境になり、自然と周りを癒すことが出来る。
 「一子出家すれば九族天に生まる」というように、例え出家しなくても仏道を究めれば多くの家族が救われる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?