武道の嗜み

武道の嗜みの一つ
 天候に左右される今日この頃
新緑に彩られた景色は、何より心地よいが、どうしたことか春先の天候不順や気温の変化にたじろいでしまう…何ともいい難し。

少年部の皆さんにお願いです。
大変でしょうが、道着の帯は、なるべく早く一人で締められるようにしましょうね。
まだ手の力が入りにくい幼少年クラスは、しっかりと締められないでしょうが、手順は覚えましょうね。

一人で道着の着脱が出来ること。
帯が、締められることが、次への始まりになります。
普段の稽古や特に合宿に参加する際は、大切なことの一つとなります。
それに加え、防具の着脱も同じです。
早く着脱ができることと、それらの管理も、稽古の一つと考えてください。

また、女子以外、原則、道着の下にシャツなどは、着ないようにしましょう。
余程の厳寒期や場面、場所、または体調不良等なら認められますが、通常は、着ないようにしてください。

下にシャツを着ているとこれから汗で濡れて不快になることが多い為と素肌を鍛えられない為と言われていますからね。
道場への行き来で肌寒いようなら上に何か羽織って来るようにしてください。

…私は、古い感性なのかどうなのか知りませんが、あることに違和感を覚えております。

大して寒くもないのに、いや寒くてもですが、指導者が、道着の下に長袖のトレーナーなどを着ているモノをよく見かけますが…

どうなんでしょうか?
あまり褒められた格好ではないと思うのは、自分だけでしょうか?
子供達ならまだわかります。
指導するだけになり、動かない為に寒いから着たくなるのも、わからないでもありません。

ですが、武道家の嗜みとしては、褒められたことではありますまい。

道着の白は、覚悟を示しております。
古くは死装束から由来しているとまでいわれております。身に寸鉄を帯びずとは、そのことにも関わりがあると考えております。
ですから、道着が古くなっても、いつでも清潔を保ち皺を伸ばし事に臨むようにしなければならないと考えております。

私は、どんな環境であれ、余程のことが無い限り道着の下に何かを着ることはありません。
(今まで下に何かを着て稽古をしたのは、長い稽古人生の中で数えるくらい…二、三度)

とりあえず…何にせよ個人の自由ですから、何をどうしようといいのですが…^ - ^

自分ら上に立つ者は、他の者に範を示さねばならない立場です。
特に子供達にはです。
みっともない格好やだらしない姿は、見せてはならない。どんな偉そうなことを言ってようが、姿カタチが、乱れていたり、違和感があるようでは本末転倒。


兎角、武道のいやスポーツの世界でも、何か取り違えて、殊更「武道らしら」を強要したり逆にチグハグなことをやっている人達や場面を眼にするのは、如何なものかと…。
武道の嗜みの一つ_a0026020_11171781.gif





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