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株式会社WonderRoomの企業分析:がーどまん、ジュキヤが利用しているファンコミュニティサイトを勝手に調査

だんだんとWonderRoom(https://mechu.chat/)というサービスを見かけることが多くなってきました。がーどまん、ジュキヤといったインフルエンサーも使用しており、サービスが拡大していっていることが予想されます。どういった企業が運営しているのか、どういったビジネスモデルなのかを勝手に考察、分析していきます。

事業内容/ビジネスモデル

WonderRoomはクリエイターエコノミーを支援するプラットフォームで、クリエイターがファンと直接つながり、収益を上げるための多様なツールを提供しています。ユーザーは、クリエイターに対して直接メッセージを送信したり、コンテンツを購入したりすることが可能です。Youtubeが過激な動画を削除したり、チャンネルじたいをBANするようになってきているので、対象となるインフルエンサーはこのようなプラットフォームを必要としています。Youtubeが追い出したインフルエンサーを囲っていくことが今後もできるのではないでしょうか。

じゅきやのページでは「BANされた動画はここで見れます」「YouTubeでは載せれない企画や映像を全部出していきます」と書いており、他プラットフォームでは掲載できないコンテンツを掲載することができます。X(Twitter)で動画の一部をアップロードし、「ここからフルは見れます」という形でWonderRoomに誘導しています。

また、アダルトなインフルエンサーにも需要があります。本多ぽこというVtuberもWonderRoomを使用しています。X(Twitter)のプロフィール欄で「え♡ちな配信はコチラ」とWonderRoomに誘導しています。
性的満足を意図した露骨なコンテンツは、削除されるか、年齢制限が設けられる可能性がありますには「性的満足を意図した露骨なコンテンツは、削除されるか、年齢制限が設けられる可能性があります」とありますが、現段階では容認されているようです。

収益はユーザーがプラットフォーム上で使用した金額からの手数料です。サービスページでは「WonderRoomは初期費用、利用料、手数料無料で始められます」と記載されており、運営側から利用料などは取っていません。
「プラットフォーム手数料が発生しないため決済手数料(5%)を除いたすべての収益を受け取ることができます」となっていますが、アカウントのグレードによって手数料は変わってきます。プロ(コミュニティをよりカスタマイズしたいプロフェッショナル向け)はプラットフォーム手数料5%、企業向けは非公開となっています。

決済手数料は5%となっていますが、実際にかかっているコストはこれ以下の場合も十分あり得るかと思います。その場合、差分も運営側の実質的な手数料になっている可能性はあります。

会社概要

WonderRoomはもともとMechuという名前のサービスとして運営されていました。(サービスのヘルプセンターにはMechuという名前がかなり残っている状態)
Mechuは株式会社ZIGという会社が運営していました。2019年にはgumi ventures、MAKOTO、朝日メディアラボベンチャーズから1.3億円の資金調達を実施しています。その後ミーチュー株式会社に社名変更、その後も株式投資型クラウドファンディング(FUNDINNO)等で資金調達に動いていたようですが、2022年11月以降、PR TIMESも更新がストップしています。

ミーチュー株式会社は國光宏尚氏、古川健介氏、伊藤将雄氏からの資金調達を受けて「ほへとプロダクション」というAI Vtuber事務所に注力していたようですが、これも2023年末で終了になっています。代表の小泉拓学氏はFacebookで2024年の元旦に「2024年も生成AI漬けになります」と投稿しており、引き続き会社は存続しているものと思われます。

その後にサービス名を変えてのリニューアルなので、事業売却などがされたことが予想されます。インフルエンサー周りのサービスは売却し、AI関連のサービスにピボットを図っているのでしょうか。

現在の運営は株式会社WonderRoomとなっており、会社概要ページ、特定商取引法に基づく表記にも代表名は記載されていません。
登記情報を調べてみると、代表は

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