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無垢のフローリングの手入れで大切なことをすべて解説します

無垢フローリングには手入れは欠かせません

無垢素材とは一本の丸太を使う形に切り出し、作られたもののことです。無垢フローリングとも呼ばれています。

無垢素材には化学物質や接着剤を使用しないため、アレルギーのある方や子供からご年配の方まで安心して使用していただけるのも無垢の魅力です。

過ごした年月とともに自然素材のため経年変化も楽しめ、木本来の質感や風合いがそのまま残り、いわゆる味というものに変わっていきます。過ごした年月のぶんだけ味わい深く愛着が湧いていく、合板のフローリングにはない無垢フローリングですが手入れは必要です。手入れも含めて無垢の魅力がそこにあります。手入れが必要と聞くと億劫に感じてしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、想像するより手入れは楽しめます。またオイルメンテナンスの頻度は1年に1回程度の塗り直す程度で十分です。

無垢フローリングを保護をすることで、木目の美しさを自然に引き出してくれ、傷や汚れからも守ります。

無垢のフローリングのオイル仕上げ


実際にどんな手入れが必要か

無垢材にはオイルでの手入れは欠かせません。無垢材を床材にする時に塗装を施すものの、生活をしていく中で塗装中の油分が空気中に放出されていくため無垢材にはオイル塗装は欠かせません。

しかし無垢材は本格的なオイルメンテナンスをしなくても、生活していく中で自然と油分を補給します。
例えば人の足裏から出た皮脂で床に油分を補充しつつ、人工的な加工ではできないツヤを楽しむことができます。無垢材が皮脂をオイル代わりに吸収してくれるため、夏でも床がベタつかず、水拭きをしなくても快適に過ごせるのです。個人的にこのツヤが出る話を知ったときに経年変化を楽しめる無垢材の魅力を集結したように感じたことが無垢材で生活することにトライしたきっかけでもあります。

無垢材のフローリングのメンテナンスの順番

オイル仕上げ(フィニッシュ)についての順番は窓を開けたら

1,フロアワイパー(ドライ)、乾拭き雑巾で残った埃を取り去ります。あればほうき、ほうきと無垢材は相性よしです。(フロアワイパー(ドライ)が入り込めなかった箇所は掃除機で)

2,軽く絞った雑巾で拭き取ります。隙間の汚れは爪楊枝で取り除く

3,落ちない汚れには、紙ヤスリ・サンドペーパーでサンディングして削り取ってください。

無垢 フローリング オイル前掃除


オイル商品の特徴

無垢フローリングに合うオイルを紹介します。

●無垢フローリングに合うオイル1 ●オスモカラー(ドイツ製)

主成分 ひまわり油。その他、大豆油やあざみ油といった天然の植物油をベースに作られている塗料。
自然由来のものなので無垢材との相性も抜群です。

塗布時間 早く乾きます。数時間ほどで乾く速感タイプあり。時間がないときの味方。デメリットは価格が少々高い。

オスモカラーは化学物質を使用しておらず食品と同レベルの安全性が魅力です。自然由来なので無垢材との相性良し。撥水性、防汚性を付与、特に表面の耐久性を向上させます。塗り替え時は面倒なサンディングをする必要なく、そのまま1回上塗りするだけでOK。

無垢フローリングに合うオイル2 ●ボス(ドイツ製)
主成分 天然の亜麻仁油で人や無垢材に優しいオイル塗料。

リボスのコンセプトは、「健康に害のある成分は、天然物でも使用しない」というだけあり、敏感な方やアレルギーの心配のある方にも安心して使用できる自然健康塗料です。
撥水性、防汚性にも優れているので、キッチンなどの水回りに最適
床、天井、家具など室内のあらゆる木部にもご使用いただけます。

塗布時間 素材によって最適な塗料を揃えているため、無垢材の種類による。質感はさらっとしており、塗布しやすい。オスモカラーと比べると費用は半分程度。種類が多彩なのもリボスのメリット。

無垢フローリングに合うオイル3 ●キヌカ(日本製)

主成分 お米、主原料は米ぬか、100%自然塗料で溶剤の使用は一切なし。塗装中の換気がいらないほど。

塗布時間 素手で塗装できるほど優しい(人肌パッチテスト済み)、乾燥時間を大幅短縮できます。指触乾燥2~4時間程度、低温時でも液状を保ち、冬季での作業性にすぐれています。無臭の自然塗料のため室内に臭いが残らない。ホルムアルデヒド放散量及びVOC5成分、全て測定下限値以下で安全性が確認されているのも安心して使用できますね。

●無垢フローリングに合うオイル4 ●auro アウロ(ドイツ製)  

主成分 auro(アウロ)社のNr.128は天然成分だけで構成された
正真正銘の天然ワックス(自然塗料)。

塗布時間 指触乾燥 10時間
指触乾燥 10時間、完全硬化 2~3日、1度塗りで塗装完了します。材料費の目安:約320円/m2(1回塗り施工)。溶剤不使用のため強い臭気はありません。塗布直後は含有の植物由来のオイルが若干香りますが完全乾燥後は無臭になります。

無垢 オイル 


オイルの塗り方とコツ

ご自身で無垢フローリングにオイルを塗るコツを紹介していきます。

1,マスキングテープで養生します。マスキングテープは建築塗料用のものを選びましょう。

2,床にサンドペーパーを掛けて磨きます。

3,オイルを刷毛で塗っていきます。おすすめはコテ刷毛。広い面を均一に塗る事ができ、フローリングに塗布するのに便利です。刷毛にはオイルをしっかりと浸しましょう。適量なのはオイルが垂れてこないこと。

4,目に沿ってオイルを塗っていきます。オイルは木に浸透するのでどんどん吸い込んでいくように感じますが、塗りすぎないように注意。薄く塗ることを心がけ隅々まで均一に塗っていきます。

5,オイルを塗ってから5~10分ほど置いたら乾いた布で拭き取ります。布は端切れや雑巾でOK。一気に全体を塗ってしまうよりも、何区画に分けて塗り、塗っては拭き取りを繰り返すほうがおすすめです。

6,塗り終えたら20時間ほど置いたら2度塗りします。2度塗りをする前にもサンドペーパーをかけ、同様の工程でオイルを塗ります

手入れの再塗装は一年後を目安にしてください。

無垢仕上げオイルフローリング


フローリングは無垢素材をおすすめします

オイル仕上げは想像よりも簡単という感想を持たれた方も少なくないのではないかと思います。手入れの必要があっても合板にはない風合いと安全と安心のある無垢材をおすすめします。

余談になりますが、中学生の頃に廊下を乾拭きしたあと、米ぬか袋で床を磨かされておりました。これはキヌカのオイルが米ぬかが主成分ということからオイルフィニッシュをしてツヤを出す行為だったのかと納得しました。長方形にしたぬか袋に米ぬかを入れて口を閉じると少々分厚い雑巾のようなものが仕上がります。米ぬか雑巾は無垢材のフローリングにも活用できるので汚れを拭くのに重宝し、ついでにツヤも出るのでおすすめします。

シックハウス症候群の軽減

建材や調度品などから発生する化学物質、カビ・ダニなどによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。

完全に化学物質を使用しないことは難しいですが、フローリングは大きな面積を占めますし、寝転がったりストレッチをしたり直接座ったり、体に触れる面も大きいです。フローリングに無垢材を使うことで化学物質からの開放は軽減するのではないでしょうか?

調湿作用をご存知ですか?
自然素材である無垢材には調湿作用があります。 無垢材は部屋の中の湿度が高いと周りの空気から水分を吸収し、湿度が低く乾燥すると、今度は自らの水分を放出して湿度を調節するのです。そのため、湿度が高くて蒸し暑い夏も乾燥する冬も、湿度の変化が少なくどちらの季節も快適に過ごせます。

足裏のぺとぺとする感覚ともおさらば、自然素材の無垢材だからこそ味わえる無垢フローリングの気持ちよさに変えてみませんか?

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