
文章は上手に書いてはイケない~ダメな表現を回避する14のガチテクニック
スッキリ、楽しく、読みやすい――。
そんな風に文章をスラスラ書けたら、どれだけ嬉しいだろう?
ちょうど20年前、出版業界へ足を踏み入れたオレは毎日そのことばかりを考え、そして入社2年目の終盤に差し掛かったころ、ある絶望的な欠陥に気が付いた。
オレ、文才、ない……( ;∀;)
寝る間を惜しんで文脈考え、表現に工夫を凝らしてみても、いざ上司(編集長)の原稿チェックを受けるや、紙が真っ赤になるまで赤字が入れられる。
あまりに修正が多くて余白スペースがなくなり、用紙の裏面に及ぶほどだ。その恥ずかしさたるや……。
プライドはへし折られ、半ばノイローゼになりつつ、文字と格闘すること更に2年。
キッカケは、他愛のない思いつきだった。
『もう……上手に書こうとするのはやめて、ダメなところを集中して直してみようかな……』
当時、原稿を書く上で、オレが上司から言われていた決まりごとは
◆言葉のダブリを避けろ
ほとんどそれだけだった。
「ダブリ」とは「重複」のことである。
それを避けろというワケだから、要は、1行の文中に、同じ言葉を2度以上出すな!という意味になる。
ざっくり示すとこんなイメージだ(※PC表示を推奨)。
【イメージ図】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
言葉A◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯言葉A◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯言葉B◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯言葉B◯◯◯。
※1行の文章に同じ言葉が2度はNO!
言葉Aも言葉Bも同一文で2回登場している。
これがダメ。
なぜ禁止されているのか?
というと、実際は感覚的な話で、ダブリのある文章はチープで陳腐に見えてしまう。
逆に、ダブリがなければスッキリ読みやすく、読者の脳ミソにも心地よい。早い話、プロの文章であり、出版業界では基本中の基本である。
ただし、この説明だけでは別の疑問も湧いて来るだろう。
「1行の文章で同じ言葉は使っちゃいけない。
それはわかった。
では2行目に同じ言葉を1つ。3行目にも1つ。
この調子で、4行目、5行目、6……って1つずつ入れていいの?」
なんて問われると、そりゃダメっすわ。
さすがに明確な決まりはなく、漠然と1~3行に1度ぐらいまでなら許容範囲と答えるしかない。
【イメージ図②】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯言葉C◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
言葉C◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯言葉C◯◯◯◯◯。
※「1~3行に1度ぐらい」だとこうなる
回数はあくまで目安。
できる限り同じ言葉は近くで使わないほうがいい。
人のアタマは、それほど馬鹿じゃないのだ。
次に意識したのは【体言止め】だった
言葉のダブリを避けろ――。
そんな唯一の教えを徹底したオレの原稿は、上司からの赤字も少しずつ減っていき、こうなると楽しいもんで“別のダメな法則”を探すようになった。
もはや『カッコよく上手に書いてやろう( ー`дー´)キリッ』なんてスケベ心は1ミリもない。
オレは、オレのダメな部分を上司より先に見つけてやるんだ!
『つーか、上司にその法則を聞いた方が早くない?』
ナルホド、たしかにそれはごもっともな意見である。
当時のオレもそう思って、何度か尋ねたが、返ってくる答えはいつも同じだった。
「とにかくスッキリ書けばいいんだよ」
おっ!
おぉおおお……(ノTДT)ノ ┫:・'.::・┻┻:・'.::・
と、上司相手にキレたくなったが、当人に全く悪気はない様子。
文章というのはセンスや感覚的なもので書かれるという思考のようで、当時のオレみたいに「書き方で迷ってしまう人間が、ドコで何に苦しんでいるか、まったく気づいてない」のだ。
やっぱり自分で探すしかない――。
そんな状況でオレが次に意識した法則が
◆体言止めの使い方
だった。
【イメージ図③】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯体言止め。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯体言止め。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
※体言止め(文末が名詞)
体言止めは「文末が名詞で終わる」という、相当わかりやすい文章テクニックだ。
一つ入れるだけで文章に急激な変化を与えてくれるので、この技巧の使い方を知っていると知らないとでは大きな差が出てくる。
そして使い方が簡単なようでいて、実は意外と難しい。
現段階では「多用は避けよ」とだけ申し上げておく(詳しくは後述)。
10年かけて14のダメパターンを発見→実践
かくしてオレが日々の苦闘で確認できた回避すべきダメな表現は現在、
・10法則(14パターン)
にのぼる。
どんな内容か?
まずは目次から、ササーッとご確認いただきたい。
◆Contents
【法則①】 表現のダブリを回避せよ・初級者
①-1 単語のダブリ編
①-2 あえて言葉をダブらせる方法編
①-3 文末のダブリ編
【法則②】体言止めの連発を回避せよ!
【法則③】『~~だが、~~である』構文を回避せよ!
【法則④】動詞の多用を回避せよ!
④-1『する(英語でDO)』が厄介編
④-2 名詞化しよう編
【法則⑤】こそあど言葉を回避せよ!
【法則⑥】「~の~の~」を回避せよ!
【法則⑦】主語連発を回避せよ!
【法則⑧】漢字だらけを回避せよ!
【法則⑨】一行詰め込みを回避せよ!
【法則⑩】 表現のダブリを回避せよ・上級者
⑩-1 文章構造のダブリ編
⑩-2 地の文心理文ダブリ編
どうだろう?
ちょっと多い?
大丈夫。
すべて一気にマスターする必要はない。
全体を眺め、まずは「自分がイケそうな法則」をチョイスして、一つずつ原稿に反映するのだ。
では本題へ入っていこう。
【法則①】表現の重複を回避せよ・初級者
前述の通り、表現のダブリ回避は、文章で最も大切な基本である。
編集者で知らない者は一人もいない、書籍や雑誌では共通の認識。
たぶん英語とか中国語など、外国語の文章でも似たようなものだと思う。
ゆえに、これだけでもマスターしておけば、もしもアナタがライターで編集者に原稿を提出したときでも
『あれ? この人、結構、書ける感じじゃん』
と、好印象を与えることになる。
だからといって慌てないで、ゆっくり一つずつ見ていこう。
法則①-1 単語のダブリ編
法則①の1は単語のダブリである。
この手の重複で、もっとも目立つのは「名詞」と「固有名詞」だが、動詞や副詞、あるいは形容詞など、要は、すべての文字が対象となる。
テスト形式で、問題を解きながら進めてみよう。
問① 例文Aの中にある言葉のダブリを適切な表現にせよ
【例文A】Facebookのユーザーが高年齢化していて、最近、Facebookには勢いがない。
どうだろう?
死ぬほど目立つ、最も単純なパターンである。
2度目の「Facebookには」を消去するだけでリライト終了となるが、一応、模範解答をチェックしてみよう。
【模範解答A】Facebookユーザーが高年齢化していて、最近、勢いがない。
以下にイメージ図を用意してみたのでご覧いただきたい。
【イメージ図】
【例文A】Facebook◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯Facebook◯◯◯◯◯◯。
【模範A】Facebook◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
簡単すぎて拍子抜けしただろうか?
しかし、このダブリ探し、いざ自分の原稿でトライしてみれば、さほど楽勝ではないことに気付くはず。
今は“テスト問題”だと意識しているから即座に見破れるだけで、普段のダブリ言葉たちは「ヒッソリと何気ない顔」して、文章の中で体育座りしてる。
しかも原稿を書いているアナタ自身も、自分が『正しい』と思い込んでいるから厄介。
間違いがあるハズなんてない――そう思っていると、なかなかダブりに気づかないのだ。
ではどうするか?
①細かく読み返して修正する
②一気に書き上げて、後から直す
方法は2つあると思うが、まずは②で試そう。
①だと時間がかかってしゃあない(慣れてる人はこっちの方が早い)。
では次の問題へいこう。
問② 例文Bの中にある言葉のダブリを適切な表現にせよ
【例文B】社長の誘いで飲みに行くことになったので、一体何だ?とガクブルしながら居酒屋で身構えていたら「キャバクラ」のイロハを尋ねられ、会社の将来に不安を感じながらも、今度お姉ちゃんのところへ飲みに行く約束をしてしまった。
いかがだろう?
文章が長くなり、頭の中で意味を追っていると「キャバクラ」という強めのワードに意識を持っていかれ、見落としてしまう可能性が出てくる。
今回のダブリワードは「飲みに行く」だ。
【イメージ図】
【例文B】◯◯◯◯◯◯飲みに行く◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯今度お姉ちゃんのところへ飲みに行く約束◯◯◯◯◯◯。
それを以下のように直してみた。
【模範解答B】社長の誘いで飲みに行くことになったので、一体何だ?とガクブルしながら居酒屋で身構えていたら「キャバクラ」のイロハを尋ねられ、会社の将来に不安を感じながらも次回の約束をしてしまった。
修正箇所は以下の通り。
「今度はお姉ちゃんのところへ飲みに行く約束」
↓
「次回の約束」
イメージ図で確認してみよう。
【イメージ図】
【例文B】◯◯◯◯◯◯飲みに行く◯◯◯◯◯◯◯◯◯キャバクラ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯今度はお姉ちゃんのところへ飲みに行く約束◯◯◯◯◯◯。
【模範B】◯◯◯◯◯◯飲みに行く◯◯◯◯◯◯◯◯◯キャバクラ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯次回の約束◯◯◯◯◯◯。
ご覧の通り、言葉を削るのではなく、短い語句に置き換えておいた。
すでに直前でキャバクラの話が出ている。
その状況で社長から「次回の約束」に誘われるとなれば、当然そこへ行くに決まってる。
だからわざわざ「お姉ちゃん」とか書く必要はない。
「次回の約束」という記述だけで
『おい、キャバへ行くんか?』
『行くんだろ!』
と、読者の脳内でツッコミを入れてもらえればしめたもので、そういう妄想が記事を面白くさせる。
ともかく、言葉がダブったときの対処法は、
・消去
・別の語句に置き換え
の2択と覚えておこう。
ただし、基本的には後者で対応するケースが多い。
安易に消すことよりも、まずは違う語彙の候補を考えてみよう。
では次の問題!
問③ 例文Cの中にある言葉のダブリを適切な適切な表現にせよ
【例文C】
Twitterに慣れすぎると短文を多用しがち。
140文字の制限で仕方がないとはいえ、自分が慣れた表現だけに固執していては先々の成長も見込めない。
慣れを捨てよ、街へ出よう!
パッと見で「慣れ」という言葉が引っかかっただろうか?
1行に1つずつの頻度で収まってはいるが、3行も連チャンで来られるとさすがにウザい。なので1つあるいは2つを削っておきたいところ。
ここで問題となってくるのが【重要な一節を抜き出す】ことである。
3つの「慣れ」のうち、どの「慣れ」が一番大切なのか?
残すべきなのか?
今回のケースは非常に簡単。
【慣れを捨てよ、街へ出よう!】
をそのまま残しておこう。
どう見たって特徴的な表現であろう。活かさない手はない。
【模範解答C】
Twitterにハマった人は短文を多用しがち。
140文字の制限で仕方がないとはいえ、決まりきった表現に固執していては先々の成長も見込めない。
慣れを捨てよ、街へ出よう!
続けてイメージ図の確認だ。
【イメージ図】
【例文C】
◯◯◯◯◯慣れすぎると短文を◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯慣れた表現だけに固執◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
慣れを捨てよ、街へ出よう!
【模範C】
◯◯◯◯◯ハマった人は短文を◯◯◯◯◯。
◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯決まりきった表現だけに固執◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
慣れを捨てよ、街へ出よう!
修正したのは1行目と2行目の「慣れ」であり、そこだけ比較してみると以下の通りとなる。
「Twitterに慣れすぎると短文を」
↓
「Twitterにハマった人は短文を」
「自分が慣れた表現だけに固執」
↓
「決まりきった表現に固執」
言葉を置き換えることにより、文章の表情も豊かになった――そんな気はしないか?
ここで大事なのが【語彙力】だ。
単語のダブリを避けるには、どうしても「=言葉の置き換え作業」が重要となる。
言うまでもなく多くの語句を使えるほうが圧倒的に有利だ。
せっかくなので、これも例を挙げて練習しておこう。
例えば「食べる」という動詞。
皆さんは、他にどんな言い方が考えられる?
「食べる」
↓
【食す・食う・口に運ぶ・むさぼる・ペロリと平らげる・パクッ・飲み込む・ごくり】
「食べる」という行為は「食」という漢字を使わずとも、「むさぼる」とか、ときには「パクッ」の一言でも表現できてしまう。
これが語彙力だ。
受験勉強の国語力よりも、マンガとかオジサン週刊誌好きのほうが対応力は高いと思う。
では次に「泣く」という単語で考えてみよう。
皆さんは、別の言い方をいくつ思いつく?
「泣く」
↓
【号泣する・涙がこぼれる・涙が溢れる・涙が枯れ果てる・涙が滲む・うぇ~ん・目が充血・嗚咽】
「うぇ~ん」だなんて、まさしくマンガのような表現だろう。
それでも前後のつながりが適切であれば、絵がなくたって問題なく読者に通じるのだ。
つか、「泣く」という言葉は、「涙」を利用すれば他にいくらでも作れそうだ。
では最後にもう一つ。
少し変化球で「画像」という単語でトライしてみよう。
皆さんは、他にどんな言葉を思い浮かべる?
「画像」
↓
【写真・カット・一枚・思い出の一枚・静止画・撮影したもの】
「思い出の一枚」って素敵だよね♪
こんな風に使ったりして。
【例文D】君がくれた“思い出の一枚”はすでにスマホには残っていない。昨日、トイレにiPhoneを落とし、データが全て吹っ飛んだのだ。
要は、読者が把握できればいい。
文法とか国語なんて、関係ないのだ。
とは言いつつ、受験勉強でみっちりインプットした人には一日の長があるので、漢字や語彙に苦手な人はできるだけ習得に努めよう。
別に教科書や参考書を使う必要はない。
テキストとして一番いいのは『雑誌』だ。
男性なら文春とか新潮、女性なら週刊女性等をオススメする。
下世話な内容も多いぶん、エンタメとして読ませるための文章テクが非常に巧みで、しかも、ちょうどいい語彙がふんだんに使われている。
法則①-2 あえて言葉をダブらせる方法
とにかく口を酸っぱくしてオレは言いたい。
言葉のダブリを避けよ!!!
しかし、どうしたってダブってしまうケースもある。
代用の利かない特殊な文字だ。
例えば「サイト運営」という言葉は、なかなか別の単語には置き換えられない。
そんなとき地味な働きをしてくれるのが
【また】
とか
【これまた】
とか
【同じく】
といった便利な表現だ。
例文で説明しよう。
【例文E】アクセスの増える時期がサイト運営の醍醐味で、ときにはアンチからのバッシングも高まるが、そんな瞬間もサイト運営の醍醐味となる。
ダブッているのは「サイト運営」と「醍醐味」をセットにした「サイト運営の醍醐味」という言葉である。
2度目をただ単に削除するだけだと、
【例文E】PVの増える時期がサイト運営の醍醐味であり、ときにはアンチからのバッシングも高まるが、そんな瞬間もとなる。
意味がわからなくなる。
かといってあまり適切な置き換えワードもない。
そんなときこそ【また】や【同じく】を入れて試してみよう。
【模範解答E】
PVの増える時期がサイト運営の醍醐味であり、ときにはアンチからのバッシングも高まるが、そんな瞬間もまたサイト運営の醍醐味となる。
PVの増える時期がサイト運営の醍醐味であり、ときにはアンチからのバッシングも高まるが、そんな瞬間も同じくサイト運営の醍醐味となる。
どうだろう?
「私、わざとダブらせたの」
という意図が感じられて自然に読めはしないか?
【イメージ図】
【例文E】
◯◯◯◯◯◯◯◯サイト運営の醍醐味◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯サイト運営の醍醐味となる。
【模範E】
◯◯◯◯◯◯◯◯サイト運営の醍醐味◯◯◯、
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯またサイト運営の醍醐味となる。
◯◯◯◯◯◯◯◯サイト運営の醍醐味◯◯◯、
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯同じくサイト運営の醍醐味となる。
実はこうした表現には【強調の意図】も含まれている。
「バッシング」という本来なら受け入れ難いようなものでも、「全然気にしないでいいの!だって醍醐味だからね!」と強い意思を表す効果だ。
※というのは少々難しい話なので頭の片隅にでも入れておこう
とにかく、同じ語句をダブらせたいときは
【また】
【これまた】
【同じく】
を入れればOKだと認識しておこう!
それだけやっておけば、編集者のチェックが入っても
『あ、わざと使ってんだな。んじゃオケー』
となる。
法則①-3 文末のダブリ
語句のダブリを完全回避できるようになると、文章は確実にスッキリする。
ゆえにかなり腕が上がったのを実感できる。
しかし!
本当の勝負はこれから。
まだ少年野球のエースになったぐらいでプロ野球には程遠い。
次に越えなければならない壁、それは
【文末のダブリ】
である。
今回は問題形式ではなく、例文を見ていこう。
以下のケース、何がおかしいか?
【例文F】
砂漠に迷い込んだ僕は、やっとの思いでその地獄を抜け出した。
すると、目の前に自動販売機があった。
喉はカラカラで、身体が水分を欲していたから、あまりの嬉しさに歓喜の雄叫びをあげた。
その直後に失意のどん底へ追い落とされた。
自販機のポカリスエットは全て売り切れていて、残っていたのはアッツアツの「おしるこ」だった。
全力で泣いたorz
すでに【文末ダブリ】と答えを出しているので、そこに注目していればスグに答えは出たかもしれない。
上記の例文、〆の言葉がすべて「◯◯だった」という形式になっている。
【イメージ図】
【例文F】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯抜け出した。
◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯あった。
◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯雄叫びをあげた。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯追い落とされた。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯の「おしるこ」だった。
◯◯◯泣いたorz
たしかNHK『プロジェクトX』のナレーションが「わざと」こうした文体を使っていたが、我々は真似しちゃいけない。
ざっと、以下のように直してみる。
【模範解答F】
砂漠に迷い込んだ僕は、やっとの思いでその地獄を抜け出した。
すると、目の前になぜか自動販売機……。
喉はカラカラだし、何より身体が水分を欲している。
「よっしゃー!」
と、あまりの嬉しさに歓喜の雄叫びをあげたその2秒後、今度は失意のどん底へ落とされた。
自販機のポカリスエットは全て売り切れており、残っていたのはアッツアツの「おしるこ」だったのだ。
全力で泣いた、泣くしかなかったorz
だいぶテンポ良くなったと思うが、上記だけではわかりづらいので、例によってイメージを示しておこう。
【イメージ図】
【例文F】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯抜け出した。
◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯あった。
◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯雄叫びをあげた。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯追い落とされた。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯の「おしるこ」だった。
◯◯◯泣いたorz
【模範解答F】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯抜け出した。
◯◯◯、◯◯◯◯◯◯自動販売機……。
◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯水分を欲している。
◯◯◯◯◯◯!
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯どん底へ落とされた。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯「おしるこ」だったのだ。
◯◯◯◯◯◯、泣くしかなかったorz
いかがであろう?
最初の例文Fが【食材】だったとすれば、後に書き換えたほうは【料理】になっている――そんな印象を受けないか?
『最後の〆は必ず変えよう!』
それを意識するだけで、俄然テンポがよくなり読者も楽しくなってくる。
とかなんとか偉そうに言いつつ、自分が投下したツイートでダメな箇所を発見してしまったので、これまた一例を。
皆さんはお気づきになられるか?
※私の運営サイト(武将ジャパン)のツイートです↓
2行目と3行目で
・庶民の昔話集になりますね。
・短編が多く、最も著名なのが浦島太郎ですね。
↑
「~ね」の文末が続いていてウザい。
やってまった(´・ω・`)
【文末ダブリのオマケ】
個人ブログを拝見していると、圧倒的に「ですます調」が多い。これに対して雑誌や書籍は「である調」が基本だ。
そして単純に文章テクだけに注目して書くならば「である調」の方が断然ラクである。
それはちょっとした例を見るだけでも一目瞭然だろう。
【である調】
だ
である
【ですます調】
です
例えば、文末を〆る断定の言葉が【である調】では
「~だ」
「~である」
と2つも選択肢があるのに、【ですます調】では
「です」
だけになってしまう。
これだけでかなり不利。文末に変化をつけるのが非常に難しくなる。
他にも……。
【である調】
食べる
食べた
【ですます調】
食べます
食べました
あれ?こっちは数が2つで同じじゃん、と思うのだが、他の言葉と組み合わせると、様子がガラッと変わってくる。
【である調】
食べる
歩く
【ですます調】
食べます
歩きます
【ですます調】だと、〆の言葉がいずれも「ます」になってしまって、続けて使うとウザくなる。
これに対し「食べる」と「歩く」は単語が異なるため「ます」という言葉は続かず、連続で使用してもあまり違和感がない。
結局、【ですます調】では、どんな言葉を持ってきても最後が「です・ます」になりがちで、表現の変化が付けにくいのだ。
ちょっと難しい内容なので、ここから先は後で読み直して欲しい。
【ですます調】でテンポよく構成するには、途中に変化をつける文章を入れることだ。
【イメージ図】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯です。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ます。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯でした。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ました。
↑
これでは何か単調でしょ?
そこで以下のように
【イメージ図】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯です。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ます。
超ビックリだわ!
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯でした。
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ました。
こんな感じで【心理文】を入れるなどしてテンポを生み出すのである。
詳しくは法則⑩に掲載するので、後にそちらをご参照あれ。
【法則②】体言止めの連発を回避せよ!
冒頭のリードで、すでに例を挙げた「体言止め」。
これにはどんな法則があるか?
まず使用頻度から申し上げておこう。
体言止めは、
◆一度使ったら数行空ける
ぐらいで注意しておこう。
それでは曖昧だという方は、
◆一度使ったら4行以上は空ける
という決まりでも良い。
そして、ここまでは普通のことだ。
体言止めについては
◆どんな場面で使ったらよいか?
を意識すると、がぜん文章のテンポがよくなる。
「スイスイ読める」と置き換えてもよい。
どうするか?
それは
【名詞】
で止めた後に
【その名詞の行動(状態)】
を続かせるとよい。
これでは意味わからんので、例文を挙げよう。
【例文G】
原稿を書くためにMac持参でスタバへ出向いたイケメン。
席を確保してPCを起動すると、ブラウザにDMMアダルトが広がった。
【例文H】
今日も得意先との飲み会で、やっぱり朝帰りの電通マン。
接待能力は抜群で、普段は美女との出会いも多々あるが、妻帯者の家庭は総じて崩壊気味だという。
【例文I】
さりげなくモテ男たちをディスってしまったオレ。
嫉妬の姿が見苦しい。
イメージ図にするとこうなる。
【イメージ図】
【例文G】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯イケメン。
席を確保して、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
【例文H】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯電通マン。
接待能力は抜群で、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
【例文I】
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯オレ。
嫉妬の姿が◯◯◯◯。
「イケメン」→「席を確保」
「電通マン」→「話は面白く」
「オレ」→「嫉妬の姿」
と、以上のように
【名詞】+【その名詞の行動(状態)】
と、きっちり繋がっているのが一目瞭然だろう。
これぞ、体言止めの必殺パターン!!!
決まると嬉しくなってくるし、何より読者が読みやすい。
Webであれば離脱の危険性から遠ざけてくれるはず。
ただし、毎度毎度、バッチリ決まるパターンばかりでもなく、基本的に、文章のテンポに変化をもたらしたいときは自由に使ってよい。
あくまで上記はナイスな例である。
まずは【連発だけ避けて】を意識しておけばOKだ。
ちなみに……。
体言止めの連発と言えば、新聞がその代表である。
狭い紙面に字数制限されている悪癖なのか。
WEB版の記事でも未だに連チャンしている場面を見かける。
忙しい記者たちが、いちいち書き換えている時間もなく、仕方のない話ではあるが、新聞だって「文章は完璧ではない、むしろヘタな場合がある」ことを認識しておくと良いだろう。
【法則③】『~~だが、~~である』構文を回避せよ!
慣れてくると、誰しも陥る危険な表現がコレ。
人によっては『オレ、上手いじゃん!』と勘違いさせてしまう悪魔の言い回し――それが『~~だが、~~である』構文だ。
とにかく厄介なので心してかかって欲しい。
なぜこの構文がダメなのか?
まずは原則から説明しておこう。
『~~だが、~~である』という表現は、一見、カッコよく見える。
なんだか、
「オレ、文章、書けちゃってます感」
があって、使う方はとても心地がよいはずだ。
が、その使用法のほとんどがシックリ来ていない。
本来、同構文はどんな場面で使われるべきなのか?
それは
『Aというメリットがある。しかしBというデメリットもある』
というように、前半部分と後半部分が相反する2つの文章を繋ぐときがベストだ。
【イメージ図】
『Aというメリットがある。しかし、Bというデメリットもある』
↓
『Aというメリットがあるが、Bというデメリットもある』
これなら全く問題なく、読者にもスッキリ受け入れられる。
ところが、である。
現実には、そんなことは関係なく連発されていて、ご覧いただきたいのが、以下の記事。
オレが勝手にリライトした大手メディアの中でも、思いっきりその罠に陥っていたものだ。
元記事の文章を引用タグで抜き出してみるので、まずはザーーーーーッと眺めて欲しい。
【抜き出し例文】
①「文字は分かるが文章を理解できない人が増えているのではないか?」というテーマがネットで話題になっている。
②明確な統計がないので推測にならざるを得ないのだが、これは古くて新しい問題と考えられる。
③昔から読解力に欠ける人が一定数存在していたものの、ネット社会の到来で一気に可視化された可能性が高い。
④こうしたことが話題になると、すぐに学力云々という議論になりがちなのだが、読解力の問題は単純に学力向上だけで解決できるとは限らない。
⑤いわゆる偏差値が高い大学の出身者の中にも、文章を理解する力が不足している人が多数、存在している可能性があるからだ。(JB PRESSより引用)
上記文章のドコが問題か?
イメージ図で問題部分を可視化してみよう。
【イメージ図】
①◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
②◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯得ないのだが、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
③◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯存在していたものの、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
④◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯なりがちなのだが、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
⑤◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。(JB PRESSより引用)
②、③、④の3つで『~~だが、~~である』構文が連続で使われているのがご理解いただけるだろうか。
少しわかりづらいのが③である。
「~~ものの」となっていて一見見落としがちで、実質的には「~~だが」と同じ性質だ。
では、これに対し、オレがどんなリライトをしてみたか?
【抜き出し模範解答】
①「文章を理解できない人が増えているのではないか?」
①そんなテーマがネットで話題になっている。
②明確な統計がないのであくまで推測ベースで考えると、これは古くて新しい問題であろう。
③昔から読解力に欠ける人は一定数存在しており、ネット社会の到来で一気に可視化された可能性が高い。
④こうした話題が持ち上がると、すぐに学力云々の議論になりがちだが、読解力の問題は単純に学力向上だけで解決できるとは限らない。
⑤いわゆる高偏差値大学の出身者にも、文章の理解力が不足している人が多数、存在している可能性があるからだ。(JB PRESSより引用)
※①を改行したのは、見やすくするため(ここの法則とは関係ないのでスルー)
イメージ図で可視化するので、②~④に注目してもらえるだろうか。
【イメージ図】
①「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯」
①◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
②◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯で考えると、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯問題であろう。
③◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯一定数存在しており、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯可視化された可能性が高い。
④◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯なりがちだが、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯できるとは限らない。
⑤◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。(JB PRESSより引用)
④だけ『~~だが、~~である』構文を残し、②と③を修正させていただいた。
修正後のほうがスッキリ読めるであろう。
この構文は本当に厄介だ。
AとBという2つの文章があれば、内容に関係なく、何でもかんでも便利に繋げてしまうからである。
さほどに便利で悪魔的。
もしも自分の文章で連発していたら、とにかく修正するべし!!
なお、この構文を使いたいときは以下の2つの決まりを守っておこう。
・使用頻度→5行に1度ぐらい
・原則→【A↔B】という相反する2つの文章を繋げる
ちなみにこれは、名の通った出版社の書籍でも、連発のケースを見かける。
伝染病みたいなもので、逆にこのダメ表現を回避できるようになると、相当な書き手となれる。
・単語のダブリ
・文末のダブリ
・体言止めの連続
と一緒に同時処理できれば、甲子園の優勝投手レベルで、ほぼプロ入りは決まったようなレベルだ。
いわば最終試験みたいなものなので、何度も繰り返しアタマに叩き込んで欲しい。
【オマケ】
念のため最も最悪なケースを申し上げておく。
『~~だが、~~である』構文で一番やってはならないのが、一つの文章に2度「◯◯だが」の登場するケースだ。
おそらく必死に書いている最中、アタマから消えてしまったのだろう。
例えばこんな感じで、さすがに完全アウトである。
【例文J】普段から気になっていたんだが、おそらく多くのブロガーがアドバイスを聞きすぎて、きっと迷っていると思うが、記事タイトルの文字数は30文字ぐらいがいい。
【イメージ図】
【例文J】◯◯◯◯◯◯◯◯◯いたんだが、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯と思うが、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。
読み返せば違和感バリバリなので、普通は気付くと思う……が、念のため……。
模範解答としては2つに分けるでいいんじゃないかな。
【模範解答J】
普段から気になっていたことがある。
おそらく多くのブロガーがアドバイスを聞きすぎて、きっと迷っていると思うのだが、記事タイトルの文字数は30文字ぐらいがいい。
とにかく1つの文章に『~~だが』が2度でるのだけは何があっても避けるのだ!
【法則④】動詞の多用を回避せよ!
動詞というのは、どうしても重い。
何が?
って、例えばこんな文章をご覧いただきたい。
【例文K】ブログ記事を書くときに僕が注意していることは、みんなが読みたい内容を選んで適切な字数で掲載することだ。
「書く」
「注意している」
「読みたい」
「選んで」
「掲載する」
とまぁ、一つの文章に5度も登場していて重い。
要はスッキリしてないのだ。
上記の例文をリライトしてみよう。
【例文K】ブログ記事を書くときに僕が注意していることは、みんなが読みたい内容を選んで適切な字数で掲載することだ。
【模範解答K】ブログ記事で注意すべきは、ネタのチョイスと文章量だ。
かなりガッツリ変えてしまったので原文の体裁はほぼなくなってしまった。
それでも模範解答のほうが、同じことをスッキリ表現しているのが見えるだろう。
この【法則④】は細かく分けると2つになるので、まずは「する(英語でDO)編」から見ておこう。
④-1『する(英語でDO)』が厄介編
「する」とか「した」という表現は、アホみたいに便利だ。
なぜって、お手軽に【名詞を動詞化できる】から。
例を挙げると、皆さんも大好きな「勉強」。
「する」をつければ「勉強する」とそのまま動詞に生まれ変わる。
他にもいくらでも組み合わせがあり、だからこそ、この「する」の扱いは厄介なのだ。
例文を作ってみよう。
【例文L】食事しながらオナラしたら、同席している社長に怒られた。
こんな短い文章に
「食事しながら」
「オナラしたら」
「同席している」
と3つも「する」が出てきている。ウザくて当たり前だ。
皆さんなら、どう置き換える?
私はこんな感じで簡潔明瞭にしてみた。
【例文L】食事しながらオナラしたら、同席している社長に怒られた。
【模範解答L】食事中のオナラで、社長激怒!
どうだろう?
かなりテンポよく活きた表現になっていないか?
怒られているオナラ部下の姿が目に浮かぶようで、思わず「当たり前だろ!」とツッコミたくなる。
このテクニック、単純だけど、めちゃくちゃ使えるワザなので、強く意識して欲しい。
例が多いほうがわかりやすいと思うので、他にもいくつか挙げておこう。
【例文M】
・運転しながらスマホを見る
→運転中のスマホ
・掃除してから豆まきする
→掃除後に豆まき
・爆睡して宿題忘れる
→爆睡で宿題放置
・公開しないかわりに後悔もしない
→公開なければ後悔なし
標語みたいになっているのは気にしない♪
というか「語調がテンポよい」というのが標語の特長であり、そこに近づいていると考えよう。
とにかく気をつけたい「する」の表現。
気を抜いてるとプロでも連発しがちだが、完全に排除しよう、という意味ではない。
特にダブっていなければ問題ないケースも多々あるし、
【カタカナ+する】
などの場合は、他に置き換えがきかない場合もあろう。
【例文N】
・リライトする
・ツイートする
・ハッスルする
・トゥギャザーしようぜ
途中からルー大柴限定になってしまったが、「する」は連発を避けておけば問題はない。
オマケにもう一つコツを!
「する」は別の動詞に置き換えられることもある。
【例文O】
・食事する
→食べる
・読書する
→本を読む
・嫉妬する
→妬む
これも割と使えるので、頭に入れておこう。
④-2 名詞化しよう編
「する(英語でDO)」を名詞に置き換えるとスッキリ見える。
そしてこのコツは、他の動詞にも使えるので覚えておこう。
【例文P】
・踊るのが得意です
・歌うのが苦手です
・映画を観るのが趣味
・AからBまで走った距離
皆さん、上記の動詞を名詞化できるだろうか?
答えは以下の通り。
【例文P】
・踊るのが得意です
→踊りが得意
・歌うのが苦手です
→歌が苦手
・映画を観るのが趣味
→映画鑑賞が趣味
→趣味の映画鑑賞
・AからBまで走った距離
→AからBまでの走行距離
「する」と同じように、ここでもすべての動詞を名詞化でスッキリさせろという意味ではない。
一つの文章の中で重要な動詞は残しておき、それ以外はできるだけテンポよく! バランスが大切だ。
【法則⑤】こそあど言葉を回避せよ!
これ
それ
あれ
どれ
こちら
そちら
あちら
どちら
などの「こそあど言葉」もまた超絶便利。
ゆえに多用されてしまいがちな用語の一つだ。
気を抜いて乱発すると読みにくく稚拙に見えるので、できるだけ別の言葉に置き換えよう。
例文で確認を。
【例文Q】
「人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな飛躍だ」
これは人類で初めて月面に降り立ったアームストロングの言葉である。
宇宙に興味のない方でもご存知であろう。
こういうのが20世紀を代表する名言となるのだろう。
そういう言葉をできれば私も残したいと思うが、無理に絞り出すものではないことぐらいはわかっている。
かなり意図的にぶっこんだので、わざとらしい点はご理解を。
以下のようにリライトしてみた。
【例文Q】
「人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな飛躍だ」
人類で初めて月面に降り立ったアームストロングの言葉である。
宇宙に興味のない方でもご存知であろう。
間違いなく20世紀を代表する名言の一つだ。
できれば私も、そんな足跡を残したいと思うが、無理に絞り出すものではないことぐらいわかっている。
「こそあど言葉」を使わない――。
この法則を効率よく運用するには、
「文頭に漢字を持ってくる」
と意識しておくと回避率も上がる。
当たり前っちゃ当たり前だが、覚えておくと実施しやすい。
【法則⑥】「~の~の~」を回避せよ!
オレが文章テクで最も大事にしているのがテンポである。
「ダブリ」を避けたり、動詞を名詞化したりするのも、すべては
【読者が途中で詰まらない】
ようにするためだ。
【詰まり】はサイトからの離脱に繋がる。
離脱されれば検索順位が下がる。
とまぁ、半ば強迫観念のように、日夜リライトに励んでいるんだが、他のプロがあまり気にしてないっぽいのがコレ。
「~の~の~」問題である。
ワケわからんと思うので、早速、例文をチェック!
【例文R】
・会社のサイトのPVは
・大学生の起業の現実
・ラーメン屋のオーナーの給料
・織田信長の家臣の豊臣秀吉が
・東京五輪の会場の晴海は
・高田馬場のラーメン屋の中でダントツ人気
上記の例文で「~の~の~」問題の意味がご理解できたであろう。
文法的な説明はサッパリわからんし、禁止事項でもないと思われるが、個人的に【詰まり】の一因だと考えている。
そこで、こんな風に修正をかけてみた。
【例文R】
・会社のサイトのPVは
→会社のサイトPVは
・大学生の起業の現実
→大学生起業の現実
・ラーメン屋のオーナーの給料
→ラーメン屋オーナーの給料
・織田信長の家臣の豊臣秀吉が
→織田信長の家臣・豊臣秀吉が
・東京五輪の会場の晴海
→東京五輪の会場・晴海
・高田馬場のラーメン屋の中でダントツ人気
→ラーメン激戦区・高田馬場でダントツ人気
前半の3つでは「の」を一つ省略。
後半では「・(なかぐろ)」に置き換えている。
「ラーメン激戦区・高田馬場でダントツ人気」については都内の方にしかわからない変化球だが、こういう方法もあるってことで♪
「~の~の~」は比較的簡単にマスターできるので最初に取り組んでも良いかもしれない。
【法則⑦】主語連発を回避せよ!
主語って何だろう?
英語はとてもわかりやすい。
①I have a pen.
②I read a book.
上記の例文で言えば「I」であり、英文には必ず入っている。
これを日本語に訳すとどうなるか?
①私はペンを持っている
②私は本を読む
いかにもテストに出てきそうな日本語だが、実際の文章で使うとなるとまどろっこしい。
フツーは、こんな感じで使われるだろう。
①ペンを持ってる。
②本を読む。
これだけで通じるのが日本語の良いところ。
というか、こうした「主語の省略」は非常に大切なテクニックの一つなのだ。
基本的にブログの文章は「私」が書くものである。
よって、何かを主張するときや、行動を起こした話は「私」が主人公となる。
いちいち「私」を入れなくてもよい。
そこは読者が勝手に想定してくれるものであり、その想像力こそが記事を読む上での醍醐味なのだ。
小説などは、いわゆる「神視点」からストーリーを紡いでいくので、行動主を記さねばわかりにくい場面もあるが、一般的な文章は概ね省略していった方が好結果となる。
「私」と入れるのは、説明文で必要なときに絞り、普段は使わないようにしておこう。
※客観報道に徹するニュース(ストレイトニュース)なんかは、最初っから最後まで一度も「私」は入らない
【法則⑧】漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットだらけを回避せよ!
専門的な話にありがちなのがコレ。
特にブログ関係では
【例文S】CTRがCVに繋がりPV関係なく売上あるけどimp多い方がいい
なんて文章が普通に出てくる。
中級者が対象の記事なら問題ない。
しかし、初心者向けと言いながら平然と使ってしまうと、その段階で離脱候補となってしまう。
いくら内容が良くてもそれでは意味がないだろう。
てなわけで、こんな感じでリライト♪
【例文S】CTRがCVに繋がりPV関係なく売上あるが、もちろんimpは多い方がいい
【模範解答S】広告のクリック率がCV(成約)に繋がり、アクセス数に関係なく売上になるが、もちろんimp(表示回数)は多い方がいい
あるいは。
私が運営している歴史サイトだと、こんな文章が出がちだ。
【例文T】織田信長が、武田信玄や石山本願寺に包囲網を敷かれて四面楚歌。
歴史にあまり興味のない方はチンプンカンプン。
てか、漢字、多っ!
となって歴史ファンの読者でも離脱したくなる。まるでお経を読んでる気分だ。
そこで以下のようにチェンジ!
【模範解答T】織田信長の前に立ちはだかったのが武田の騎馬軍団。信玄は、現在の大坂にあった石山本願寺と連携を取って信長包囲網を敷き、織田家は四面楚歌となった。
もちろん「ひらがな」や「カタカナ」ばかりもシンドイ。
【漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット】は過度に連続させるのを避け、合間に別の語句を滑り込ませてバランスを取ろう。
【法則⑨】一行詰め込みを回避せよ!
ここから先は上級編。
マスターできれば超サイヤ人クラスで、それだけに少々難しい。
そもそも一行の詰め込みとは?
なんとなく予想はつくであろうが、まずは例文から入っておこう。
【例文U】最近、デイトレを始めたばかりで大した経験の無い私でも注目しているのが、ネットでトレードできるオンライン証券であり、FXや日経先物225などもできるのが素晴らしく、早速大金を溶かしそうである。
どうだろう?
まずは「長い!」という印象が第一に来ると思うし、実際、長い。
読んでる方は途中で息苦しくなり、しかも文章の意図がチンプンカンプンになりがち。
Webメディアにおける一番の「離脱原因」だと睨んでいる。
※実際、自分はこういう一文で離脱する
これをコンパクトにまとめてみよう。
【模範解答U】
デイトレを始めたばかり――。
そんな経験値の低い私でも注目しているのが「オンライン証券」だ。
FXや日経先物225などもできるのが素晴らしく、早速大金を溶かしそうである。
『単に分けただけじゃん!』
と思われるだろうが、実際に、多いのよ(´・ω・`)
プロでもしょっちゅう見かける。
書いてる本人の中では、すでに結論がデキているから気にせず一文で押し切ってしまうのだろう。
こういう難解な一文を避けるコツは、自分の感覚に忠実であること。
実はみんな、書いている段階でうっすらと気づいている。
『なんか書きにくいな』
とか
『あぁ、意味通じてるかな?』
という不安を感じたときだ。
そこで多くの方が先へ進んでしまう。
違う!
立ち止まるんだ!
自分が感じている、ほのかな懸念は、まず間違いなく当たっている。
何万回と赤字を入れられてきたオレもそうだった。
『あーーーー、もう、ここ面倒だわーーーーーー』と流したところは、後で必ず編集長に指摘され、その都度、ムググググ><;となっていた。
ただし!
だからといって、何でもかんでも文章を短くすりゃいいってワケじゃない。
市販の文章指南本でも、たまに「文章は短く、わかりやすく」なんて項目を見かけることがある。
明らかに間違いだ。
読みやすい文章とは
・長い文章
・短い文章
・感嘆文(「ぎょぎょっ!」みたいなやつ)
など、それぞれに特徴あるセンテンスが絡み合って成立している。
人の脳ミソは単純な繰り返しに弱い。
逆に、変化が付いていれば、それだけで読みやすく感じられるのだ。
1行で書ききれない、書きにくい――そう感じたら、躊躇なく2行、3行に分けてみよう!
【法則⑩】 表現のダブリを回避せよ・上級者編
いよいよ最終章である。
法則⑩は、①に続いて「ダブリ表現」。
ただし、上級者向けだけあって、いささか難解になるので、ジックリ取り掛かっていただきたい。
法則⑩-1 文章構造のダブリ
これは理屈より先に、英語で考えるとわかりやすい。
まずは英語の例文を見て欲しい。
A is B.
B is C.
C is D.
D is E
︙
︙
︙
と、こんな風に「◯◯ is 」なんてカタチの構文が永遠に続いたら拷問だろう。
A is B.
ときたら
B does C.
ときには
B is made from milk.
なんて受動態を織り交ぜ、文章に変化をつけてくれないと、先を読む気になれない。
【お経】がいい例だ。
常に単調なリズムで眠くなる。
前述の通り、人間の脳ミソは常に【変化の刺激】という快楽を欲しているのだ。
そこで次のような例文を作ってみた。
【例文V】
①井川遥似の美女が、町中華でオーソドックスなラーメン大盛りを食べている。
②半チャーも、机の上に乗っている。
③見た目とは違う、食欲がある。
④隣席のサラリーマンがビックリしている。
⑤が、それも無理はない。
⑥店主が、追加の天津飯とニラレバを持ってきた。
「◯◯している」
そんな構造の文章が続いているのに気づいただろうか。
イメージ図だとわかりやすいだろう。
【イメージ図】
【例文V】
①◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯食べている。
②◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯乗っている。
③◯◯◯◯◯◯、◯◯◯食欲がある。
④◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ビックリしている。
⑤◯、◯◯◯◯◯◯◯◯。
⑥◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯を持ってきた。
では、どうすればテンポよくなるか。
以下のように修正してみた。
【模範解答V】
①井川遥似の美女が、町中華でオーソドックスなラーメン大盛りを食べている。
②机の上には半チャーも……。
③食欲のクセがすごいなぁ。
④隣席のサラリーマンもビックリしてるじゃないか。
⑤しかし、次の瞬間、オレも言葉を失った。
⑥追加の天津飯とニラレバが、彼女の机の上に置かれたからだ。
どのようにチェンジしたか、一つずつ見ておこう。
【例文V】半チャーも、机の上に乗っている。
【模範V】机の上には半チャーも……。
【例文V】見た目とは違う、食欲があるのだ。
【模範V】食欲のクセがすごいなぁ。
【例文V】隣席のサラリーマンがビックリしている。
【模範V】隣席のサラリーマンもビックリしてるじゃないか。
【例文V】店主が、追加の天津飯とニラレバを持ってきた。
【模範V】追加の天津飯とニラレバが、彼女の机の上に置かれたからだ。
総括すると、ダメな文章にありがちなのが
【単調かつ説明的】
であること。
状況を描くだけで精一杯となっている。
これはかなり慣れの必要な作業だが、
『同じ口調が続いているなぁ』
と感じたら、文章の前後を入れ替えたりしてみよう。
特に例文Vの⑥が顕著でわかりやすい例だ。
【例文V】⑥店主が、追加の天津飯とニラレバを持ってきた。
【文章の構造】→店主が~持ってきた
【AがCをBする】
【模範V】⑥追加の天津飯とニラレバが、彼女の机の上に置かれたからだ。
【文章の構造】→天津飯とニラレバが~置かれた
【CがAによってBされた(受動態)】
難しい……よね?
なので、最初からではなく、他の回避事項に慣れたらトライっつーことで!
⑩-2 地の文心理文のダブリ
ココまで来ると、
「ちょっと何言ってるかわかんない」
状態かもしれない。
それぞれ
・地の文は「状況説明」
・心理文は「自分の気持ちやツッコミ」
と理解して欲しい。
この法則……というか法則⑨以降は、執筆に慣れたプロでも、日常的に、しかも無意識レベルで素通りしてしまうような間違いである。
これまた例文で説明していこう。
【例文W】
個人ブログを始めるにはどうすればよいか?
まずサーバーを借りる。
エックスサーバーなどが人気があり、価格は毎月1,000円程度からでドメイン取得費も安い。
次にワードプレスをインストール。
同時にSSL化しておき、さらにここでテーマを入れるのが一般的だ。
最近は有料テーマが数千円で買えるので、導入するユーザーも増えている。
テーマを入れたら各種プラグインの設置となるが、同時に数多く運用していると不具合の原因になる。
説明に必死な「地の文」だらけ。
次々に情報が投下され、読む方は息苦しく感じるばかりだ。
文章自体はコンパクトなので、長さが悪いのではない。
では、どう改善すべきか?
【模範解答】
個人ブログを始めるにはどうすればよいか?
まずはサーバーを借りよう。
エックスサーバーなどが人気があり、価格は毎月1,000円程度からでドメイン取得費も安い(1,600円ぐらい)。
金銭感覚は人それぞれだけど、これぐらいの出費が無理というのはさすがに厳しい。
サーバーを契約したら、次はワードプレスをインストールだ。
同時にSSL化もしておき、さらにここでテーマを入れておくのが一般的。
SSL化については◯ページの要領に従って導入しておこう。
深く考えなくても大丈夫だ。
それよりも問題はテーマである。
初心者にとっては、これまた「何それ?」状態かもしれないが、一言で言えば「サイトのデザインやシステムを決定する」ものだ。
最近は有料テーマが数千円で買えるので、導入するユーザーも増えている。
テーマを入れたら各種プラグインの設置となるが、同時に数多く運用していると不具合の原因になる。
詳しくは◯ページに譲るので、注意しておこう。
太字で示したように、
・読者が考えそうなこと
・自分が感じた困難なところ
などをツッコミとして入れておくのだ。
ぶっちゃけ、あってもなくてもいい情報ではある。
しかし、読み手の負担を軽くしてくれる効果があって外せない。
何度も何度も何度も、しつこく言おう!
人の脳ミソは、繰り返しに弱い。
スグに飽きる。
最悪の場合は離脱だ><;
文章テクニックの大半は、それを避けるためのもので、今回もまたその趣旨に沿って取り上げた。
説明文
説明文
説明文
説明文
説明文
説明文
なんて続いたら、それは単なるマニュアルであり、説明書でしかない。
そこで、
説明文
説明文
説明文
心理文(ツッコミ)
説明文
説明文
説明文
心理文(ツッコミ)
このように説明文と心理文を織り交ぜておくのである。
文章というのは、書き手のキャラが見えるからこそ面白いケースもある。その人のツッコミがあるからこそ、先へと進める。
特に人気の個人ブログなど、自分のキャラを十分に意識して書かれているから、この法則を回避するのが巧みで、思わず唸ってしまうケースもある。
逆に、大手サイトでも失敗してしまうケースがある(好例が見つからなかったので後日加筆予定><;)。
回避の法則を効率よくマスターするには
以上、法則①から⑩まで。
2万字にも及ぶ長文に最後までお付き合いいただいた方には感謝するばかりである。
ただし、いざ実践となると、そう簡単ではないので心して欲しい。
1・まず全体を眺める
↓
2・自分の出来そうな項目からトライ
↓
3・例えば体言止めの回避は簡単
↓
4・体言止めができたら次の法則にトライ
↓
5・ひたすら繰り返す
オレが声を大にして言いたいのは
「すべて一気にやろうとしない!!!」
ということだ。
10の法則は、10年という長い時間をかけて発見→習得を繰り返し、そこからさらに10年の年月を経て、ブラッシュアップさせたものである。
最初から意識して取り組むことのできる皆さんなら、かなり早い段階でマスターできると思うが、やっぱり焦っちゃダメ、絶対!
それこそ『文章が上手にならない』ともがき苦しんでいた、昔のオレになってしまう。
一つずつトライすれば必ずできる。
そう信じて取り組んで欲しい。
文:五十嵐利休
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