【In Silence】 フィクション
時折大切な何かを忘れてしまったような気分というか、元々あった世界から自分だけがすっぽりと抜け落ちてしまった、そしてその世界でのやるべきだったことがこの世界では全て最初からなかったのではないか、そんな感覚に囚われることがある。
男は今立っている場所がどこなのかがわからないし、なんせ暗くて何もわからない。
どこかから扉の開く音が聞こえて、そこから指してくる光を見上げながら男は無意識にスマホを胸ポケットから取り出すと、遠くからゆっくりとサイレンの音が近づいてきた。
こちらの企画に参加しています。
そして氏の作品のオマージュです。
本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。