遠征日記 2024/06/15 vs藤枝MYFC

2024年6月16日 20:45

試合雑感

天皇杯で延長戦を戦ってから中二日。リーグ戦ではアウェー連戦。
試合の日に雨が降ってると日常を感じられて安心する。（末期症状）

藤枝にはホームで勝っているが、ボールも主導権も握られ、終盤に2点目が決まるまでは全く予断を許さない厳しいゲームだった。
そんな相手に今節はアウェーゲーム。さらにガブがメンバー外、直前の試合でカプリーニが負傷交代、岩武さんがアップ時に負傷するアクシデントが重なり、連勝を伸ばす難易度はかなり高いと思っていた。

ただ試合が始まると概ねペースを握ったのはアウェーチーム。
相手の裏を狙うランニングや効果的なサイドチェンジで相手を押し込みゴール前に迫る。
20分、波状攻撃の流れのクイックリスタートから中野さんが得意の切り返しと緩急で左サイドをドリブル突破。マイナスのクロスを小川さんが詰めて先制。
24分にはカプリーニのクロスを中野さんが折り返して、最後はケチャップの蓋が開いたベテランFWが連続ゴール。
この場面では裏を狙う永遠くんが相手を引き付けることでカプリーニがフリーになってクロスを上げることが出来た。
2割くらいは永遠くんにアシストが付いてほしい。

守備ではプレスがハマって相手の前進を許さず高い位置で回収。先制点に繋がった波状攻撃もプレスが効いてこそだった。
何度か攻め込まれたシーンでもボニや緊急出場の拓海が落ち着いて対処して失点の気配は無し。
今シーズンで最も相手を圧倒した盤石の前半だったと思う。

前半のペースのまま押し切って連勝を伸ばしたいところだったが、後半はDFライン裏を狙う動きと運動量が増えた藤枝が攻勢。
ゼロで凌いで相手の勢いが萎むのを待ちたいところだったが、50分に失点。
直後にもクロスがそのまま枠に入りそうなシーンがあり、流れが完全に藤枝に傾いたように見えた。

勢いに乗って前に出て来た藤枝相手に53分に横浜がロングカウンター。
自陣でボールを奪ってからワンタッチの小気味良いパスの連続と連動したフリーランニングで右サイドを突破。
後半に入って高くなった相手最終ラインの裏に生まれたスペースに永遠くんが攻め上がり、エリア外までカバーに来た相手GKと接触。
おそらくオブストラクションの反則。
裏街道を狙って蹴り出したボールに攻撃側が追い付けたか微妙だったためイエロー止まりでも納得出来るシーンだと思うが、主審の判断はDOGSOで一発退場。数的優位を得る。
個人的には6:4くらいでDOGSOの印象。
（↓で多分協議規則ベースで説明してくれてる。自分は読んでないけど。）

これで藤枝の勢いが止まるかと思われたが、その後もペースは藤枝。
スペースが生まれることで横浜側にもカウンターのチャンスが生まれるが、相手の気迫の守備やクロスバーに嫌われ追加点には至らず。
藤枝の人数差を感じさせない勇猛な闘いぶりで次の展開が予測できない白熱した時間帯が続く。

ただ、難しい展開になっても落ち着いて凌げる守備が今シーズンの横浜の武器。決定機までは作らせずに相手の攻撃を跳ね返し続ける。
70分を過ぎたくらいからは流石に藤枝の運動量が落ち始め、局面局面でアウェーチームが勝るシーンが目立つように。
85分にソロモンのポストプレーを起点にピッチ最後方から駆け上がった永遠くんが右サイドを独走。最後は室井くんが押し込んで決定的な追加点。
この苦しい終盤の時間帯に最前線まで出て行った永遠くんのプレーはもっと賞賛されて良いと思う。

最終的には2点差を保持して3ptを獲得。
前半の充実度と後半の落差に振り回されたが、終わってみれば緊急出場の拓海の好パフォーマンス、相手の強度が落ちるタイミングでの前線3枚総入れ替えなど、采配が光ったゲームだった。
また、3点目のロングカウンターのような複数人が連動した攻撃はなかなか今シーズン見られなかったので、チーム完成度の高まりも期待させた。