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都心からたった60分!ポルシェやサーキットを未体験な人にこそ推せる、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京

世界で9番目となるPorsche Experience Center Tokyoが千葉県の木更津に完成して10月にオープン。

専属トレーナーによる技術、理論のレクチャー。世界初※ となる3D構造を備えた特別トラック。ドイツ・ニュルブルクリンクのカルーセルやアメリカ・ラグナ・セカのコークスクリューを再現したコーナー。知性と五感を刺激する数々のコンテンツが、日本に誕生。
*Porsche Experience Center Tokyoのウェブサイトより引用

ポルシェ乗りな”ぶらドラ”としては気になるので早速行ってきた。

都内からアクアラインを使えば60分弱の距離の木更津に位置し、ディズニーランドよりは遠いけど、施設名にTokyo名乗っても良い近さ。日帰りには楽勝な距離。

アクアラインを降りて下道で10~15分程度で現地到着。駐車場で建物をバックに思わず自分の911を思わずパチリ。

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受付を済ますとモダンな建物の中には、レーシングカーから市販車まで素敵なポルシェが飾られている。

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非常に美しい整備ピットブースも。これは美しい。(二度目)

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充実のコース走行体験。素直に楽しい濃密な90分

自分の講習プログラム時間が来て、建物の外に案内されると、ずらりと並ぶ最新のポルシェ達。都心から近い場所とは思えない壮観な眺め。

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コースも全体の1/3くらい見渡すことができます。左上のほうの急坂は、まだ工事中で未開通のオフロードコース。カイエンとマカンで走れるようで、かなりの角度の坂。

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ホームページの画像を参照して、コースと講習内容を解説すると・・・

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コースは約2kmのミニサーキットに、様々な体験用ミニミニコースが付随した設計。

講習の始めと終わりに、2kmのコースを5周ずつくらいで走り、その合間で、ドリフトサークル、ローフリクションハンドリングトラックに行って、ミューの低い路面でのドリフトやアンダーステアでフロントが逃げる体験をしました。

718ボクスターGTSで4L NAの神エンジンを体験

僕が申し込んで乗った車は、718ボクスターのGTS。4LのNAエンジンに興味があったのと、日頃乗っているRRの911カブリオレとの違うMRに興味があったのでセレクトしました。 

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この選択は大正解。

この4LのNAエンジンはこれまで乗ったどのポルシェよりも気持ち良い吹け上がりと音で最高。自分の992世代の911 3Lターボと比べると、低中速のトルク感は劣るものの、高回転の伸びや音の素直さは1~2ランク上。素直に気持ちいいです。(立ち上がり加速初期は低速からトルクがある911のほうがおそらく速い)

コースを周回した印象では、911よりよく言えば軽快、相対的にはフロントの接地感は911よりやや劣る。ただ、劣ると言っても、絶対的な水準はかなり高いで好みの選択。

718と911は比べると価格ほどの差があるとは感じず、コスパで言えば718系が良いというか、911はブランド分を載せて割高なのでしょう(苦笑)・・ただ、911は売却価格の高さで長い目で見れば価格差を取り戻せるかもしれません。

ニュルとラグナセカの疑似体験はかなり興奮できる

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写真:ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京HPより

コースで目玉のひとつ、ニュルを模したカルーセルは最初は視覚的にバンク角がきつく多少の戸惑いはありますが、慣れればすっぽりはまって安定して走れます。うまく斜線部に車体をもっていけば、バンク角にあわせてするりと高速で駆け抜けられます。

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写真:ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京HPより

もうひとつの目玉、ラグナセカ・レースウェイの名物コーナー、コークスクリューを模したコーナー。ここは写真ではわからないですが、かなり高低差のあるS字で、スピードをあげていくと内臓が動いて少し「ぐわっ」ときて酔うw

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写真:ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京HPより

こちらは常に散水しつづけて路面ミューをさげたドリフトサークル。安全制御トラクションコントロールのオン・オフの差を体験したあと、オフにしてドリフトにトライ。車でのドリフトは初めてでしたが、これが意外に持続的にきれいに滑らせ続けるのは難しい。

ドリキンの土屋圭市さんが神だということがよくわかりますw

こんなプログラムを助手席のインストラクターの方の案内に沿ってこなしているとあっという間の90分。かなりの集中力を要するので、90分でぐったり疲れてお腹いっぱいです。

コース走行時は、インストラクターの方から制限速度100kmと言われますが、そこはインストラクターの方がドライバーの技量を見ながら少しの速度オーバーなら多少は目をつぶってくれるような様子。

僕は車のサーキット走行は初めての体験。インストラクターの方から「ハンドルの切り戻しもなく、ライン取りもブレーキングもスムーズ。本当に車のサーキットは初めてですか?」と言われて実にご機嫌に走ることができました(ドヤッw

スピードは100km強までですが、左右切り返しの多いコーナリングはかなりテクニカルで楽しめます。また、カルーセルやコークスクリューなど世界の名コースを模したコーナーを走れた満足度も高く、おすすめです。

同行した家族・恋人・友人も楽しめる充実の施設

この施設の特徴はサーキット以外の物販、カフェコーナー、ドライビングシミュレーター、レストランもあり、かなり充実。

これならば家族・恋人・友人と一緒に来て、ドライブ体験してる人を90分程度の待つのも苦じゃないと思う。

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物販のお店。ディーラーで見かける公式グッズが豊富に売ってます。

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こちらは建物二階のレストラン。今回、僕は食べずに帰りましたが、サーキットを見下ろせる絶景で心地よい空間でした。

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カフェのコーヒーも十分に美味しい。

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参加者には、こんな名前入りのプレートが支給され、参加日には参加証となり、終わったら持ち帰ることができます。(僕のは名前を消す加工してますが、プログラムで選択した車種名の下にローマ字で名前が入る)

PECは、どんな人におすすめか?


実際に走ってみるとラグナセカのコークスクリューを模したコーナー後しかまともな長さのストレートはないため、かなりテクニカルな低速コースです。そして、インストラクターの方から時速100km制限と言われるため、サーキットを高速で爆走るとはだいぶイメージが違うことが注意点です。

つまり、日頃から車のサーキットを走りなれている人や、高速域200kmくらいでポルシェの実力を感じたい人にはPECはそこまで強くおすすめできません。

では、どんな人におすすめできるのか?

・ポルシェの能力を街乗り公道試乗では試せないレベルで体感したい

・アクセル全開、急ブレーキ、ドリフトなど、公道では試せない限界性能の体験をしたい、テクニックを身につけるきっかけがほしい

・初めてのサーキット走行を気軽に体験してみたい(気軽な体験なので、サーキット走行に必要なグッズの初期投資をおさえたい)

・ポルシェのブランドの世界観に浸ってみたい

要するに、すでにサーキットをゴリゴリ走っている人よりは、そうではない人におすすめできます。

走行体験プログラムの価格はそれなりに高額(車種によって4万円台~11万円程度)なものの、

・手ぶらで行って最新の整備されたベストコンディションなポルシェを、テクニカルなコースで実力を体感できる(通常の街のディーラーの試乗では、体験できないレベルの車の能力の高さを実感できます)

・サーキット以外の付帯設備の充実を楽しめる(同行者も結構楽しめる。走行プログラム申し込みなしで、レストランやカフェだけの利用立ち寄りもOKのようです)

・普通のサーキット走行に必要な、ライセンス取得や講習会の受講がなく、ヘルメットやレーシングスーツやドライビングシューズの購入や持参も不要(プログラム体験はノーヘルの私服でOKです。長袖~長ズボンを指定される程度)

このあたりの利点は、他のサーキットでは得られないものばかりです。

ポルシェの実力を体験したい、初めてのサーキット走行を気軽に体験したい、そんな方には激しく推せるポルシェ・エクスペリエンスセンター東京。

自分ひとりでも、家族や仲間と一緒でも、都内から日帰りで楽しめる新しい名所爆誕と言っていいでしょ。

帰り道に、木更津の三井アウトレットモールに寄ったら、家族も更に満足できると思う。推し。

50億の投資はポルシェにはリーズナブル?!

ちなみにニュースで見ると、こちらの施設の総工費は50億円だそうです。(土地の広さからすると意外に安いので、木更津~袖ヶ浦は土地が安いのでしょう)

お台場にあるBMW~MINIのような巨大な都内ディーラー施設も50億とは言わずとも、土地代が高いため、数十億円かかっているはず。

それらと比較すれば、50億円の投資はリーズナブルに見えます。少なくともポルシェのようなスポーツカーブランドからするとかなりリターンの見込める良い投資じゃないでしょうか。

ビジネス的にもあり。


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