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後藤翔太氏×野口竜司の化学反応について


以下は2023年6月20日にUpされた、後藤翔太さんYouTubeからの無断文字起こしです。ところどころにマリコ注釈が入ります。

要約、意訳ありなので、ここは意味違わね?と思われるところもあるかもですが、文字を起こしていて、ふたりがちょっと噛み合ってないところとかを平滑化したり、工夫しました。お楽しみいただければ幸いです。


後藤:一人のファンとして大好きな選手の話、このタイミングだからこそ聞いてみたいと思っています。
一旦シーズンを終えて、次のスタートに移っていると思うが、現在はどんなトレーニングを?

竜司:週4室内で、内1日はピッチでもトレーニングしています。

後藤:感謝祭のときの腕を見て、パンプアップしてるなと思ったが。
(マリコ注:そりゃ感謝祭は決勝戦の翌日でしたもの…ぱんぱんでしたわ💪←その後、6/17のラグビー神社例大祭のことでは?とのお声をいただきました)
 これまで、(学生時代や代表などで)自分でコントロールできる状態でトレーニングできなかっただろうから、今はいいトレーニングができているのではないか。

竜司:新しく取り組んでいる中です。ポジティブにできていると思います。

後藤:ワイルドナイツ(以下WK)にとっての昨シーズンはどんな振り返りになりますか?

竜司:去年に比べて、やろうとしてきたことができたことが多かった。プレーオフに関しては違ったが…1試合1試合はできていたし、個人としても成長できました。

後藤:どんなところにターゲットを置いてきたのか教えてください。

竜司:DFに関して成長できたと思う。
FBは最後の選手であり、1余りで最後を見るポジションです。今まで自分はATの正面に立ってキックオプションを消していくのがいいと思ってきた。新たに45度で前に出るDFに取り組み、アップデートできた。新しい感覚を得られたと思う。自分としてはこれ(正面から入るDF)がやりやすいという感覚があったので、ろびさん(ロビーディーンズWK
監督)に言われたことをシーズン中に完遂することはなかなか難しかったが、できるようになってきたのがよかった。

後藤:One on oneをズバズバ決めていると思っていたんだけど、そういう取組みがあったんですね。

竜司:自分の仕事をしてこそDFしやすかったり、コミュニケーションとれるし、前の選手(1~14番)たちに救われているなと思いました。

後藤:今季はWTBとしてもプレーしていたが。

竜司:WTBの気持ちもわかるようになって、ここで来てくれたらありがたいな、とか内側との連携とか、いい経験になりました。

後藤:DFで言うと、ハイパントをこれだけ仕留める選手はいないなっと思っていて。ボールに入るスピードもほとんど落とさないじゃないですか。普通じゃないなと思ってるんですけど笑

竜司:高校時代、1年でFBで出た試合で、土井先生(当時の東海大仰星監督、土井崇司氏。現東海大相模中高校長)に勝手な判断でプレーしていたことをすごく怒られたことがあった。自分では、カウンターを仕掛けるのも「頭を越えられたから前に出ないといけない」と思って仕掛け、タックルされて倒れたり、相手が前に出てきていないのにロングキックを蹴って押し込まれたりしていて。

後藤:大阪予選の解説をさせてもらったときに、土井先生とご一緒させていただいたことがあるんです。熱量がものすごい方ですよね。野口選手にとって、土井先生の影響は。

竜司:湯浅先生もそうなんですけど、失敗した時に「なぜそうした?」というのを聞かれる。何も考えずにやってしまうのが一番いけない、と。考えてプレーした結果ががその後のプレーに生きてくると思うので、考えてプレーすることの楽しさを学ばせてもらいました。

後藤:キャプテンも務めた東海大での経験は。

竜司:高校の頃、自分たちで考えてプレーしていたので、プレーに決まった形があることに戸惑いがあった。そんなことしなくても、自分たちで作り出せばいいと思っていたので、形を決められてやることが面白くないと思ってしまった。これからこうなっていくのかな、イヤだな、と思ったが、それもチームの戦術として必要なことで、大切なことだった。代表に行っても同じように必要なことでした。

後藤:キャプテンとしては?

竜司:キャプテンとしてはあまり活動できていないし、言葉で引っ張るタイプではなかったので、できることを毎日コツコツやっていくだけでした。

後藤:WKを選んだ理由は?

竜司:代表で堀江さんと話したり、あとアキさん(元WK、山田章仁選手。現九電)と部屋が一緒だったことが多くて。プロで行くのか社員でいくのかという話もして、これから成長する場所として選びました。

後藤:取材させてもらうと、WKの選手はラグビー考えているな、って話からも試合からも伝わってくる。考え、競争しながらやっていく土台がWKにはできていると感じている。入って受けた衝撃はあったか

竜司:試合に出ることがまず難しかった。ここが必要だなということが先輩方の試合を見ても日々の練習でも感じられる。堀江さんには考え方をいろいろ教えてもらった。自分は頑固なので、誰に言われても自分が思ったらこうというところがあるが、世界トップレベルで活躍している人に言われるとつい聞いてしまうし笑

後藤:違う刺激がWKで得られたということ、考え方の変化があったということですね。

竜司:自分のやりやすさ、居心地の良さもあるが、人の話をちゃんと聞いてチャレンジしていかないといけない、と。

後藤:言ってもらえる環境にあるということですね。ロビーさんからの要求も高いですか?

竜司:45度のDFについても何度かぶつかってます笑
(マリコ注:ろびさんが竜司の足の位置を直させるのに足元を蹴飛ばしてるの見たことあります😎)

後藤:キック、DFもなんですが野口選手の特徴であるワークレート、縦だけでなく横移動のスピードがものすごく速くて。意識してプレーされてますか。

竜司:WTBより自由に動けるので、片方に行き切らなくても形は作れる。チャンスを作るためには、自分がボールを持っていなくても、相手が人数として換算することで数的優位を作れるということです。

後藤:それもですが、野口選手のワークレートがすごくて、めっちゃきついだろうな、と。走行距離どれくらいなんですか。(マリコ注:わたしもこれめっちゃ聞きたかった💦)

竜司:WKではGPSが全員についてなくて。(マリコ😨😨😨)
S&Cの方で決めてるんで、自分にはついていないです。信頼してもらえていると勝手に思っています笑

後藤:ワークレートについては、大学時代から意識していましたか。

竜司:後ろのカバーは高校時代から意識してたんですけど、どちらかというとDFのプレッシャーを前にあげるようになってから大きくワークレートが動いたと思います。

後藤:ほかのプレーもですが、ハイボールのキャッチの精度が本当に高い。意識して練習していますか。
(マリコ注:竜司は練習では、りきやと組んでハイパンキャッチしていることが多いです。いつも楽しそう)

竜司:自分は体が大きいわけではないが、ハイパンキャッチは自信を持っている部分でもあり、練習はしっかりしています。

後藤:未来に向けて、どんな選手になり、どんなことを実現していきたいか、日々何を考えているか教えてください。

竜司:決勝での悔しい思いがある。ハイボールで言えば、競り負けて試合にも負けた。ただアプローチはよかったと思ったが、フィジカルで負けたと思っているので、フィジカル強化を意識したい。ハイボールの競り方も。ATでは、前に出ることをもっと意識していきたい。決勝で、3本くらいフィールドに落とされたショートキックがあった。何本かは読めていたが、2本目はそこまで…バウンドした時の判断、短いところでの50/50での判断は準備していなかったということがある。ここについては、レベルを上げられると思うので、来シーズンが楽しみです。(マリコ注:スピアーズを勝利に導いた作戦、「竜司潰し」が要所要所で効いてしまった、と思った部分です。この作戦考えたの、WK出身の名FBであるスラッシーさんでしょ。そうに決まってるわぷんすか)

後藤:早く野口選手のプレーを見たいと思いました。ファンの皆様へのメッセージを。

竜司:いつも本当に応援ありがとうございます。今年優勝できなくて悔しい思いをしたので、来年もっと成長して自分の成長した姿を見せた上で、しっかり自分たちの求める結果というものを獲りに行けるように成長していきたいと思います。今年はW杯もあるので、日本も盛り上がると思いますし、それが来年のリーグワンにつながっていければなって思うので引き続き応援よろしくお願いします。

笑顔で練習の竜司


えくぼは恋の落とし穴💙

以前、私は後藤翔太さんのリーグワン解説について苦言を呈したことがあります。
「WKは試合中点を取られてもいい、最後に逆転するというメンタリティーで試合してるんですよ」というような発言に「ハァ?最初から圧倒して勝ちたいと思ってますけど?」って噛みついたんだった。
いやオマエ(ここではあたくしの事)何様なんだって話ですけどね。後藤さんは桐蔭→早稲田→神鋼→JAPANというゴールデンロードを走ってこられたお方。こちとらしがねえラグビーヲタですもの。

ただ、後藤さんとはちょっとしたご縁もありまして。
ちょいちょいTwitterにも出させていただいている大好きな同僚桐蔭さん(残念ながら4月にご栄転され、元同僚桐蔭さんになってしまったの)から、1コ上のエグい先輩としてよくお話を聞いていたので。そういう意味では親近感もあり、ですの。

後藤さんの代が花園で敗れ、引退が決まった後の後輩へのスピーチは「お前らに言うことはない。全部マスコミへのインタビューで話したから」だったそうです。ひゅーかっけえ!

そんな後藤さんですが、終始謙虚な口調で、現役選手へのリスペクトが見られるところにも好感がもてます。
あまりおしゃべりじゃない竜司からたくさん引き出していただき、ありがとうございました。

オイラはまた噛みつくかもですが、いろいろ楽しみにしておりますのでまたぜひ選手インタビュー、よろしくお願いします🥺


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