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なぜ胡弓(くーちょー)の弦は切れる

初めての胡弓(クーチョー) その7


2024年8月19日
昨日師匠からお教えいただいたことをさっそく実践しようと、
夜も遅いので弾くことはせず、形だけでも整えよう。
と正座をして、胡弓を立てて持ち、
弓を左右に振る練習をし始めました。

しかしそれじゃーつまらないので音を少し出すことにしました。
しかししかし!音程が違っているので調弦(ちんだみ)を
することにしたのが運の尽き。

4弦のカラクイを巻いているとき

「ばちっ!」

はい、見事に4弦が糸掛けから5センチのところで
見事に切れてしまったのです。
残っている弦をカラクイから外して
もう一度使えないかどうか長さを測ってみても足りません。

したがって新しく弦を張らねばなりません。
しかし!胡弓の弦を昨日のお稽古の時に
師匠からいただいていたのでした。
なんでも4弦や5弦は切れやすいので、
と4弦と5弦をセットでいただきました。
(師匠の未来予想的中!)

実は弦についても「え?」というような話があるのですが
これはまたの機会に。
(簡単に言うと釣り糸(テグス)なんです。)

三線では何度か張り替えているので
同じ要領と思っていたのですが、これが大間違い。

三線用のナイロンの弦では多少ギザギザがあり
3弦(女弦)でもじっくりやれば通常の結び方で結べます。
ところが5弦胡弓の4弦目は先ほど書いたように
「釣り糸(テグス)」なのでつるつる、かつ細いので
糸掛けには簡単に止まらないのです。
ある程度カラクイを巻いていくと、
糸掛けからするっと抜けてしまいます。

ちなみに5弦を見てみると、少し違った結び方になっています。
そもそも巻き方は
「張るときはしっかり締まり、外すときはするっと抜ける」
という特殊(?)な結び方なのでしたが、
5弦をよーく見てみるとしっかり止まっているように見えます。

夜も遅いので明日以降にすることとして
またもや弾けない日々が続くのかと思うと
少しぐったりしたのでした。


胡弓一言メモ(初めてのわたしが「へーっ」って思ったこと。)


弦の色の違いはまた今度



私は5弦胡弓を使っています。
3弦胡弓と比べると出せる音の領域がとても広くなります。
3弦胡弓の1弦目(男弦)と3弦目(女弦)は
それぞれ1オクターブ違いの「ド(合と工)」の音です。
しかし歌には低い方の「ド(合)」より
低い音を出す必要も、たまーにあります。

例えば「シ(勺)」、これは3弦胡弓ですと
(三線でも)普通は出せません。
しかし4弦胡弓や5弦胡弓には出せるのです。
同じように5弦胡弓では
出しにくい、もしくは出せない
(指が届きにくい、胡弓が回せなくなる等の問題で)
高い音が簡単に出せるのです。

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