THE CULTURE CODE 最強チームを作る方法 読後まとめ

Makiko Shinodaさんが勧められていたのを契機に読みました。(大変素晴らしい本で本当に読んで良かったです、ありがとうございます。)

自分自身の事に照らして、チームワーク、やる気、コーチング、パフォーマンスなどについて、モヤモヤしていたことの答えがあった様に感じている。

チームを強くする要因を以下の3つとしている。
①安全な環境への帰属
②弱さの開示
③共通の目的

①安全な環境への帰属に関して
人間は太古の昔から社会性によって危機を察知し、集団行動、群れになり活動する事で種を存続してきた。

従って、本能的に帰属したいと言う意識があり、その居場所で帰属意識が認識されないと、警戒モードが解除されず、生存する事が最重要になり攻撃的、或いは逃避的になりパフォーマンスが落ちる。例えるならジャングルで一人きり、或いは敵の部族に捕らわれの身になっている状態だ。

一方、帰属意識が認識されると、今度は本能的に仲間とより繋がろうとし、チームを観察し、貢献しようとする方向に本能が働く。

従って、チームのパフォーマンスを上げたいなら、まず最初にする必要があるのは、チームメンバーにここは安全で、メンバーは尊重され、皆んな仲間である、という事を無意識的に認識してもらう事だ。そして、それを常に継続する事が大切だ。

②弱さの開示
同様に群れで助け合う事によって生き抜いてきた人間は、弱さを見せる相手に安心し、より助けたいと本能的に思う。弱さの開示には、①の安全な環境への帰属をより認識してもらう事が出来る効用がある。同時に、その環境がベースにあれば、ネガティブなフィードバックや言いにくいこと、失敗の共有やかっこ悪い事実こそ、より強いチームワークを生む。困難な失敗を経験してチームが強くなるのは私の経験でも実感出来る。

褒めて育てる、やポジティブトークなどがコーチングのテクニックとして出て来る。ネガティブな物言いはよくないと感じつつも、ずっと違和感を感じていたのだが、チームの帰属意識がしっかりしていさえすれば、寧ろ失敗の経験や率直な批判はチームを活性化し、パフォーマンスを上げる。注意すべきなのは、チームの帰属意識に悪影響を与える行動、つまり人格攻撃や安全を脅かす発言、或いはサボタージュやネグレクト、チームに対する非建設的な批判だ。

強固な帰属意識を醸成するシグナルを継続して発信し、その上で闊達な批判や指摘をどんどんする、というのが有りたい姿である、と認識した。これは私にとってとても大きい認識だ。

③目的意識の共有
安全な環境を提供し帰属意識を醸成し、弱さを見せ合い失敗を共有する事で高いチームワークをも掴むチームをどの様に方向づけすれば良いか、に目的意識の共有が必要になる。

物事の優先順位をはっきりさせ、浸透させる事で、チームは自律的に目標に向かい走れる様になる。

熟練度を上げるアプローチと、
創造性を高めるアプローチと、
二種類の方法がある。

前者は目標やあるべき姿を、明示する。目標に向かう行動を具体的に定義し、繰り返しトレーニングをつんで条件反射的に望む方向のパフォーマンスを可能にする。

後者は創造的なチームに自主性と独立性を担保して、後方支援、周辺支援を充実する。建設的な批判や指摘は大いに実施し、かつ失敗を歓迎する。

目的意識の共有には、わかりやすい標語を繰り返し使う、目的に向かって効果を計測方法を確立する、目的に沿った行動や人物にスポットライトを当てる、と言った手法がある。

最強のチームとは、信頼関係がり、お互いの弱みを知って助け合い、共通の目的意識がある、そう言うチームだ。何れもシンプルで複雑な事はないが、達成するのは非常に難しいのもまた明白な事実だ。簡単で単純なことを、繰り返し、粘り強く続けられるか、が一つの大きな要因だと思う、今日から意識したい。

THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法 https://www.amazon.co.jp/dp/4761273828/ref=cm_sw_r_cp_api_i_ZSepCb381G41B

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?