目覚めよ阪神タイガース(超長文)
阪神タイガースがとにかく弱い。
本日、遂に17敗目を献上してしまい、開幕から1勝1分17敗というありえない数字となっている(ちなみに現在51イニング連続無得点継続中)。
他球団の方からは笑われるかもしれないが、今の戦力が極端に弱いかといえば、私はそんなコトはないと分析している。
ただ、昨年から大きく変わったのは絶対的抑えであったスアレスがいなくなったという点である。
スアレス退団により現代野球の基本である逆算からの試合設計ができなくなった。
ラスト1イニングを抑える投手が決まり、そこから中継ぎの投手が決まり、先発が決まる。
そこから打線がどの程度得点すればいいか導かれ打力、走力、守備力のバランスを決めていく。
個人的な理想は「点が取れなくても点を取られない」チームだが、ダイナマイト打線の呪縛(ファンの打撃志向)が抜けない限り今のタイガースのアンバランスな選手起用は続くだろう。
さてさて、今の阪神タイガースで何ができるか。
もう答えは出ていてキーワードは【劇薬】と【覚悟】だ。
まず、劇薬。
抑えに藤浪晋太郎を推す。
抑えに求められる奪三振率と他を圧倒する球威は今のコントロールを考慮しても大きな魅力であり、他球団からすれば脅威だ。
本人が先発思考だからとか言っている場合ではない。
矢野監督も今年辞めると開幕前から言っていたなら「すまん藤浪。チーム勝たずにはお前がケツ(抑え)でやって欲しいんや。最後のお願いや聞いてくれ。」くらい言わんと。
それで断られるくらいなら、言い方は悪いけどチームとしてはいらない戦力になっとしまう。
次に覚悟。
コレは3つある。
まず、打順の覚悟。
トップバッターは近本に固定。
どうにもこうにも1番をいじりたがるが、1発もあるパンチ力、並外れた走力という1番嫌がられる1番打者をなぜ固定しないのか。
足が早いだけの1番打者には怖さがない。
重ね重ねになるが、近本には1発がある。
試合開始と共に先頭打者本塁打なんてかまされたら相手投手はパニックになり勝率はグンと上がる。
それでなくても近本のパンチ力であれば2塁打、3塁打もあるのだから、あの走力が得点圏に進む脅威は1番の魅力であるが故に近本は1番打者と覚悟を決めて頂きたい。
2番は守備の覚悟。
前記した通り、現在、阪神タイガースは51イニング連続無得点である。
どうせ打てないなら、せめて点を取られないようにしないといけないのに、相変わらずエラーが多い。
広い甲子園では先ずは守り勝つ野球。
とにかく守備重視で守れないやつは打てても出さないくらいの覚悟がみたい。
最後の覚悟はファンの覚悟。
たぶん大多数の虎党は諦めているが、今一度冷静に考えれば、このまま終わるわけない。
山があれば谷もある。
明けない朝はないのである。
必ず好転する時期がくる。
その日までは応援してあげて欲しい。
優勝はないが、長いシーズンを考えればAクラスはまだまだ余裕で狙える位置にいる。
それを忘れず応援しよう。
さて、散々書いたが、後は矢野監督がしっかりシーズン終了まで続けられるかという心配がある。
監督交代という劇薬は今シーズン限りスタートしただけに、少なくとも本人の申し出が無い限り、球団からの休養勧告は出すべきではない。
阪神タイガース。
まだまだ始まったばかり。
最弱の虎か。はたまたドラマチックな虎か。
今シーズンの成長を温かく見守っていこうではないか。
ほいたら、また。
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