[Radio bunt]芸術を感じるアニメ

2015年6月9日配信分:このテキストの内容は、FM-U-LaLa「さやGoodナイト!」番組内 Radio buntコーナで配信された内容をまとめています。

以下URLからダウンロードしてラジオ版を、お聞きいただけます。http://fmu.co.jp/radio/wm160322.wax

私のおすすめする、芸術を感じるアニメは、押井守監督作品の「天使のたまご」です。原画は天野喜孝氏がメインで、エヴァのキャラクターデザインをしている貞本さんも助手として参加している、非常に絵画的なビジュアルのよいアニメ作品。ビジュアル的に「芸術を感じるアニメ」といってもいいのですが、ここは監督に芸術賞を贈りたいと、いうことで紹介をしようと思いました。

「ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界で、一人の少年と一人の少女が出会います。少女は何かの卵を大事そうにいつも抱いている。少年は少女からその卵を引き離そうとするのですが。。。」そんなストーリーです。

複雑難解すぎる内容の為、理解されず、「訳の分からないものを作る監督」という看板を背負うことになり、監督のもとに仕事がこなくなってしまったという逸話も。

当時進行のあった宮崎駿監督は、直接押井監督本人に「帰りのことなんて何も考えてない」「あんなものよく作れた」「頭がおかしい」と言ったといいます。それくらい押井監督は、この作品に自我をつぎ込んで、完成させたんですね。賛否両論あるとは思いますが、普通できることじゃない気がします。それってすごくアートだと思いませんか?

ラジオ外余談:天使つながりでいうと、攻殻機動隊(SAC)の監督、神山健治のアニメ映画で、『009 RE:CYBORG』(ゼロゼロナイン リ・サイボーグ)も天使にまつわる話なんですが、これも芸術的と思います。

言わずもがなですけど、石ノ森章太郎の『サイボーグ009』をもとにしてまして、27年後、つまり2013年のサイボーク戦士たちが、リアルな社会的背景で何をなすか、を描いた3DCGアニメ。

で、何がすごいかというと、まず映像美。

アニメの3Dって、ちょっとダメダメ感があるとおもうんですけど、この映像は体感するとすごかったです。神山監督が、敬愛する押井守氏にあてたラブレターともいえる作品らしいんですよね。ご本人曰く。

こちらもおすすめです。ぜひ。

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「さやGoodナイト!」http://windies-mania.net/WMS_2_4.html


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