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(必ずわかる!)イノベーター理論とバブル

こんにちは。

必ずわかる!シリーズ第3回は欲望渦巻くバブルについてです。


突然ですが、イノベーター理論をご存知でしょうか。

   東大IPCウェブサイトより

新しい技術、製品などが生み出されてから普及していく段階を説明したものになります。


これは、投資(投機)についても同様です。

まず、それぞれの段階に誰が位置
するのか説明します。

①イノベーター→機関投資家、ヘッジファンドなどのいわゆるプロ。

②アーリーアダプター→①+上位個人投資家

③アーリーマジョリティ→一般的な個人投資家

④レイトマジョリティ→後乗りの個人投資家

⑤ラガード→買う人はほとんどいません。


次に、それぞれの段階でどのような動きが起こるかですが、

①では、知識や情報で勝る機関投資家やヘッジファンド(富裕層のお金を預かり投資利益を出すプロ)が買いを仕込みます。

一度に大量に買うと急激に値上がりするので、少しずつ金額と時間を分散してなるべく他の投資家に分からないように買い進めていきます。


②の段階では、情報感度の高い個人投資家も参入してきます。

 プロのようにしっかり分散させて仕込むわけではないので価格はそれなりに上昇します。


③の段階になると、値上がりが顕著になり、次々と一般の個人投資家が参入してきます。

この頃になるとメディアで取り上げられたりします。
 そうなるとさらに買いが買いを呼ぶ状態になります。


 タイトル画像は2017年の仮想通貨バブルの頃のものですが、私の記憶しているところでは、テレビで儲かった人がセンセーショナルに紹介されたり、M−1優勝したかまいたちが「賞金は全額NEMに突っ込みます」とか言うたり、コインチェック(出川)やZAIF(剛力彩芽)のCMがひたすら流れたりしていました。

投資をされてる方なら、靴磨きの少年の話を想起されることでしょう。

J・Pケネディ(JFケネディ元大統領の父親)が靴磨きの少年に靴を磨いてもらった時、少年が株の話を熱心にしていたことから、(普段投資に興味のない人まで株の話をしている。もう天井かもしれない)と考え、持ち株を処分したことで世界恐慌を避けることができた。

この時点で、一般大衆は「もっと上がる!下がるわけがない!」と考えます。
 その結果として、借金してビットコインを買ったり、80年代のバブルの頃のように信用取引(自分の手持ち資金の3倍のレバレッジをかけて取引できる。ただし、損も3倍)で株を買ったりする人が現れます。

一方、①の段階で買いを入れたプロはいつ利確(利益確定)しようかとタイミングを探り、売る準備をします。


そして、④の段階のXデーがきます。

①の段階で買った層が大量に売ります。
②の段階で買った層も違和感を覚え、利確します。
 すると大量に売られるものですから一気に下落します。

 この下落を好機と捉える楽観的なマジョリティはここで買い増ししたりします。

落ちるナイフを全力で掴みにいっています。

 ですが相場は下方向。


 ③の初期に参入した層からすれば、今売れば助かるわけですから、値下がりの恐怖による狼狽売りが広がります。

 遅く買った層や、先程買い増しした層もさすがにヤバいと思い売り(損切り)します。

 結果、損切りを巻き込み、売りが売りを呼び爆下げします。

(だいたい値上がりした期間の倍くらいの時間で下落します。)

ちなみに当時のビットコインのチャートがこれです。

出典 コインチェック

凄まじく上がった後、凄まじく下げています。

どの段階で一般大衆が大勢参入してきたかよく分かると思います。
(作物(利益)に群がるという意味あいから、上記の形のチャートを「イナゴタワー」と呼びます笑)

ついでにバブル崩壊からの日経平均のチャートも上げときます。

ここでもイナゴタワー

最高値をつけて、一気に下がる訳ではなく、少し上がってから大きく下げるところに人間の心理というか、欲深さが見えますね。

 いや、まだ上がるはず→買い
 これだけ下がったのだから上がるはず→買い

このように考えた人がそれなりにいたことがわかります。
 そして、その買いの損切りを巻き込んで下がりますからそこから2段階で大きく下げています。(1993あたりまで)


どうでしたか。
これほどまでに人間同じことを繰り返すのかと思ってしまいますが、やっぱりやっちゃうんですよね。

今年ドルが上がったからって外貨建て保険始めた勢は爆損してるでしょうね(遠い目)


賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶといいます。

歴史を学ぶことは大切なことです。

私も賢明な投資家になれるよう精進いたします。

あざした。

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