(高配当?)信用金庫の出資証券
(タイトル画像 (一社)全国信用金庫協会より)
こんにちは。
信用金庫。皆さんは利用されていますか?
私のような被雇用者は現金の預け入れくらいしか利用しませんが(汗)、地域で事業をなさっている方であれば、融資してもらったこともあるかと思います。
その場合、一定額以上の融資を受けようとすると、信用金庫(以下、信金)の「会員」になり、出資金を拠出する必要があります。
(ちなみに、銀行と違い、信金は会員の自治に基づく金融機関であり、会員になるということは、当該金庫の経営に賛同し支えるという意味合いがあります。)
また、上記以外に、会員になれる条件としては…
当該信金の営業エリア内に居住している。
当該信金の営業エリア内に勤務先がある。
などがあります。
つまり、被雇用者の私でもなれるんです。
そして、会員になると、出資金を拠出した分の出資証券が手元に来ます。(紙です)
この出資証券。
株券とは少し違います。
預金ではないので当然、預金保険の対象ではありません。
また、流動性が低いのですぐに換金できません。
ですが、出資金額に拘らず、1人1票制で経営に参画できる権利があります。
そして、株券と同様に、出資証券を額面で買い取ってもらうこともできますし、
…配当金がもらえます。
もちろん、利益剰余金があることが前提にはなりますが、
出資額に、総代会で決議された配当率を乗じて額が決まります。
(私のまちの信金は4%です。高配当!)
全国津々浦々の信金で、それぞれ配当率は違いますので、興味が湧きましたらお住まいの地域の信用金庫の配当率をググってみるか、信金の店舗に行って、ディスクロージャー誌や「〇〇だより」的なやつを読んでみるのもいいと思います。
(だいたい時期が来たらATMの前に置いてますね。)
ここまで聞いたら出資証券への“投資“を考えてみたくなりませんか?
ですが、まだ早いです。
おいしいことばかりではありません。
リスクを考えます。
①発行体の破たんリスク
当然ながら破たんすると出資金は返ってきません。
また、高配当である場合、なぜ高配当なのか考える必要はあります。(株も同じ)
まー、破たんなんてほぼほぼないのでしょうけど、ディスクロージャー誌を読んで、経営状態をチェックすることは必要だと思います。
②流動性リスク
リスクなんて細かいものを挙げればいくらでもありますが、正直これが一番大きいかと思います。
市場で流通しているものではないので、換金するのが大変です。
売りたいと思ったら、信金へ行って、書類書いてハンコ押してとなかなか手続きが煩雑です。
また、当然ながら買い手が現れないと売却などできませんのでそれまでひたすら待つことになります。
私の体験談としては、売却を申し出て、買い手が見つかるまで1ヶ月ほどかかりました。
これでもすぐ見つかった方らしいです笑
まー、そもそもが財産の利殖目的ではなく、地域の信金を応援するという目的のものですので、頻繁に売ったり買ったりするものではないです。
買いたいと思ったときはその逆です。
信金へ行って、出資証券を買いたい旨を伝え
、待ちます。
それから3ヶ月弱待っていたら、信金の職員さんから出資証券の売りがでたけどどうしますか的な連絡がきました。
話をまとめると、
出資証券は元本変動なしで、場合によっては高配当ですからアツい投資先のように思えます。
しかし、リスクの少ない高配当株だと思って取引をすべきではないと思います。
ネット証券に慣れた身体からしたら、取引の煩雑さは私にとっては苦痛でした。
(書類とかハンコとか紙の証券とか…)
ネット証券で外貨建MMFとか劣後債とか買う方がよっぽど楽です。
地域を応援したいとか、事業をやってて信金と付き合いがあるとか、もう捨てたカネだと思ってバイアンドホールドを貫けるとか、そういった意思があれば購入することを考慮してもいいかなと思います。
(私はもう買わないと思います。)
いかがでしたか?
買う買わないは別にして、ご自身が住む、働くまちの信金の配当率を調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。
今日は短くこれくらいで。
あざした。
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