その会社のこと本当に理解できていますか?~定量的にその会社を理解しよう~
その会社儲かってますか?
前回は、「その会社、何の会社?」をテーマとして、その会社の代表的な商品、売れ筋やお客様は個人か会社かをまずざっくりと理解することを記載した。
今回は、「その会社儲かってますか?」をテーマとして記載する。特に、財務分析や経営分析の前に知っておきたいこととして、「金額」と「率」があげられる。具体的には次の5つである。
① 売上高はいくら?
② 売上総利益と率は?
③ 営業利益と率は?
④ 経常利益と率は?
⑤ 当期純利益と率は?
調べ方は、ホームページを見てもよいし、上場していれば有価証券報告書、Yahoo Financeのような投資家向けサイトやもちろんWikipediaでもよい。
今日はSAVASのプロテインを飲んでいるためmeijiの数字を例に見ていく。なお、上場しているのは親会社である明治ホールディングス株式会社である。
Yahoo Financeのうち、連結決算推移をみてみると数字は以下を示している。金額しか乗っていないので、率は自分で計算した。
① 売上高:1,240,860百万円
② 売上総利益 (率):掲載無し
③ 営業利益 (率):94,673百万円 (7.6%)
④ 経常利益 (率):95,877百万円 (7.7%)
⑤ 当期純利益 (率):61,278百万円 (4.9%)
「で?」というのが感想である。感覚的には売上高が1兆円超えは大きい会社だし、利益が出ているのでまぁ儲かってそうだなと。けどどのくらい儲かっているか、それは比べてみるのが簡単である。
比較の方法は2つで、自社の過年度と比較する方法と、他社と比較する方法である。前者は年次の推移を、後者は業界水準と比較する。
同じサイトを見てみると過去2年で、売上高以下は全て過去2年と同水準かそれよりも高いため、業績としてよい(少なくとも悪くない)と言えることができるだろう。
また、業界水準と比較すると、営業利益率について、食料品業界のトップは北の達人コーポレーションの26.1%であり、7.6%の明示ホールディングスとは3倍の開きがあるが、18位であり、高い位置付けにあると言えそうだ。
まだまだざっくりとしているがなんとなく見えてきた気がする。
次回は、儲かっているかについてもう少し見ていく。
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