No.1 どこでもボスは負けずギライ

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【漫画の解説】
 こんにちは、「ぶん」です。4コマ漫画を担当しました。このコーナーはJASPICの関係者向けの娯楽欄という、いわゆる「内輪ウケ」の紙面です。それでも、漫画はJASPIC関係意外の方も読んでくださると思いますので、解説いたします。
 まずはタイトルのSEPGですが、Software Engineering Process Groupの略称で、プロセ改善の推進者のことです。SEPGは組織のビジネスゴールの達成に向けて、課題やプロセスを見える化し、より良くするために何を変えていくかを考え、トライアルを含めて実践・展開し、成果の達成を助けます。
  今回の漫画の時代背景は、昭和の終わり頃から平成の前半にかけて、ISO9001認証や、SW-CMMやCMMIのレベル達成に、品質を保証したり、改善したりする体制の客観的評価、いわゆる「お墨付き」が認知された時期であります。また、製造物責任や電子政府の構想などもあって、品質保証やプロセス改善のニーズが高まってもいました。
 SEPGの改善活動のスポンサーである経営者の多くは、自社・自組織をより良くして、より利益を出し、ビジネスを拡大していきたいと、日々考えていると思います。特に、自社の強みや独自の商品・サービスによって、他の追随を許さない優位性を確立したいと強く思っているおられると思います。
 そんな中、ライバルの「お墨付き」に対して、我も我もと認証取得やレベル達成に取り組む風潮も見受けられました。多くの企業がISO9001認証による品質マネジメントシステムの確立や、SW-CMMやCMMIのレベル達成によって、品質を高め、よいシステムを開発するための仕組みを確立しました。その一方で、ISO9001やSW-CMMやCMMIの趣旨や内容を理解しないまま、現場に認証取得やレベル達成を求めるという声が聞かれました。
 経営者が率先して認証取得やレベル達成を推進していただけることは、重要な責任であり、改善における重要なコミットメントですが、内容の理解が伴わないと、単なる掛け声で管理職の協力が得られなかったり、現場の負担だけ増えて、品質向上や効率向上などの効果が得られなかったり、という事例も聞きました。
 そんな時代を振り返って、経営者と現場が共に理解して先に進めるように願いを込めて作成しました。

2019年8月21日 ぶん



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