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No.2 監査員はポーカーフェイスで

No2_監査員はポーカーフェイスで1

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No2_監査員はポーカーフェイスで3

No2_監査員はポーカーフェイスで4

【漫画の解説】
 こんにちは、「ぶん」です。4コマ漫画は、JASPICの20周年記念誌の3部作に、昭和、平成、令和の各テイストで掲載し、20年の時の流れを感じるようにとの依頼でスタートしました。
 ところが、新型コロナウィルスの感染が拡大し、1号(紙面)の後、なかなか発行できない期間が続き、ようやくデジタル化して2号の発行になりました。まずは3部作まで、当初予定のとおりにしようと、今回は平成テイストで作成しました。
 ときは平成の真っ只中、SW-CMMからCMMIにバージョンが変わり、プロセス改善に取り組む組織が増えて、プロセス監査やアプレイザル(レベル評定)を行える人材を育成しようと、自社にコンサルタントを招聘したり、国内外に広く情報を求めたりして、CMMIの全盛期といってもよい時期だったと思います。JASPICもそのような時代背景の中で設立されました。
 CMMIというモデルは米国生まれですから、国民性を含む文化や企業の経営姿勢なども異なり、日本のプロセス改善の現場では、モデルの求める活動(プラクティス)と自社の活動や役割を整合させることに苦労も多かったと思います。
 特に、性善説を前提として、役割には「のりしろ」があって、良かれと思えば役割を超えて助け合うような日本の文化は、時には規程類のあいまいさ、役割の不明確さ、実践行動の証跡不足など、CMMIの流儀から多くの指摘を受けることもありました。
 今回の内容は、外国人コンサルタントが期待する役割と現場との大きな違いに、客観性と公平性が求められる監査の場で、冷静さを失ってしまうさまを描きました。
 なお、インタビューイー(インタビューを受ける人)のPMの名誉のために補足しますとこのPMは顧客のチームの一員として開発を担っており、自社のPMという立場ではあっても開発の計画策定やマネジメントは顧客側のリーダーが行っていました。現状把握のための監査であっても、まずは互いの思い込みの違いを認識することが必要だと思いました。
 そうそう、大事なことをお伝えしていませんでした。この4コマ漫画のシリーズはフィクションであり、実在の企業や個人と一切関係はありません。(ぶん)

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