SUPER RICH 4話 町田くんの瞳の演技に魅了 洗脳型パワハラって本当に怖い

4話直前に公開された公式さんのツイート。

この多幸感溢れる写真に、4話も3話を上回るコメディな回だと期待しておりました、4話のオープニングを観るまでは…。

SUPER RICHのオープニングはその回の終盤に訪れるインパクト強めのシーンから始まって、時間を遡り物語が始まるのが恒例となっている。

毎回強烈なシーンを脳裏に浮かべ、どうやってそこに繋がっていくのか想像しながら視聴するわけだけど、今回の冒頭の町田くんの虚な涙目に、ずり落ちたスラックスから見える素足。これは、やばい、私直視できるのか?という不安がまとわりついて、ポップなシーンも明るい気持ちで観れない。

スーパーパワハラ元上司に再会し、過去の苦しみに引き戻されながらも、衛のためにコンペに参加し、でもやっぱり追い詰められていく町田くんのお芝居に、私も心が潰されそうになった。

というのも、今まで町田くんの出演作をかなり観てきて、町田くんのお芝居に関してはいつも私心なしでは観れなくなってて、町田くんが芝居の中で苦しむと私もめちゃくちゃしんどい。

「螢草」で市之進が冤罪で牢獄している間は時代劇的な大団円を予想できても胃が痛かったし、「盗まれた顔」や「今際の際のアリス」も土方さんもごめんなさい、死んじゃったら、作品が面白いと思えても、辛くて続きが観れなくなった。「中学聖日記」ですっかり岡田健史くんに対してライバル心を勝手に持ってしまい、青天を衝けのクレジットの順番まで岡田くんと競ってみてしまう。

だから、今回もオープニングのシーンを見て、チェリまほ2話の安達みたく「やばいやばいやばい…」と心で叫びながら、ちょっと震えて観てた。

でも今回はちょっと違った。4話の空は観ていて辛すぎて、途中吐きそうになったけど、それ以上に町田くんの瞳の揺れが、心情を物語りすぎてて、瞳の演技は赤楚くんだけの特許と思ってた昨日までの自分に別れを告げた。そうだよ、黒沢の安達への切ない眼差しは町田くんだから、私はチェリまほに夢中になれたんだって。やっぱりフォトジェニックだけじゃない、繊細な演技に長けてる素晴らしい役者さんだなって、改めて思えた。

そして空を2度もすくってくれた衛が、もう、ヒーローすぎて。自分の1番惨めな姿を見せて、でもそれも一緒にすくいあげてくれた衛を空が好きになるの至極当然なことで、私も衛に更にさらに惚れ直したし、零子の好きになる気持ち、めちゃくちゃ共感した。

そんな大天使・衛も、本当は崩れ落ちそうな気持ちになることもあって、逮捕された亮と面会して、懲りずにお金の無心され、1人「なんやねん、もう」と髪を掻きむしりながら苦しむ姿はやっぱり普通の1人の人間で、衛を支えてあげたくなる。でも、誰にも弱さを見せないで飄々としてみせる衛がまた格好よすぎて、私もこうありたいと思えるヒロインだなって。

衛が亮に言った「お金がなくなって、社員も減ったけど楽しくやってる」という言葉に、(亮がいなくても私は大丈夫だから安心して)という優しさが込められていたのかもしれない。でも金が全てで、大金こそスーパーリッチと捉えている今の亮にはその優しさは届かない。お金目当てで衛と一緒にいたんじゃないかって、どうしても思ってしまう。衛が可哀想すぎて辛い。

それに比べ、空は衛が掲げた5千万は実は亮を助ける為だと聞いて、それでも衛が望むならとコンペ参加を決意する。零子だって枕営業かも?的な自己犠牲を伴う行動を衛のため陰でしているし。

3話まで、衛と優くんのやり取りが可愛いなと癒されてましたが、4話で衛と空がお似合いすぎて、零子の存在も気になるんだけど、ぐっと空を応援したくなった。そうなると、優くん、ちょっと、君、邪魔って気持ちに少しなった(笑)。でも、鶏皮チップス持っての乱入シーンは面白かったけどね。どさくさに紛れて「これより先無断立入禁止」区域にちゃっかり入ってくる図々しさよ。

個人的に残念だったのは、豪徳くんかな。優くんとせっかくお友達になったのに。てか、赤楚っちの友達の板垣くん、めざましじゃんけん、あんなに頑張った?のに、もう、ドラマ出ないのかな。

ツッコミどころはたくさんある。時間の経過に?がたくさんつく。解散決意して会社の引越しが2、3日で終えちゃうし、亮の怪我あっという間に治ってる。新作描けなくて苦しんでた北別府先生、1週間で復活してるし、そもそも、食パンくわえて「遅刻、遅刻〜!」って、どこにでもいる女の子設定って、いるか、そんな女子高生‼️絵も作風も古すぎて、一周回って新しいのか?これ?盗作疑惑とかそういう問題じゃないんじゃぁ…でも読んでみたい。インターンも大学3年の夏にしようね、就活間に合わないのは当然だよ。優くんのラーメン代はやっぱり衛さんから?ヒモは職業じゃないんだからね。

でも、ドラマや映画に求めるものって、ワクワクする胸の高鳴りみたいなもので、心情的な部分の共感を持てるかということが絶対必要で、物理的なリアリティはあまり気にならない。むしろ非現実なものにリアルな感情を寄せてしまう。

次の5話はいきなり1年後。コンペが通って、北別府先生も順調なのかな?会社も立て直せてるみたい。てか、衛の側近の部下たち、本当に優秀だよね。優くんが雑種犬からゴールデンレトリバーになってる。

ペテルギウスが流れる中、空と東海林のやり取りがよくて、本当によくて、東海林くん、会社の為にいつも嫌な役ひきうけて、みんなから疑われて、でも腐らない、本当にいい奴。空、いい友達に出会えてよかった🥲