教員の経験を娘の育児に活かすと…

こんにちは。ぶんちゃです。
2歳半を目前に控えた娘の母です。現在、発達障害の診断を受けるべく、受診待ちをしているところです。

受診待ちの間も、何もせずにはいられないので、せっかく元教員。しかも特別支援学級担任をしていたのだから、知識と経験を活かして娘の育児に取り入れることに。
(いや、無意識に生まれた頃から手立ては売ってきていますが。)

今日は、改めて、支援につながる手立て・声かけの仕方など、我が家でやっている方法をまとめてみます。
特に有効だったものを書いていくので、どなたかの参考になれば嬉しいです。


見通しを持たせる手立て

発達障害で多いのが、見通しを持ちづらいこと。それによる不安から集団への参加の困難があります。
娘も、とにかく集団に入れません。引っ込み思案とか、人見知りとかではなく、パニックで入れないこともあります。

最近、よくやっているのが見通しを伝えること。

娘はとてもよく周りの話を聞いています。
喋らないけど、言っていることはよく理解しているように思います。
なので、

・これから起こること
・出かける場所
・誰と会うか
・何をするか

早めに伝えるようにします。

まだ2歳なので、基本的には「今、この瞬間を生きる」ことに必死ですが
それでも、先の話を伝えておくと、スムーズに進みます。

楽しみなことは、直前に伝える。
娘にとって辛いこと(預かり保育)困難なこと(集団活動)は数時間前から場合によっては前日から伝える。

理由は単純で、楽しみなことは早くやりたくて待てなくなるので、早く伝えすぎると待つ時間が辛くてそれが癇癪やパニックになる可能性があるから。
辛いことや苦手なことは、聞いてすぐ「ちない(しない」「ない」と否定するので、直前では出かけたがらず立てこもりがちなので、早めに伝えてじっくり「そっか。嫌なんだ。〜っていう理由で預かりに行くんだ。〇〇をして遊ぶんだよ」と嫌な気持ちに共感しつつ、ポジティブな情報も伝えつつ当日に向けて気持ちを落ち着かせます。
(それでも預かりの時は泣きます。でも、この声かけを始めてからは、泣くのは別れた瞬間だけのようす。)


ご飯やテレビの時間・お風呂の時間なども、始まる時間・終わる時間は事前に伝えます。(毎日同じルーティンの時はわざわざ伝えないのですが、いつもと予定が変わる時は伝えます。)

見通しを持つことで、先への不安が軽減され、スムーズに次の活動へと移ることができます。
初めての活動でない限り、言葉がけだけで娘には伝わっているようです。


集団遊びへの参加

ずっと課題であった集団活動への参加。
活動の場へは行けるし、始まるまではとってもご機嫌に過ごせますが、いざ始まると部屋から飛び出していきます。
泣いたり、嫌がるわけではなく、とりあえず部屋からいなくなります。

そこで、先日特別支援学級の担任の頃によくやっていた、見通しボードを作ってみました。
とても簡単なものです。

紙に、活動内容のプログラムを書く。基本はそれだけ。

簡単な言葉と、簡単なイラストでプログラムを作ります。
仕事では、ホワイトボードを使っていましたが、娘にはコピー用紙で。

理由は2つあって、一つはホワイトボードは書いて消せるので、娘が指で消したり、お絵描きに使いたがって支援にならないと予想したから。
2つ目は、紙なら折りたためるので、出先で持ち歩くにもコンパクトで嵩張らないからポケットに入れられること。

プログラムが一つずつ見えるように折りたたんでおきました。

はじめに、全部開いた状態で全体の流れを伝えます。
いざはじまったら、現在やっているプログラムだけが見えるように折りたたんで、そこだけを見せていました。

プログラムの横には「すわる」や「うたう」「みるだけ」「きくだけ」など気をつけてほしいこともメモしていました。

この見通しボードのおかげか、クリスマス会に参加した時はいつも以上に参加人数も多いし、飾りもいつもとは違うなか、今までで1番長い時間座り、部屋から飛び出すことはなかったのです。

一緒にできない活動ももちろんありましたが、飛び出さないというだけでも、十分成果ありでした。

イベントなら、プログラムの用意ができることも多いので、参加する時には事前に準備をしていこうと思います。

達成できたら?ご褒美?

この見通しボードは、一つ一つの活動が終わったら順番に消していきます。
花丸やシールで達成状況を残すこともありますが、これは結構発達段階が上がってきてからですね。

幼い間は、シールや花丸は喜びますが、そこに意識が向きすぎて肝心の活動から意識が逸れるし、今何をやるのかが、プログラムが進めば進むほど煩雑になって視覚情報が溢れかえってしまいます。

消したり、見えなくするのがわかりやすくておすすめです。

ご褒美が嬉しくて頑張れるのなら、別の形でやる方がいいと思います。
別のカードにシールを貯めたり、飲食OKな場面なら、一粒ずつおやつがもらえたり。
それは家庭ごとにやり方があっていいと思います。

支援をするときに、私が1番気をつけているのは、娘が困り感を少なく活動できることです。
ご褒美のため、周囲の視線のため、ではありません。ご褒美目当てに頑張るのは、娘の成長とは言えないし、ご褒美がない場面なんていくらでもあります。
ご褒美がなければできないのは、それこそ、のちに娘が困ってしまいます。
これだけは、毎回自分でしっかり意識しています。ご褒美を基本的に取り入れない理由はそこにあります。

私は、基本的にご褒美としておやつを渡したり、おもちゃを与えたりしません。
しかし、おやつをあげないとか、おもちゃをあげないわけではもちろんありません。なんなら、おもちゃも家にいっぱいあるし、おやつも好きなもの中心に用意しています。YouTubeも大好きだからよく見せます。

でも、忘れないようにしているのは、娘の発達・メンタル・その時の状況に応じて、必要と感じるから手立ての一つとして娘の喜ぶものを差し出します。

私がしんどくてTVを見せることもあります。正直言って、よくあります。
でも、その時は娘も喜ぶけれど、必ず知育につながるものにします。
しんどいなりにそばで一緒に声かけしたり、知育動画に合わせたおもちゃが使えるように、娘の視界に入りやすい場所におもちゃをセットしなおしたりはしています。

まとめ

手立てというほどたいそうなことはしていませんが、自分自身が娘と関わる中で意識の持ち方は本当に気をつけています。
自分が楽をしたくて…ではなく、娘の発達にはこのやり方があっている。と自信をもって言えるように、声をかけます。
結果的に、娘の癇癪も減り、私も楽になる。これを目指します。
だから、このスタイルが出来上がるまでには毎日毎日イライラしたり、2人で一緒に泣いて1日を過ごしたり。

最近は、見通しのもたせ方に気をつけて。
嫌がっても泣きながらでも絶対させることと、ルールさえ守っていれば多少のマナーがよくなくても目を瞑ることを見極めながらやっています。

全てを同月齢の子ができるのと同じように、とは考えません。

たとえ他の子が食事時間に、座ってスプーンで出されたものを完食していても。
うちの子は、途中で立ってもいい。食べられるものを、少しでも自分でスプーンを使って食べたなら、全力で褒める。
マナーも教えます。でも、まだ強制はしません。
声はかけ続けます。でも。できなくても叱りません。だってまだ単語しか話せないんだもの。もうすぐ2歳半かもしれない。でも、言葉の出方など見ていると、今ようやく1歳半です。

親が焦らない。
させようとしない。
期待しない。


でも。信頼し続けている。
信じている。
娘の可能性を。

2歳の子にはまだ難しいことでも、娘にできることはある。
転ばない。積木を身長以上に積める。
それでいい。

娘の得意を伸ばせるような、声かけをして、本人の不安を少しでも減らして毎日を過ごしていきたいと思い、これからも手立てを模索し続けます。

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