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寝れない夜の話

どうしても寝付けない夜には、お付き合いしてる方(以下、親しみを込めて嫁と記します。)とのLINEを見返したり、アルバムの写真を見返したりする。
嫁と付き合う前の段階(友達だった頃)の写真もあったりする。それを見て「この頃は目も合わせられないくらい恥ずかしがっていたな…」と思ったり。

嫁との思い出は沢山ありますが、中でもビッグな思い出はやはり修学旅行3日目の夜ですかね。これはもし私が今息絶えても後世に語り継がれて欲しいので、人の目に付く所に記します。

惚気と若干不快になる表現があるかもしれません。読むのは自己責任です。

3日目の夜。タクシーでの自由行動(のようなもの)や何やかんやを終え、部屋でくつろぎながらInstagramを見ていると何と、ストーリーで嫁が自由行動先で拾ってきた貝殻の貰い手募集(展示会)をしてるじゃありませんか。
勿論行きたい。行かない理由がない。後ろから刺されても這い蹲って行く。そのくらい貝殻が欲しかったし、当時の絶賛片想い中の相手を生で間近で拝見したかったんです。気持ちが悪いですね。
そうとなったら急いでDMを開き、誠に丁寧かつフランクな短文を送りました。友人の三重チェックの元。
返事を待ちます。出遅れたか…いやまだストーリーが投稿されてから差程時間は経っていない…大丈夫大丈夫…と口に出して呪詛を唱えるように呟いていました。

するとDMが。ここら辺で腹痛がじりじりときてました。恐る恐る開くとまだ余ってるとのこと。安堵。しかし次の文には『来ていい時、電話するけどいい?(原文ママ)』の文字。
更なる試練です。口から心臓だけではなく脳みそも出そうになったのは後にも先にもこの時だけです。きっと。
私は正座で電話を待っていました。スマホを目の前に置き、私は正座。画面と睨めっこをすること数分。嫁から電話が。急いで取ります。
あ…私のスマホのスピーカーから意中の相手の声が…諸に耳に…しぬ…。必死に自我を保ちながら応答をし、いよいよ部屋へ行くことに。心強い友人を連れていざ戦場(嫁のいる部屋)へ…!!

ひんやりとした風に煽られながら、階段を2階分降りること数分。遂に嫁がいる部屋の前に…。突入します。
ドアを開けると丁寧にスタッフさんがお出迎えをしてくれました。五ツ星を贈呈…。
いえ違います。出迎えてくれたのは嫁と嫁の友人でした。2人のユーモアのおかげで緊張が解れました。感謝。
ちなみに展示していた貝は殆ど(恐らく全部)私が引き取りました。今は玄関に飾っています。
貝を引き取り、玄関に立ち尽くしていると、何と部屋の中に入れて貰える事に。夢か?と頭を殴りかけましたがそれはやめよう、夢ならばこの状況に甘えた方が良いと判断し、侵入することにしました。

この時、私は自由行動で作った紫芋タルトを嫁に捧げました。死ぬほど緊張しました。嫁は無事喜んでくれました。尊いとはこういう事です。
するとなんと、嫁からもプレゼントがあるようで…いよいよ死ぬと思いました。何故ならほぼ崇拝に近い気持ちを向けている相手から贈り物ですよ?死にます。分かってください。
受け取ったものは亀のマスコットキーホルダーでした。可愛すぎます。勿論今でも大事に付けています。無くしたら自害します。

実は部屋には他にも異性がいましたが、殆ど知り合いだったので気軽に入れました。友人と椅子と机がある席に案内され、スケッチブックと筆記用具を借り、絵を描きました。こんな機会二度と無いと思ったので、嫁のスケッチブックに絵を描きました。最高の気持ちでした。
その後は他の友人と喋ったり(嫁に話しかけないのか?や、ここの部屋に泊まるのか?など、泊まるわけなかろうが)ベットの匂いをこっそり肺に入れたりしました。しかし時刻は22時前…先生が見回りに来る時間が近づいてきたのです。このままノコノコ帰るのはポリシーに反すると思った私は、嫁に爪痕を少しでも残そうと行動に出ます。

嫁は私が上記のような奇行をしている間、別の机で絵を描いていました。横目でチラリと見てはいたのですがやはり、ここは近くで見させて頂きたいもの。勇気を振り絞り、嫁の後ろからそっと近づき、目線の合う膝立ちで、少し話しかけ絵を見させてもらいました。本当に絵を見ただけです。距離が近すぎて会話とかすっ飛びました。きっとこの時の私の顔はトマトより真っ赤だったと思います。

時間も危うかったので早々に部屋を後にしました。自分達の部屋に戻ると、何故か空気が重く感じたので早々に寝ました。飛び火は怖いですからね。
23時過ぎ頃に寝ました。はい、ここで私は今の所の人生で1番後悔する選択をしてしまったんですね。アホちゃんです。もっと遅くまで起きていれば…とほほ…。

何を後悔したか。実は夜中に、嫁から電話がかかってきていたんです。朝スマホの画面を見て泣きました。これは本当です。何よりも自分を憎みました。ゴミカスのドブミソ野郎と自分を罵りました。当たり前です。思い出す度に泣きたくなります。

何やかんやあり、電話は次の日(お休みの日)にして頂く事に。嫁から話したい事があると言われたので遂に死ぬのか…と思いました。死ぬことばっかり考えてますね。

飛行機に乗り(嫁の後ろの席で死ぬかと思った)、新幹線に乗り(嫁の斜め後ろの席で死ぬかと思った)、無事に家に帰宅し、朝かかってくる電話に備えて寝ました。

波乱の思い出でしたね。ここからは完結に記します。
まず電話の内容は嫁からの告白でした。控えめに言って大泣きしました。嫁に隠れながら。
そこからは放課後に距離を縮めたり、お出かけをしたり、我が家に招いたり、ご飯を食べに行ったり…時折深刻になったり…それでも結局は元の関係に戻るのが凄いなと感じました。
嫁は就職、私は短大なのでなかなか会えないですが、SNSで生存を確認したり、このように思い出を振り返ったりして何とか生きてます。長期休暇に会えますように。

また眠れない夜に他の思い出を書き記したいと思います。日記はすみません、滞納してます。ボケカスですみません…。近いうちに書きます。あとこれを読んだ人で「これ載せちゃダメなんじゃないかな」とか「消して欲しい」とか思う方がいらっしゃったらTwitterのDMに送ってください。検討します。(恐らくすぐ消します。)

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