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「助けて」と言える人が自立した人

なんだろう、なんだろう。
自立ってなんだろう。

今わたしは抗がん剤治療を受けていて
毎日ほとんど家にいてできることだけの家事育児をして
調子が悪い日はただぼんやりとYouTubeを眺めている日もある。
(漫画や本を読んだり文字を書くことは元気がない時は全くできない。ジョジョランド2巻が買ったのになんか読めない…涙)

HIKAKINの旅している動画が好きで
見ていると無性にご飯が食べたくなる。
嫌になるけど、何もしていないのにお腹がちゃんと減る。

最低限の家事育児といっても
夕ご飯を作ること、子供とお風呂に入ること
夫が帰ってくるまでにこれを1人ですることが
最低限で最大限のわたしのミッションになる。

抗がん剤治療は3週間に一回のペースで行う。
最初の1週間は正直吐き気で1人ではとても難しい。

今回夫がどうしても外せない仕事で、
投与翌日の土日自分1人で子供と過ごさないといけなくなった時
(1番副作用が強く出て辛い時期)
義理母や義理妹さん、保育園、実父母が助けてくれた。

特に義理母、妹さんの方に朝から夕方まで、
子どもにとっては親がいない状態では初めての試みで
申し訳なくて、でも自分ではできたかも知れないけど
あの吐き気と戦うことが恐怖で、色々と連絡をとってお願いした。

こんな時、何もできない自分が
『はー、今なんの価値もない人間。』
なんて思えてくる時がよくある。

だから無理にでもお皿を洗う。
一品だけでもご飯を作る。
無理をして掃除をしてみたり。

吐き気だけでなくてなんとも言えない
頭がぼーっとする時があって
いつもみたいに動けない、
忘れっぽくて小さいミスが増える、
料理の段取りが難しく、すごく頭が疲れるというか
家の中で探し物して、また違うことが気になって
家の中をぐるぐる歩き回って何したかったのかわからなくなって
もしかして認知症ってこんな感じなのかな、みたいな。

ケモブレインという言葉は知っていたけど
体験するとちょっと恐ろしくなった。
今のわたしには仕事復帰は難しい。絶対にミスをする自信がある。

料理でも掃除でも一つできると
『お!すごく頑張った!』と、
自分の中ではすごくすごく嬉しい。

そんな低空飛行している時にたまたまみたのが
クワバタオハラのくわばたりえさんが
やっているYouTube バタやんちゃんねる

子育ての話でNHKすくすく子育てという番組で
よく出ていた 井桁 容子先生がゲストの回だった。

産後すぐの子育て中の辛さももちろん味わったけど

今の自分にも重ね合わせてなんとも刺さった内容で
すぐにノートを引っ張り出してメモを取ったので
記録したいなと思いました。

太字が井桁先生、くわばたさん言葉です。
()わたしの気持ちとちょっと補足です。

くすくす子育てママトーク
〜育児が辛くなる前に自分でできること
バタやんちゃんねる

井桁先生
自分のせいじゃなくてその状況に身体がされてしまうから
助けてもらう以外ない。
(出産後眠れない授乳育児が始まる、ホルモンバランスも崩れて
 うつ状態というかナーバスになるのは仕方がないというか当たり前 のこと。)

全部自分でやらなきゃいけないと
思っている時に真っ直ぐ歩けない、
天地ががひっくり返っているようだった。
(自分も今そんな感じだと思った。
 産後と今の状況って似てるのかも?って思った。)

人間は意志で生きているようで体液で、
ホルモンで性格って変えられちゃうんですね。って
客観的なわたしでも知り合いの先生にそう言った。

(抗がん剤で体調から髪の毛から抜けちゃって、
 人間は体液でできていると妙に納得した。)

努力でどうにかなるものではない、
(何度も言いますが、)
助けてもらうしかない。

周りが理解して準備できたらとてもいい。

何を聞いても悲しく聞こえる時は
8時間睡眠を3日続けてみよう。
寝ている間に頭は整理する、
日本の女性は世界的にみても1番寝ない。

大昔は周りが助けていた。
同性同士、女性同士で助け合って生き延びてきた。

今は親が育てるべき!(悪い発明と言われている)
家庭で対処すべきという考えが根付いている。

(だから申し訳ないと思ったのかな。)

ジャングルの時に戻ると、チンパンジーと人間だけ
オスが争いをして勢力争いをするのは、
だから分業制をして生き残ってきた。

親が育てるべきという考え方は近年の考え方。
だから産んだから責任をもてと簡単にいう

(この言葉は〜。少しでも育児の愚痴をいうと産んだお前の責任だろ!てやつ。言われたことはないけど。ニュアンスではあるなあ。)

人間は1人で育てるようにできていない。
人間の赤ちゃんはゴリラの赤ちゃんよりも重い、
そしてしがみついてくれない。
ゴリラは1人で育てる、赤ちゃんがしっかりしがみつく。

周りに人がいて助けてもらうようになっているから。

育児を伝承したり、助け合うために人間には閉経がある。
(これは初めて知った!井桁先生の情報量のすごいな。)

母原病という言葉がある。
母親が原因の病気という意味。
特に母親がいなければいけないというイメージをつけた造語

子どもにとっては母ももちろん父も大事。
たくさんの人に助けてもらい愛されること、愛される人に。
出会う数だけ幸せや価値観の数が増える。

くわばたさん
人に頼らないと回らない時がある。

恩返しの積み重ねで社会が回っていけばいいよね。

頼る人がいない。
本当はいるけどハードルを越えないといけない、
頼ろうと思ったら頼れたのに、頼らなかった自分がいて
本当にどうにもならない時ごめん!って
そしたら向こうもごめん!って言いやすくなる。

(わかるなあ。今回の我が家もこれだったなー。)

井桁先生
自立するって何か。

誰にも頼らずに生きられる人はこの世には存在しない。
心理学者によると、困った時に「助けて」と言える人が自立した人。

こんなことで助けを求めても自分の価値が下がらないと思えているから、そして人を信頼してるから。

いろんな人に助けてもらえて感謝の気持ちを持つことが
よりよく生きれていることになって
助け合って生きていける。

みんな100点満点でなくても3人集まれば、
各々得意なものがあれば最強になっていく、
そんなふうに教育はこれから変わっていく。

強い子に育てたいって、思う。
周りに頼れる子にしたいと思う

ただ強い人が遺伝子を繋いできたのではない。
しなやかな人が紡いできた。

つまり柔軟な考え方、人とつながることが大事。
頼ったり、頼られたり大人こそ子どもに弱みを見せたり、

その矢印の中に自分たちがいる。


YouTubeの感想を書くにはまず説明しなといけないから
難しいけどこんなもんかな、記録できたかな。笑

助けてといっても自分の価値が下がらないって
思っているから人に助けを求めることができる。
っていう言葉がもうそうなんだ!ってびっくりした。
でもそうなのかも。

助けてくれる人が思っていたよりも
本当に本当にたくさんいる。

それはお金とかではなくて、
本当に心から力になりたいって
思ってるって伝わる。

わたしにその価値があるから助けてくれる。
(自分でいうものではないけど。笑)

わたしも元気になったら絶対にお返しをする。

すぐではないけど、
ゆっくりでいいのかなと思っている。


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