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はじめての抗がん剤
私が初めて投与した抗がん剤は
ドキソルビシン(A)
すごく綺麗なザクロみたいな赤い色。
悪魔の点滴とか言われているそうで、
投与直後から赤いおしっこが出るという…👻
![](https://assets.st-note.com/img/1707794172223-ck8C9evBJU.jpg)
シクロホスファミド(エンドキサン)(C)
この二つを同じ日に投与していくAC療法。
3週間に一回のペースで投与。✖️4回で約3ヶ月。
さらにもう一種類、抗がん剤3ヶ月後半戦はまだ決まってない。
今回の抗がん剤の反応を見て白血球の下りをみて決まる予定。
8:50乳腺科へ着く
9:00過ぎに先生がやってくる。
化学療法当日は時間がかかるので早めの受付が望ましい、
子どもの保育園の送りの関係上、これでも頑張った方。
家が近く、頭皮冷却もあり当日は時間がかかるので
採血は前日に済ませてある状態。
1番に呼ばれた!
口唇ヘルペスができてしまっていたので、その相談もした。
いつも通りでいいとのこと。いつも塗ってる市販の薬と飲むやつ
(ビタミン系のサプリだったので肝臓のこと思うと無くてもいい奴は飲まないほうがいいかもと言われた。)
ヘルペスは悪化する可能性はあると言われた。
「でも血液検査上問題ないので、
今日から予定通りやっていきましょう!」となった。
他の人の記事を見てるとはじめての抗がん剤は
入院して行うところも多いようだったけど、
持病などのよっぽどの理由がないと
入院はさせないという感じだった。
化学療法センターへ移動し、点滴をしてもらいに行く。
朝からたくさんの人がいてなんというか活気?がある。
透析や献血センターに似たような雰囲気。
黄色い不織布でできた防護服をまとった、
透明のゴーグルをつけて、宇宙を思わせるような、
看護師たちがPCをガラガラ運んだり、点滴作ったり、
たくさん並んだベッドに休む患者たち。
患者も多いが看護師も多い。
受付をするとベッドの番号を渡されてそこへ向かう。
担当の看護師さんは女芸人さんに似ているなあと思った。
頭皮冷却のヘルメットをかぶせてもらうのに大苦戦していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1707794011469-hZ1cr5kdZR.png)
髪を濡らすのにタオルやビニールもつけたけど
隙間を流れて太もものところがびしょびしょになった。
多分なれていない感じだった。不安。
点滴ルート確保、失敗。不安。
ベテランさんが変わってくれてサクッと一発。
頭を冷やして、こんなに冷たくて大丈夫か?!
と思うけどじきに慣れて平気になる。
体は十分すぎるほど温めていった。
カイロ前後、あったか靴下、ヒートテックにダウン、
ブランケットも持参して。
体はあったいのに頭だけ冷たい、
圧迫しないと冷えないのはわかるけど、圧迫で頭が痛い。
点滴のざっくり内容と順番
①吐き気止めの薬(30分)
②生理食塩水(5分)
③ドキソルビシン(赤いやつ)(5分)
④エンドキサン(30分)
⑤生理食塩水(5分)
この②番の所までで、手が震えてきた。
やっぱり我慢できないくらい、気持ち悪い。
担当の方に「頭皮冷却やめたい」と伝えた。
少しヘルメットを緩めても吐き気はおさまらず
ドクターへ報告され、頭皮冷却は中断することになった。
血圧がいつも上が90とかなのに130まで上がってた。
ベッドを真っ直ぐにしてマスクをとって深呼吸して、
冷却のヘルメットを取ったらマシになった。
はじめての抗がん剤が始まるのにどっちで体調悪いのか判断できないといけないし、不安な気持ちがどんどん膨れあがっていった。
③ドキソルビシン(赤い奴)
やつは勢いよく流さないといけないので、
点滴棒をぐいーんと伸ばして高い位置から、
多分点滴全開でトトトトトトトと約5分で落ちてくる。
いきおいもあるし抗がん剤自体が点滴が漏れるとよくないから
この5分は担当看護師が側にいて見ていてくれます。
冬だからか、冷たいのが入ってきてるのがよくわかる。
④番のは輸液ポンプにまた繋いで棒の高さは戻してまたはじまる。
だんだん、チクチク血管に沿って少し痛みが出てきた。
④終わる頃には血管に沿って赤くなっていた。
触ると痛いけど、点滴は入っていく、点滴が漏れた痛みはない。
入っていくし、このまま続行、ラストの流し込みの生食まで。
![](https://assets.st-note.com/img/1707793369944-5sigA8lb72.jpg?width=800)
家に帰ると内出血みたいになっていました。
抗がん剤がおそらく染み出た?影響だろうとのこと。
実はここの部分、内出血がおさまってもピリピリしたり
触ると引き攣るような感じが残りました。(投与から2ヶ月しても)
別日に点滴してもらう時もここの血管ダメだね、
と使えないようです。
はじめての抗がん剤投与だったので
毎回これじゃあ血管ボロボロになっちゃう、
と思っていましたが、、、
点滴前からホットパックで腕の下を温めて、
点滴中特に③の勢いよくくるやつの前には
さらにホットパック追加したりして
温める作戦で次からは無くなりました。
別の日の看護師さんによると、
③で冷えて、血管細くなって④が入ってきて染み出ちゃったかも?
痛い時はあっためるといいというのも教えてくれました。
毎回変わる担当の人に自分から伝えるようにしてます。
点滴が終わり、気持ち悪さは頭皮冷却の名残でありつつも
起き上がることはできたし歩くこともできる。
だけど少しふわふわするような、、、
夫に迎えをお願いしておいてよかった。
1人で運転はちょっと不安な状態だった。
化学療法センターを出てすぐにトイレに向かう。
点滴するとすぐトイレ行きたくなる。
おしっこがピンクになっていました。
赤い悪魔の抗がん剤が(←笑)
もう体を通って出てきたんだなあ。
私の抗がん剤治療はここからはじまっていきました。
長々長々と色々書くかもしれないけれど
吐き出させてほしい。
抗がん剤治療はわたしは結構辛かった。
まだ過去形じゃない、辛い。
こんなの本当に現代の最新の治療なのか!
って正直思っちゃう。
こんなことがあった、副作用にはこんなことをした。
って、イチ患者として右往左往したことを記録したい。
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