座談会「坪内逍遥×坪内逍遙―『文豪とアルケミスト』から辿る文豪たちの世界」にて登壇いたしました

現在、早稲田大学演劇博物館にて特別展「文豪×演劇―エンパクコレクションにみる近代文学と演劇の世界」が開催されております。
7月12日、その関連イベントとして「坪内逍遥×坪内逍遙―『文豪とアルケミスト』から辿る文豪たちの世界」と題して児玉館長、東北大学准教授の赤井様、そして私谷口の3名での座談会が開催されました。

主に2つのテーマでの座談会となりました。
・史実とゲームの坪内逍遥
・舞台やアニメなどのメディアミックス展開

私は坪内逍遥についての深い知識はありませんのでどのようなお話になるのか期待も緊張もあったのですが、今回の大きなテーマである「演劇」が文アルにとって重要なものということもあり、非常に興味深く楽しい座談会となりました。

文アルは座談会でお話しした通り、舞台やアニメにおいてはゲームのストーリーを踏襲しないでそれぞれのオリジナルストーリーで展開しており、それぞれで高い評価を得ていると感じています。
言うなれば、ゲームも舞台もアニメも「近代文学の文豪」を原作した横並びの作品と言えるんですよね。
ですので、ストーリーや設定や描き方に違いがあっても最終的には共通した想いに繋がりますし、作り手側の想いも乗りやすいのだと思います。

近代の作家の多くが演劇ファンだった、という館長のお話も面白かったですね。
ファンだけに飽き足らず作家自身が役者として演じる文士劇などは現代ではちょっと想像できませんし、当時の小説家と演劇は非常に近しい関係であり、一緒に近代の文化を盛り上げていったのだなと感じました。

また、児玉館長の「当時も、小説ではなく演劇や映画で文学作品を知った人も多かったはず。名作を知る入り口の一つとして今はゲームがある」というお言葉には勇気をいただけました。
敷居の高い文学への入り口でありたい、というのが自分が文アルに込めている想いでもありますので、引き続き頑張ってまいりたいと思います。

『文豪とアルケミスト』プロデューサー 谷口晃平


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