文劇7のゲネプロを観てきました(ネタバレありません)

このnoteについて

ゲーム『文豪とアルケミスト』(文アル)のプロデューサーをしております谷口と申します。
スタッフからの勧めなどもありまして、これからなるべく自分が関わったイベントや出来事の発信をしていければと思い、まず1回目は文劇7について書かせていただきます。

文アルは実在の文豪が登場する文学をテーマとした作品ですが、私自身は文章を書くのは得意ではなく、拙文・乱文になるかと思いますが今後とも大目に見ていただけると幸いです。

文劇7

ゲネプロを観て

昨日『舞台「文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏」』(文劇7)のゲネプロを観てきました。
文劇シリーズが7作目まで続いているというのも感慨深いのですが、今回はシアターHのこけら落とし公演ということもあり、文劇関係者のみならず劇場関係者の方々も含めて独特の緊張感があったように感じました。
こうした作品に関われること、文劇関係者の皆さまには本当に感謝です。

舞台の詳細な内容についてはここでは言及しませんので、今回の主役である志賀直哉、そして文劇初登場となる小林多喜二について少しお話させていただきます。

志賀直哉と小林多喜二について

文劇7はあらすじの通り、志賀直哉が小林多喜二の転生を目論む物語となっていますが、この2人の関係性は私が文アルを企画した時に「絶対に描きたい」と思った関係性の一つです。

小林多喜二という人物を語るとき、やはりその思想が一番に語られることが多いですが、一方で類まれな文才を持った文学青年でもあります。運動家ではなく、文学青年としての小林多喜二に向き合ったのが志賀直哉でした。
描く対象が何であれ、強い想いを持ち、それを文学で表現しようとしたその気持ちはとても純粋なものだったのではないか、志賀直哉も文学者としてそう感じたからこそあのような行動に出たのではないか、と、そう思えてなりません。
このような私の想いもあり、文アルでは文学青年としての小林多喜二を描いています。1人の文学青年として生前に紡いだいろいろな文豪たちとの関係性、それを描くことに重きを置きました。

……と言った話を、演出の吉谷さんや脚本のなるせさんに話した訳ではないのですが、お2人には私が語るまでもなくそれ以上に想いを汲んでいただいて、改めて文劇はすごいぞと思った次第です。

今回も激熱な舞台を作り上げておりますので、もしまだ観る予定のない方がいましたらぜひとも観劇いただけると幸いです。


『文豪とアルケミスト』プロデューサー 谷口晃平



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