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【すすめ!スマートホーム】Philips HueとHomeKitで家の明かりをスマートLED化

この記事のまとめ

  • スマートLED Philips HueをApple HomeKitと連携させて、家の照明をスマート化してみた導入記。

  • 決まった時間に照明を点ける/消すと言ったルーチンワークの自動化が便利。

  • トイレのような手動ですぐ点けたいというシーンでは不向き。

スマートホーム化のきっかけ

私事ですが、先日引っ越しました。
部屋の引っ掛けシーリング(天井についている丸型蛍光灯などをつけるあれ)については、事前にLEDライトを買っておいたのですが、廊下やトイレに白熱電球が結構多く使われていていることに気づいたのです。

長寿命とか節電を考えると、それらをLEDに取り替えたいなと思ったのですが、さらに、スマホやApple Watchを使ってどこからでも操作できたら便利なんじゃね?というのがきっかけです。

スマートLEDで何ができるの?

  • 専用のスマホアプリを使ってライトのオン/オフや色の変更を行えます。

  • Amazonのアレクサ、Goolgeホーム、AppleのSiriが使えるスマホやスマートスピーカーがあるなら、専用アプリを連携させて声で操作ができます。

  • 設定を行うことでインターネット経由で、つまり外出先からライトの操作を行うこともできます。

  • 時間がきたら自動でオン/オフさせるなんてことが可能です。

どのメーカーのを使う?

まず世の中にどんな製品があって何ができるのかを調べてみました。
「スマートLED」で検索すると出てきたのは、ぱっと以下のような感じです。

  • Philips Hue

  • IKEA トロードフリ

  • それ以外の中華系LED

どうやらPhilips Hueが定番らしいけどお高いと。IKEAのはそれより安くて、中華系はIKEAなんかよりもさらに安いということが多いですね。

また、LEDライト用のブリッジ(LEDライトとスマホを無線で接続するための小型の機器)が必要なものと、LEDライトが直接Wi-Fiに繋がるものがあること。
HueとIKEAのはブリッジが必要で、それ以外はブリッジ不要。

今回は失敗したくなかったので、定番のHueをメインに据えて、IKEAのLEDライトを組み合わせる形を選択しました。
(最終的にはIKEAはやめてHueのみで構成しました。後述)

用意したもの

家の中の白熱電球を数えてみたところE26が2個、E17が5個ありました。E17多いなあ。

そんなわけで、以下を購入しました。

  • Philips Hue スマート電球 E26 ホワイトグラデーションスターターセット

  • Philips Hue スマート電球 E17 電球色 昼光色 ホワイトグラデーション Bluetooth+Zigbee 3個入り

  • IKEA トロードフリ LED電球 E17 600ルーメン(IKEAは途中でやめました。後述)

Hueを最初に買うなら、ブリッジ(Hueブリッジというらしい)とLEDライトがセットになっている「スターターセット」がおすすめです。
LEDの色は、赤とか青に出来ると楽しそう、、、だけどそんなシチュエーションはないな。うん。ということで、ホワイトグラデーションという白色のみで色味(昼光色〜電球色)だけを変えられるものを選びました。

次に、後から買い足したもの。

  • Philips Hue スマート照明 E17 電球色 昼光色 ホワイトグラデーション Bluetooth+Zigbee 2個入り

  • E26→E17口金変換アダプタ 変換ソケット (本来これは不要。後述)

  • 明工社 ソケットアダプター B形 E26 MR2015(本来これは不要。後述)

Amazonのタイムセールを使ったりして、少しはお安く買ったつもりですが、以上で合計約27,000円。安くはないですねぇ、、、。(ちなみにIKEAを混ぜたりせずに最初からHueのみで構築すれば、約25,000円でした)

上記とは別に、元から持っていたもので、利用するものは

  • Wi-Fiルーター

  • スマホ(iPhone)

  • Apple Watch

  • iPad

Hueのセッティング

手順は簡単。

  1. LEDライトをソケットにつける

  2. Wi-FiルーターにHueブリッジを接続

  3. Philips Hueアプリをダウンロードしてブリッジを認識させる

手順3で、Hueブリッジのスイッチをポチッと押すだけで、しばらくするとアプリがブリッジを認識します。楽ちん。

Apple HomeKitとHueの連携

これも簡単

  1. Philips HueアプリとHomeKitを連携する

アプリの設定メニュー内に「音声アシスタント」メニューがあり、そこから「Siri & HomeKit」を選択します。
その後、スマホでHomeKitコードを撮影するように促されるので、Hueブリッジの裏側にあるQRコードを読み取ります。

HomeKitにホームハブを設定する

外出先からLEDライトを操作するための準備となります。
外からLEDを操作することがない場合や、Philips Hueアプリ側でアカウントを作って「自宅外コントロール」を有効にするならば、この手順は不要です。

私はHomeKitに、LEDライト以外も後々追加して外から操作したかったので、iPadをホームハブとして使うように設定することにしました。
iPad以外にも、HomePod(Appleが出しているスマートスピーカー)やApple TVもホームハブとして使えるようです。ただし、ホームハブとなる機器が家のWi-Fiに常に接続されている状態である必要があります。

公式の手順は以下となります。

https://support.apple.com/ja-jp/HT207057

IKEAトロードフリをHueブリッジに接続…しようとして失敗

検索したところ、HueブリッジにIKEAのLEDライトを連携できるらしい記事を発見しました。それができれば、LEDライトを買い足すときに、安いIKEA製にできるじゃないか!しめしめ!
と思ったのですが、うまくいかなかったという話。

IKEAトロードフリをHueブリッジに認識させる手順ですが、

  1. IKEAトロードフリをソケットにつける

  2. IKEAトロードフリをHueブリッジの5cm以内に近づける

  3. Philips Hueアプリから検索を行う

ん?「Hueブリッジの5cm以内に近づける」?

ライトのソケットは廊下の天井にあるのです。
お気づきでしょうか。
どうやって?

脚立に乗って、Wi-FiルータとHueブリッジを抱えて天井に近づける?
LANケーブルとか電源ケーブルの長さ的に微妙。
どうやって!?(困惑)

しょうがないので、コンセントに直接挿すタイプのE26口金のソケットアダプターを購入しました。さらにそれだとE17のライトが付けられないので、E26からE17に変換するためのアダプターも追加購入しました。なんなんだ。

LEDライト側を、延長コードを使ってHueブリッジの近くに持ってきました。さあこれで認識させたるぞーー、と思ったら結局Philips Hueアプリがトロードフリを認識せず。なんでやねん(怒)

疲れてしまったので、それ以上試行錯誤はせずに、大人しく全てHueで行くことにしました。がく。

導入して良かった点

さて、導入後の良かった点です。よかったと思った順から書いていきます。

  1. 日没や日の出に合わせてライトのオン/オフを自動でできる

  2. 複数のライトをまとめてオン/オフできる

1番目ですが、Philips Hueアプリで設定を行うことで、決まった時間にオン/オフを行うことができます。我が家では、子供を迎えに行く時間に合わせて、ライトをつけるようにしています。

また日没や日の出の時間に合わせることもできるので、外灯を日没15分前にオンにして、夜9時を過ぎたら暗めに光量を落とし、日の出前にオフにすると言った運用をしています。
つけ忘れ/消し忘れから解放されますし、日照時間に合わせて自動的に点灯時刻を変えられるので、これは便利だなと思っています。

2番目は、物理的なスイッチに関係なく、自分の好きなライトの組み合わせで、まとめてオン/オフができることです。

我が家は、階段のライトと、階段を登り切った廊下にあるライトが別々のスイッチになっているのですが、アプリのボタン一つで両方のライトを同時にオン/オフすることができます。
逆に、1つの物理スイッチで廊下の手前と奥の2つのライトが同時に点くようになっている場所なんかは、廊下の奥のライトだけ個別に点けるようにアプリから操作する、ということも可能です。

導入してイマイチだった点

  1. すぐにライトを点けたい用途には不向き

  2. スイッチを操作してLEDライトをオンにするにはコツがいる

1番目について。
トイレのような入ってすぐにライトをつけたいという用途には不向きです。
わざわざスマホのアプリを立ち上げたり、Apple Watchに「トイレの電気をつけて」と喋りかけてワンテンポしてから点灯するというのは、明らかに遠回りです。

そういう場合は普通のLEDにしておいて、手でスイッチをパチパチやった方が早いです。

2番目ですが、スマートLEDライトは基本的に、物理スイッチは常にオンになっている状態です(ライトに電気が行ってないと、オンオフ命令が受信できない)

さて、LEDライトがオフになっている状態で、物理スイッチを使ってオンにしようとする場合があります。例えば玄関のLEDライトは、いつもは夜になったら点灯するように設定しているのですが、昼間の急な来客時にすぐに点けたいという場合です。

どうすれば良いかというと「物理スイッチをオフにして」「その後スイッチをオンにする」という手順を取ります。

この時、スイッチをすぐにオンにしてもどうやらダメっぽいんですね(Hueだけかもしれませんが)。どうすればよいかというと「スイッチをオフにして」「2秒くらい待って」「スイッチをオンにする」という風にやります。
なんだか面倒くさいですね。

こういう時は、物理スイッチを使うのではなく、Hueスターターキットに含まれるHueスイッチを使います。
Hueスイッチでオン/オフした場合に、どのLEDライトを操作するかを割り当てることができ、即座に点灯させることができるのです。

最後に

スマートLEDは「全部手動で良いのでは?」となると、確かにその通りで必需品ではないのですが、ちょっと手間が省けるとか、QoL(クオリティオブライフ)がちょっと上昇するといった風に考えると、導入してみるのはありだと思います。

あとはやはり、もうちょっと導入コストが低いといいんですけどね〜。

今後も引き続き、家の中のものを自動化、IoT化していきたいと思います。


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