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皐月賞2024 考察④弥生賞組 例年とは異なるラップから見る

コスモキュランダ


アルアイン(ヘイロー系)×SouthernImage(ヘイロー系)の配合になります。
元々弥生賞はヘイロー系の種牡馬が強いレースです。
以下が過去11年(中途半端)のヘイロー系種牡馬の成績になります。

弥生賞 ヘイロー系種牡馬

33頭中20頭もの馬がヘイロー系種牡馬となります。
これは弥生賞そのものが皐月賞とは異なりスローペースになりやすく
上がりの早い競馬を得意とするヘイロー系種牡馬が台頭するのが要因です。

ただし今年の弥生賞は例年とは少し違いました。
前後半の1000mで比較すると
前半が1:00:4 後半が0:59:4後傾ラップとなりスローになります。
これ自体はおそらく正しいですが、勝馬は途中で捲る競馬を選択したことで
後半一気にペースが上がりました。
勝馬自身が作ったペースであり、時計的にも2分を切ったのは
過去10年ではマカヒキの勝った2016年以来となります。
この年は上位にきた馬が軒並みその後のGⅠで好走するほどハイレベルでした。
この時は上がり35:1のラップを33秒台で指し切っていますので、さすがにこれと同列とは思えないですが、
自ら消耗戦に持ち込みミルコらしい捲りの競馬で勝ち切ったレースは強かったのではないでしょうか。

ただし、血統的観点からすると
このレースをヘイロー系種牡馬で好走した馬で皐月賞馬券内にきた馬は
前述したマカヒキドウデュースのみとなるため信頼度は低いかと思われます。

シンエンペラー


Siyouni(ヌレイエフ系)×Galileo(サドラーズウェルズ系)の配合になります。
ここでは弥生賞におけるヘイロー系以外の馬の成績を確認します。
以下が3着以内の成績になります。

弥生賞 ヘイロー系以外

赤線がノーザン系の種牡馬になります。
この中で馬券圏内に入ったのは去年のタスティエーラのみ。
その父サトノクラウンは正直ルメちゃんが乗りへぐった感じでしたので
適正はあったようにも思います。

残念ながらシンエンペラーのような血統構成の馬はいませんが
もう一つ気にすべき点があります。
ノーザン系以外でいえば、ミスプロ系の馬が皐月賞でも馬券内に入っています。
サトノクラウンの母父RossiniMiswakiの産駒になり、その父はミスタープロスペクターとなります。このミスプロ系があるという点が注目かもしれません。
パワーとスピードを得意とするミスプロ系は
一番早い馬が勝つ」といわれながら、タフな競馬となる皐月賞では優位に働く系統だと考えます。

そこで再度シンエンペラーの血統構成を確認します。
母父Galileoの母父は同じくMiswakiとなります。
加えて3代前の母の父も同じくMiswakiの名が連ねます。
現に京都2歳S、ホープフルS、弥生賞と本番に近いラップ構成のレースで好走しており、
これらを踏まえるとシンエンペラーは皐月賞でも好走可能な血統と考えられます。

評価


・コスモキュランダ 
 連下なら
・シンエンペラー 
 本命候補

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