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天皇賞春2024④ 考察 阪神大賞典 果たしてテーオーロイヤルは買えるのか?

圧巻のレースで快勝し人気を背負うことになるであろう
テーオーロイヤル
果たして天皇賞春でも通用するのかを考察。

阪神大賞典


過去の阪神大賞典のレースを考察。
下記表で勝馬が馬券となった年は2023~2021、2018~2015の過去7年とやはり好相性。天皇賞春1着馬も内3頭

まず、走破タイムに注目。
今年は2014年以降のレースのうちタイムは重馬場で行われた2021年に次ぐ遅いタイムでの決着。今年も馬場が悪かったため致し方ないところもあるが、
大きな要因となったのはかなりのスローペースだったということ。

今年は最初の1000m通過が63.7と去年に次ぐ遅さで、2000m通過は過去1番遅い。そしてラストの1000mが57.9と昨年と同タイムでこれは過去1番早い
要するに超スローペースの瞬発力勝負になったということ。

阪神大賞典での圧勝劇は、メンバー的にも目立った馬はおらず、テーオーロイヤルの過去の戦績的には一番得意とするスローペースの後半勝負になったのも要因の一つだったと推測される。

現に、成長途上であること、初のG1だったことは勿論あるが、一昨年の阪神で行われた天皇賞春ではタイトルホルダーが作った早い流れや、
これも、比較的早い流れになり末脚がたまらず負けた馬の多かった昨年のジャパンカップでは「不可解な負け」と陣営が言うように苦手としている。

阪神大賞典

天皇賞春


阪神大賞典の流れに対して天皇賞春でのラップタイムを確認。
以下の表の通り。
阪神大賞典は打って変わり、やはりタイトな流れになる。
最初の1000m,2000mの平均は遅くても62秒以下になっているため
テーオーロイヤルが得意とするレースにはなりにくい。

余談だが、こうやって見るとキタサンブラックが連覇しレコード決着となった2017年は道中の流れがとてつもなく厳しいレースだったのだと実感。

天皇勝春

今年の阪神大賞典組の考察


以上のことを踏まえて出走組の評価。

テーオーロイヤル
得意のスローペースになったとはいえ、稍重馬場で力のいる馬場ではあり
2着に0.8秒差を付けた点は強い
ただし、やはり天皇賞春自体特殊なレースのため再現性は高く、血統的にも相性の悪いキングマンボ系で、人気馬だけにミドル以上の上がりのかかるレースになった場合の不安は残る。

ディープボンド
反して、苦手なスローペースでの競馬になってしまった。
加齢による衰えも少なからずあるが、京都で実施された昨年の天皇賞春は
今までで一番見ごたえのある競馬。得意な展開・コースに戻って内容は良くなると思う。鞍上がまた変更になるのは正直よろしくないが人気もしないであろうため狙う価値は十分あるように思う。

ブローザホーン
この馬も同様に得意なペースにはならなかったように思う。函館記念や、日経新春杯は得意な前傾ラップから差しで好走しており、本番のペースのが向きそう。父ロベルト系はマイナス要素ではあるが、エピファネイア産駒はサンデーよりのタイプと思うのでその点は通常のタイプよりは良いと思う。

シルヴァーソニック
こちらももう8歳で10か月ぶりの1戦はさすがに厳しかった印象。
これも昨年の天皇賞春で大外枠からの好走と自力とコース適正の高さを見せた。この馬は血統的にもかなり合いそうな印象のため抑えは必要と思う。


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