河川試料 NH4-N測定

サンプル

メンブレンフィルターでろ過した試料を使用。河川だけでなく、雨サンプルもできるはず。


手法

概要

一般的なインドフェノール法を使用(参考文献
以下試薬、測定方法は引用したもの。


試薬

フェノール・ニトロプルシッド溶液(2ml/sample)

  1. リン酸ナトリウム(Na3PO4・12H2O)30g,クエン酸ナトリウム(Na3C6H5O7・2H2O)30g,およびEDTA2Na 3gを水に溶かして総量を1Lと した(緩衝溶液)。

  2. フェノール 60gを緩衝溶液に溶かしたのち,これにニトロプルシッドナトリウム [Na2Fe(CN)5NO・2H2O] 0.2gを加えて溶かし,緩衝溶液で1Lとした。フェノールはお湯で液体に戻してから使用。

  3. 冷暗所に保存。使用直前に常温に戻す。3週間使用可能。


次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素量約0.1 w/v%)(2ml/sample)

  1. 1M NaOHを400 ml作成

  2. 有効塩素量が最終的に0.1 w/vとなるように次亜塩素酸ナトリウムをとり、1M NaOH 400mlに溶かし、水で1Lとする。

  3. 冷暗所で保管。1ヶ月は安定。


測定方法(少し改変)

  1. 試料2mLに水10mL 試料8mLに水4mLを加える。

  2. フェノール・ニトロプルシッドナトリウム溶液を2mL加えた後に,すばやく次亜塩素酸ナトリウム溶液を2mL加えて混和し,室温で1.5時間放置する。

  3. 吸光度を波長635 mmで測定する。


論文に加えて

  • 次亜塩素酸ナトリウムの原液の有効塩素量は12%と仮定して使用。

  • 検量線は0-1 ppmで作成

  • 発色させるために1.5時間放置(論文では1.5時間以降に吸光度が安定)

  • 論文は試料2mL+水10mL、しかし試料のアンモニア濃度は低いので試料8mL+水4mLに変更する方が良い。


注意

  • 検量線に用いる溶液が NH4-N か NH4 かチェック(NH4で測っている場合、NH4-Nに換算が必要(14/18)


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