艦隊これくしょん 鎮守府新春ライブ2020 昼戦レポ(5) 1MYBのレベルの高さとパフォーマンス

1MYBというと「艦これのイベント用に編成されたガールズバンド」として編成されている。
なので当初は「コンセプトに合ったそれなりのバンド」というイメージを持ってしまっていたのだが、完全に間違っていた。

ギターのささきさくらさんとベースのあかりんごさんの演奏が丁寧。パワーが欲しいから、興が乗って興奮したからってむやみにかき鳴らさない。だから耳に刺さらない。高崎さんのような驚異的な緩急はつけられずとも、ギャリギャリってしないので聴いてて疲れない。
結果としてキーボードも無理に叩かなくても埋もれない。
そしてドラムの藤池アリスさんの「チャンスを見切る力」が本当にすごい。丁寧にきっちり叩くタイミングと、勢いに任せて全力出すタイミングをわきまえているので、そのドラムの圧が気持ちに寄り添ってくれる。だからスティックぶん投げるほどバッシバッシしてても全く曲を邪魔しないし、すさまじいまでの緩急がここでつけられている。
これだけよく演奏できるバンドはなかなかないと思う。Zeppツアーが決定したというのもうなずける。

加えて演奏中に見せるガールズバンドメンバーとしての動きが最高。
お茶目なあかりんごさんと、かっこよくしっかり弾くさくらさんは、両翼に分かれて観客を煽る時の煽り方もそれぞれのらしさが出ている。
この二人が舞台の真ん中で向かい合って弾く時のパフォーマンスがもうたまらない。だいたいあかりんごさんがさくらさんの頭をなでたりして、それをさくらさんがまんざらでもないみたいな表情で受けて…これがガールズバンドのかわいらしさを大いに盛り立てる。

それを穏やかに見守るかのように、安定した演奏を続けるキーボードのはやんさん。
そして…一番後ろでビートを刻むバンドのパワー源・藤池アリスさん。

アリスさんの今回の演奏は、音に加えて本人の動きもまた緩急がついていて。
「迎春の鎮守府」では、ツイートしてた鈴で穏やかに繊細な音を鳴らし、序盤の1MYBとしての演奏ではガールズらしく楽しそうに演奏をしているんだけど、ここからToshlさん、高崎さんと共演する熱い曲になるにつれて、眼光がどんどん鋭くなっていって、ロックバンドのドラマーとしての血がたぎってるのが見て取れる。演奏自体もどんどん熱く強くなり、しまいにはスティック放り投げて銅鑼にアタック!
もうこの動きが最高にロックで。確かにちょっと面白くはあったけれど、この興奮っぷりがまさにロック!最高に気持ちがアガった。
先月24日のカレー機関でカホン演奏しおえて「やはり私は演奏家だ」とおっしゃってたけれど、このステージはまさに演奏家、ロックなドラマーだった。

…で、ライブ翌日のカレー機関、アリスさんいらっしゃったそうで…。
うわーんうらやましいぞ!感想お伝えしたかったー!あの銅鑼に突撃してドシャーンての最高だったって言いたかったー!

Zeppツアー、すごく楽しみにしておりますよ…!

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