ドラムセットの選び方
初めてドラムセットを買うとなった時、種類が多くて何を買えばいいかわからない、ドラムだけでいいのかわからないというような悩みを持つ方がいるかと思います。
amazonでドラムセットと調べてみると1000以上の商品がヒットするので、その中からどれを選べばよいかわからないと言われても仕方ない気はします(検索結果の中にはドラムセットでないものも含まれています)
今回は数ある商品のうち、アコースティックドラムに絞ってどのような商品を選べばよいか考えてみましょう!
サイズを検討する
ドラムセットにはサイズがあります。
画像だけではわからないので商品の説明を読んで自分に合ったサイズを選ぶのですが、自分に合ったサイズのドラムがどれかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
ここでは一般的なサイズ感のドラムセットをご紹介しますので、そこから自分に合っていそうなサイズをお選びいただければ、自分のスタイルに合ったドラムセットを選びやすいかと思います!
ポップス、ロックなど
ポップスやロック等のジャンルであれば、バスドラムの口径が22インチ、または20インチのドラムセットを選ぶと良いでしょう。
バスドラムやタムは、口径が大きいほど低音が出やすいので、しっかりした低音が欲しいという方はバスドラムが22インチのドラムセットが良いかと思います。
ジャズなど
ジャズに使用するドラムセットにはバスドラムが20インチサイズのものも使用されますが、バスドラムが18インチのものも使用されます。
ジャズにおいてバスドラムは常にたたき続けるものではないため、サイズが少し小さくても問題ないという考えから、18インチサイズや16インチサイズのバスドラムが使用されたりするので、様々なドラマーのドラムセットを見て、自分に合ったものをお選びいただければ問題ないでしょう。
ストリートライブなど
ストリートライブや小規模なカフェ等、コンパクトで持ち運びやすいセットが要求される環境であれば、小口径キットと呼ばれるバスドラムのサイズが小さいモデルや、トラベルキットのような可搬性に優れたドラムセットを選択すると良いでしょう。
ただし、サイズの関係上低音は得意でなかったりする場合もあるので、本当にドラムセットが必要なのかよく検討しましょう。
ドラムセットに含まれるものを確認する
ドラムセットのサイズを決めたら次はモデルを検討するのですが、その際に選んだドラムセットがどのような構成となっているのかよく確認しましょう。
場合によっては必要なものが足りなかったことで買い足しが必要になったり、パーツがダブってしまったりすることもあるので注意が必要です。
フルセット
フルセットのドラムセットは、多くの場合バスドラム、タム、スネア、シンバルのような基本的なものがそろっており、開封、組み立て後すぐに演奏開始できるものもあります。
また、セットによっては2クラッシュ構成のドラムセットもあるため、セット内容の項目を確認し、自分に必要なものがそろっているか、追加で購入するものはないかを確認しましょう。
なお、商品によってはドラムスティックが付属しているモデルもありますが、スティックは好みもあるので自分で用意しておいた方が良いかと思います。
シェルパック
シェルパックのドラムセットはその名の通りシェル(胴)をまとめたセットとなっており、主にタム、バスドラムのみで構成されているセットとなります。
シェルパックによって違いますが、スネアがついている場合や、タム、バスドラムのみの場合等ありますので、セット内容をよく確認の上で選びましょう。
また、シェルパックを購入する場合、大抵ハードウェアやシンバルはついていないので、必要なハードウェアとシンバルを合わせて購入しましょう。
必要なものを購入する
ドラムセットを選んだら、次は演奏に必要なものをそろえていきましょう。
ここでは最も必要なものが多いスネア別売のシェルパックで考えてみます。
スネアドラム
スネアドラムにもいくつかサイズバリエーションがありますが、よく使われるサイズのスネアドラムは口径14インチ、深さ5-6.5インチのものとなります。
深さについては好みがあるため好きなものを選びましょう。
13インチのスネアもありますが、はじめはオーソドックスな14インチサイズが良いかと思います。
ハイハット
ハイハットシンバルは基本的にトップ、ボトムのペアで同じモデルのシンバルをそろえましょう。
よく使われるサイズは14インチで、厚みはお好みですが、シンバルは分厚いほどパワフルなサウンドに、薄いほどレスポンスが早くなると言われています。
クラッシュシンバル
アクセント等で多用するシンバルです。
通常ドラムセットに1-2枚セッティングされていることが多く、2枚セッティングする場合16インチのシンバル1枚と18インチのシンバル1枚を左右に配置する形が一般的です。
ライドシンバル
様々な用途で使えるシンバルで、ハイハットと似た役割を持ちます。
一般的には20インチサイズのものが採用されることが多いシンバルですが、欲しい音によってサイズを選ぶと良いでしょう。
スネアスタンド
基本的にはどのスタンドを選んでも問題ありませんが、スネアドラムの口径、深さによっては対応できない場合もあります。
スタンドの高さや対応径はよく確認して選びましょう。
また、角度調整部が無段階調整可能なモデルもあり、セッティングの自由度を求める方は少し高額なスタンドを検討しても良いでしょう。
ハイハットスタンド
踏みやすさと脚の数を基準に考えてしまってよいでしょう。
ツインペダルを使用する方は2脚タイプの方がセッティングしやすくなります。
また、ドロップクラッチと呼ばれるような機構を採用したクラッチを取り付けるとレバー操作一つでハイハットのクローズ状態を維持できるため、ツインペダル、ツーバス奏者にはオススメです。
キックペダル
ドライブ方式、カム形状等様々な部分で踏み心地が変わるハードウェアです。
はじめのうちは真円カム、シングルチェーンまたはダブルチェーンドライブのキックペダルを選べば問題ないでしょう。
シンバルスタンド
ストレートスタンドは安定感が高く、ブームスタンドはセッティングの自由度が高いスタンドです。
自身のセッティングに合わせて適したものを選びましょう。
ドラムスローン
ただの椅子と侮ることができないハードウェアです。
座り心地が演奏に影響することもあるので、なるべく座り心地の良いものを選びましょう。
その他
必須ではないものの、以下のようなものがあると便利です。
ドラムマット
ミュートグッズ
メトロノーム
スティックホルダー
必要に応じて拡張する
エフェクトシンバルが欲しい場合やハイブリッドドラムを導入したい場合等、演奏の幅を広げたくなったという際にはキットの拡張を検討しましょう。
ただし、キットを拡張すると設置面積もそれに応じて広がっていくのでむやみに増やしすぎてしまうのも考え物です。
サンプリングパッドのような少しの面積で複数の音色を追加できる機材も検討してみましょう。
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