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日本に電柱は何本あるか?

5月なのにいまだ寝る時めっちゃさむい、どうもばっふぁろーです。
いやぁゴールデンウィークがおわり、謎の喪失感を味わっています....

さっそくですがみなさん、

「日本に電柱は何本あるか?」
と言われて、答えることができますか?もちろんネット検索は禁止です!

電柱


さぁこの一見何の手がかりもなさそうなこの問題、
実は「フェルミ推定」と呼ばれ、「地頭力」が試されているんですね....

「地頭力って何?」「フェルミ推定って何!?」「日本にある電柱の本数なんて分かるわけねーだろ!!」

安心してください。今回のブログを読み終える頃には、この問題の解き方、考え方までをばっちりマスターできます!!
さぁ地頭力向上にむけてさっそく参りましょう!


◆地頭力

地頭

地頭力とはなにか?それは
「自分の頭で考え、結論を出すこと」

もっと言うと、
「自分で仮説を立てて、理論を組み立てること」


日常でのスマホやPCは当たり前になり、情報の取得がより簡単になりました。便利になる一方、その影響で人々は自分で物を考えなくなり、いわゆる
「ネット検索中毒者」と呼ばれる人たちが爆増しています。
何をするでも、考えるでもまず先に「ネット検索」
それにより自分の地頭力が大幅に下がり、自分で物ごとを考えられなくなっているのです。

では「地頭力」を鍛えるために、何が有効なのか?

それが地頭力の縮図とも言える「フェルミ推定」は、地頭力を鍛えるのにとても有効な手段として知られています!


◆フェルミ推定

フェルミ

フェルミ推定とは?

実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することです。
封筒裏の計算とも言われ、 物理学者であり1938年のノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミの名前に由来します。

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このエンリコ・フェルミさん、遠い地点で爆発した微かな爆風によって紙切れが動く挙動から、爆弾の威力をかなり正確に推測したという逸話が....
推定する力にとても長けていたようです。。

このフェルミ推定は、あくまで自分の知っている知識のみで、あらゆるものを概算します。
日本で電柱は何本あるか?という問題以外にも

・世界で1日に食べられるピザは何枚か?
・シカゴの調律師は何人いるか?
・羽田空港の1日の利用客は何人か?

などなど、そのような問題を自分の知識のみから仮説を立てて計算する。
何も検索することなく、頼るのはただ「自分の頭」のみ!!
考える力がUPし、地頭力が上がること間違いなしです。


◆日本に電柱は何本あるか?

では実際に、日本に電柱は何本あるか?
実際にみなさん、まずは5分間この問題に挑戦してみてください。

5分

いかがでしたでしょうか?
何となく答えが出た!という人もいれば、まったく手も足も出なかったという人も多いのではないでしょうか。
自分も初めはまったく手も足も出ませんでした(;^ω^)


では、どのように推論をしていくのか、まずは仮説を立てていきます。

前提として、フェルミ推定はあくまで「概算」を出すので、それぞれの数値は「ざっくり」で大丈夫です。あくまで、「論理」の部分が需要ですので、細かい数値は言ってしまえば後から後から正確な数値を代入すればいいだけなのです。


さぁ日本にある電柱の本数はいったい何本か?


そもそも電柱ってどこに存在するでしょうか?きっと人が住んでる所には電柱ありって感じだと思います。
そしてその本数は、おおよそですがその土地の面積に比例してると考えられます。
ですので大まかな理論としてまずは、

式1

このように推測できます。
まず(A)日本の面積ですが、日本の面積はおよそ38万㎢ですが、そもそもこれがわからない場合はどうしたよいか?

その時は、日本を長方形と見たてて概算します。
東京から博多までを横、東京から新潟までを縦とします。それぞれの距離は新幹線の乗車時間からおおよそ逆算し、東京ー博多は新幹線で5時間、東京ー新潟は2時間とします。新幹線のスピードを200km/hとすると、東京ー博多は1000km、東京ー新潟は400kmとなり、日本の面積はおよそ40万㎢と概算できます!

日本面積


さぁ次に(B)有人率はどうでしょうか?日本を山地と平地に分けて、考えます。日本は非常に山の多い国です、ですのでおよそ山地は日本の3/4、平地は1/4と考えられます。また山地の中でも無人と有人に別れ、およそ1/3が無人、2/3が有人と仮定します。

山地平地

日本の面積がおよそ40万㎢ですので、具体的にこれらは

山地平地面積

となります。

そして、ここから「平地」と「山地の有人」では、電柱の単位面積あたりの本数に違いが出てくると思われます。
都市部である平地はおよそどのくらいの感覚で電柱があるか?実際に家の近所を想像してみていかがでしょうか?都市部に住んでいる人はだいたいですが、50mおきに電柱はあるのではないでしょうか?すると、1kmに20本、1㎢に400本あることになります。

つぎに山地の有人エリアですが、平地のように住宅は密集しておらず、電柱の同士の感覚は広いと思われます。従って、200mおきに1本としましょう。すると1kmに5本、1㎢に25本となります。

・平地 1㎢に400本
・山地の有人 1㎢に25本

最後に今まで求めた面積と掛け合わせます。

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よって、日本にある電柱の本数は

20万×25+10万×400=4500万本

となりました!!

さぁ実際のリアルな本数はいくらかという....3600万本でした!
まぁ概算にしては悪くない範囲だとおもいます!
少し多いので、平地における単位面積あたりの本数をすこし多くしてしまった可能性があります。

ですが、一見なんも手掛かりもなさそうなところから、自分の知識と日常の感覚のみを手掛かりにして日本の電柱の本数を導くことができました!!

このフェルミ推定、他にも様々な問題があるので是非やってみてはいかがでしょうか?


最後に1つフェルミ推定の問題を出して終わりにしたいと思います。

日本に犬は何匹いるか??

みなさんぜひ挑戦してみてください!それではまた!!


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