好きな芸能人が増えた

突然ですが、私の好きな芸能人の話をします。

①宇多田ヒカル
中学校の入学祝いに、あの「地域振興券」を利用して買ってもらったのが、ソニーのCDラジカセと、当時売れに売れていた1stアルバム『First Love』だった!ジャニーズやモー娘。ばかりでR&Bなんて見聞きしたことなかった13歳の私、衝撃を受ける。そしてそれから彼女と彼女の作る音楽がずっと大好き。
ミュージックステーションに初出演した時はテレビの前にかじりついて見てたし、シングルもアルバムも必ず買ってたし、子宮筋腫で休養した時は心配で涙を流し、一度目の結婚のニュースが出たのは高1の文化祭の日だったってことまで覚えている。
活動休止前最後のライブは東京まで行きたかったけど、その頃私は極貧フリーターだったし、そもそもチケット取れへんやろってことで断念。のちにUstreamで生中継があると知り、何度も回線切れながらも自室でボロボロ泣きながら見た。
復帰一発目に超個人的な内容の曲(「花束を君に」)を持ってきたところ、さすがだ。お子さんを産んで歌い方が柔らかくなったとみんな口を揃えて言うけど、そうかしら?逆に凄みが増した気さえするんですけど…。

②ダウンタウン (主に松本人志)
そらもうね、ごっつ世代ですから。
20年くらい前、子どもたちの日曜日の夜は、ちびまる子ちゃん→サザエさん→キテレツ大百科→世界名作劇場→ごっつええ感じ という流れでしたよね。
私はごっつ後期に、外国人に扮した松っちゃんと今田さんがやってた「MR.ベーター」というノリツッコミのコントが好きで、未だに「パーティ行かなアカンねんけどな…」とかマネをしたりしています。
現在も松っちゃんの出演番組はだいたい見る。「クレイジージャーニー」なんて普通に教養番組としてめちゃめちゃ面白いよ。

③深津絵里
女優さんで一番好き。
凛としていて儚げで、それでいておちゃめでどこか抜けてる女性(の代表格が恩田すみれさんである)を演じさせたらふかっちゃんの右に出る者はいない!
『悪人』という映画の、殺人犯(妻夫木聡)を愛してしまうOL役が美しく狂気に満ちてかっこいいです。

上記に加え、このところ新たに好きになった方がいます。
それは…

④星野源
はい、そうです、ミーハーです!
『逃げ恥』全話録画して見ました!!
初めて知ったのは、クドカン脚本の深夜ドラマ『11人もいる!』かな。
神木隆之介くん主演の大家族の群像劇だったんですが、田辺誠一さんが神木きゅんの父親で、その弟で失業して一家に居候してる“ヒロユキおじさん”役が彼でした。
ドラマの中で、毎回クライマックスの良いシーンにヒロユキおじさんが弾き語りで歌う、というのがお約束になっていまして、この人めちゃええ声やん…何者…?という印象を持ちました。
劇団大人計画の一員であることや、サケロックというバンドのことをうっすら知った頃に、なんとくも膜下出血で休養というニュース、びっくり(私の好きな芸能人はよく倒れる)。
それ以降そこまで気に留めることもなかったのだけど、おととし「SUN」という曲がスマッシュヒットして、FMでよく聴くようになり、興味再燃。紅白にも出たので見た。
そして昨年満を持して『逃げ恥』の平匡さん役と、言わずと知れた恋ダンスである。ドラマ自体、結婚や家事はお金の対価として成り立つか?という斬新なテーマで結婚2年目の私も何かと考えさせられ、二人の関係の行方に最終回までハラハラドキドキ。毎週ラストでたたみかけるように流れてくる「恋」の印象的なイントロ。『11人〜』とはまた違う魅力を感じた。
彼の好青年然とした風貌の中に秘められたダークだったりエロだったりする人格、それでいて触れてはいけない部分に触れてしまうとポッキリ折れそうな感じ、なんといってもあの素朴な歌声。俗物的でゆる〜いリリックを、一言一句ごまかさずはっきりと歌唱するところ。
表現も面白い。「指の混ざり」ってなんやねん。好きなひとと手を繋ぐとか腕を組むじゃなくて、指が混ざる。宇多田ヒカルもそうですが、絶対そんな表現使わんやろ!とか、えっそんな言葉歌詞にすんの?みたいなフレーズにはっとさせられる。
実は以前見たドラマや映画に出てたってケースが多くて、例えば『ウォーターボーイズ』山田孝之がやったドラマ版のシンクロチームのひとり。村上龍の自伝を映画化した『69』学園紛争のさなか主人公たちが高校をバリケード封鎖する時に(すごい方法で)一役買う男子学生。朝ドラ『ゲゲゲの女房』ヒロイン(水木しげるの妻)の実弟。これらすべて星野源だったらしい…。『ゲゲゲ』に至っては、水木先生追悼の再放送まで録画して見たのに気付かなかったよね。
しかし私はオタク気質なんで、好きになったらトコトン調べ上げたいタイプでして、先日彼の書いたエッセイ本を二冊読破いたしました。飲み屋で友達に話してるような文体もあれば、真面目に自身の仕事論を説いてたり、雑誌で連載してた映画評をまとめたやつなんかとても面白かった。
歌手でも俳優でも文筆家(ここでもあえて作家という表現は使っていない)でもない、一本に絞らずまんべんなくやりながら生きていきたい、というスタンスが私の考え方にもかなりはまっている。

…とまあ、長くなってしまったけれど、わたくしはこのたび星野源氏のファンになりましたことをここに宣言いたします。星野源氏ってなんか光源氏みたい。ってか名前がステキだよね、星のみなもとだよ。セーラームーンのキャラか。
この歳になって好きな芸能人が増えるなんて思っていなかったので、単純に嬉しい。テレビやラジオで曲が流れるとニヤけちゃう!歌番組を見ながら、ジャニーズ事務所のかっこいいお兄さんたちを必死で追っていた小中学生の頃が戻ってきたような気がします。
とか言ってたら、KinKi Kidsが出ていたドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』が20年ぶりに復活するそうで、超驚いた。
堂本剛と結婚したかった11歳の自分よ、あんた20年経っても全く変わってへんで。結婚は別の人としたけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?