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五木寛之の親鸞聖人


作家の五木寛之が早稲田大学に合格し九州から上京した昭和27年、しばらくこちらの社殿の床下で寝泊まりしていたことは余り知られていない…。

と言うことを知って驚いた。

七年ほど前の懲役で読んだ忘れられない一冊だったからだ。

どんな悪人でも救われる。

その計り知れない思想は刑務所の中に於いて実感できたからである。

いっときの過ちを犯した者達の修行の場でもある懲役は三十年と言う最長刑期を受けた友達も少なくなかった。

多くの書物を読み耽ったが親鸞聖人の物語に心惹かれた。

ご縁があったからである。
見えないご縁がやはり存在する。

この見えないご縁を大切にすることこそ幸せになる秘訣なのかもしれない。

我々は先祖代々この見えないご縁で結ばれている。

歎異抄を購入し読まぬまま釈放された日を思い出す。

いつかじっくり読んでみたい。

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