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【庄子先生講演会】

先日、東京から庄子 寛之先生が、本校に講演会をしに来てくださいました✨

ようやく叶った夢、当日は120名の申込みをいただき、職員だけでなく、学校や保護者、教員間の枠を越えて、学び合える場になればと思い、企画しました。

車で香里園駅にお迎えに行ったときに「ほんまに大阪に庄子さんがおる!」と信じがたい状況でしたが、自分が呼んだんやと我に帰りました笑

うちの小学校へお連れしたのが、30分前くらい。
僕なら焦りまくりですが、そこは庄子さん。

残り5分切っても、ギリギリまで校長室で話していたり、職員室に行って職員と談笑したり、冷蔵庫覗いていたり、こっちがドキドキしてしまうくらいうちの小学校を堪能してから会場入り。

第1部は、教職員中心に「幸せに結果の出るチームの作り方」をご講演くださいました。

第2部は、保護者と教員に向けて「未来の教育✖️子どもが伸びる待ち上手な親の習慣」です。

今回は、司会をしていたこともあって、詳細の内容までインプットできなかったことと、小野田さんのホワイトボードが見事に内容をおさえているので、ここでは会場の様子や講演会以外の部分の気づきや話を中心にしたいと思います。

第1部では、7つのステップにわけて、進めてくれました。

ステップ1のキーワードは「偏愛」

好きなことを9つ書いた紙を持って、立って会場内の人とはじめは書いたものを見せて歩くだけで、まだ話せません。

その後、ようやく自分の学校以外の人と対話をしていきます。
自己紹介しながら、相手の好きなことを聞いていくとなるほど!とか共通点が出てくる。

ここにオープンクエスチョンのエッセンスも取り入れながら2・3回やっていくと、会場からどんどん笑い声が増えたり、話し声が大きくなってきたり、拍手で終わりましょうと言っても、話が終わらなかったり、熱量が上がっていきます。

僕は聞きたいキーワードがあったら聞いていましたが、基本的には偏愛の中でも1番最初に書いたものを聞いていきました。すると、どんどん話してくれます。

庄子さんが「今話足りなかったでしょ?稼業中は仕事の話ばかり我々はしているけれど、こういった好きなことの話とかはあまり取れていない。けど、こういった好きなことの話って大切なんですよ。」といったことを伝えてくださいました。

ここが絶妙で、体験してから納得感のある説明。

そして、「何かを変えるには1人よりも2人」というスライド。
いつも庄子さんが大切にしていらっしゃる、「1人の10歩より、10人の1歩」という大好きな言葉がありますが、心にずしっと響いてきます。

キーワードの2つ目は「笑顔」

先ほどと同じように、また偏愛について対話していきます。
その時に、受容的にリアクション良く笑顔で聴くことで、さらに対話が盛り上がるのがわかります。

ここで、「わたしは、あなたのチームを変えることができません」というスライド

そして他者も変えられない。やはり「自分を変えられるのは自分だけ!」
そう伝えてくれました。

キーワード3つ目は「環境」

ここで業務改善や働き方の視点が入ってきます。
時間割の工夫や、会議・行事の精選、ICTの活用、去年までやっているからといって何も考えずにやっていないか?など、庄子さんの職員室で取り組んでおられることを紹介してくださいました。

「無駄を無くして、一見無駄なこともやってみる」
この言葉は響きました。

毎週の勉強会や職員室の飾りをおじさん3人で変えていること、おみくじを作ったり、自由に飲み物をお取りくださいコーナーなど、職員のコミュニケーションのきっかけになることやプチハッピーになることを実践してらっしゃる。

庄子さんというと、何か大きい対象や枠に対してアプローチをしているスーパー先生のようにはじめは感じていましたが、こういった日常の細やかな心遣いも大切にされているところが、素敵だよなあと思いました。

ここで「あなたにとっての幸せって何ですか?」というスライドで、一人一人の幸せって何なのか、考える時間がありました。

自分1人として何ができるか、それは何のためか?

それがキーワードの4つ目「目的」

「未来のために辛抱するのではなく、今を大切に生きる」
なぜなら「時間は命」だから。

ここでマーク・トウェインという作家さんの言葉で
「人生で一番大事な日は2日ある。生まれた日となぜ生まれたか分かった日である」
という言葉。

自分にとって、本当にやりたいことや使命が見つかった時、2回目の誕生がある。
僕にとってそう感じたのは、3年前、大好きだった担任の仕事が家庭とのバランスが取れずにどうしても好きになれず、心理学やコーチングと出会って本当にやりたいことが見つかった日かもしれません。

だからこそ「一番大事なものに 一番いのちをかける」という相田みつをさんの言葉が庄子さんの提示してくださったスライドから痛いほど伝わってきます。

僕もふとこの瞬間に、どれだけの人が、この思いの大切さや本質を言葉以上に受け取ってくれたんだろうと思いました。

それは「本当に自分は今、一番大事なものに、一番いのちをかけているだろうか?」ということです。

きっと、いろんな「〜しなければならない」「親として」「社会人として」「先生として」「先輩として」というものがあればあるほど、自分「岩渕佳宏として」を後回しにしやすい。

その後回しが、癖や習慣になると、本当に自分が何を大切に生きたいかを気付かぬまま定年を迎え、死を迎える。

それがダメだとは言わない。けど、たった一度の人生なら、

「本当はどんな風に生きていきたいのか」
「どんな風に生きれたら最幸なのか」

それを知ることは、人生の彩りを増やし豊かにしていく生き方じゃないかなと感じました。

「自分にないものを嘆くより 自分にあるものを数える」というスライドから
アドラーの「何を与えられたかではなく、与えられたものをどう使うか」という言葉が思い出されました。

どの時代も、本質的なものは変わらない。

それが庄子さんも伝えてくれた「自分ができることだけをする」という言葉に集約されているのかもしれません。

ただ、そうは言ってもやってくれない人とどうやって付き合いますか?という投げかけには、皆さんも「う〜ん」となっている人もいました。

そこで、5つ目のキーワード「赦す」が出てきます
なぜなら「正義の反対は正義」だからだとおっしゃっていました。

僕の学んだコーチングで言うと「間違っている人はいない」という視点です。
「相手の立場になって考える」とはよく学校で聞きますが、これは頭で考えるにはかなり難しいアプローチだと思っています。

結局自分の求めている思いやイライラ、怒りが、思考に勝っちゃうことが多いからです。

かくゆう庄子先生も研究主任を10年以上続ける中で、はじめの1・2年は、参加してくれない人に対して、思うことがあったそうです。直接伝えたりもしていたそうです。

けど、「赦す」と先にこちらが決めて、相手の立場から自分を見ることを心がけることで、赦すことができるようになったとのことでした。

これは、新しい視点で、何があっても赦すと決めていると言える状態って、もう既にかっこいいというか、達観している状態にまず自分を持っていく。

何かあったら許さんぞという心構えでいたとして、許せない事がまんまと起こったら、そりゃ思い通り怒りますし、言いにくい相手なら死ぬほどモヤモヤしますから、この始めから何があっても赦すと決めるというスタンスは、許せない人ほどやってみると面白いかもしれません。

そういえば、コーチングを実践していて、ある時くらいから僕自身も人を許さないことは無くなってしまったような気がします。コーチングをすることを通して「間違っている人はいない」という言葉が本当だと体感したからだと思います。

そして「あなたの常識は本当に世の中みんなの常識ですか?」と言う問いかけ。

きっと、それぞれが、自分の生きてきた世界の中で、価値づけてきたその人の「正義」があなたの常識。

ここに縛られたまま、自分の正義だけしか許さないか、他者にも同じように自分が大切にしてきた「正義」があるからこそ「赦す」と決めて対人関係やチームづくり、日々のコミュニケーションに踏み出すかは自分で選択できます。

いつだって変えられるのは自分だけ。
「勝手に作ったあなたの枠を壊そう!」これが最後のスライドでした。

キーワード6つ目は「任せる」

ここでなるほど!と思ったことは
「先導者→伴走者→俯瞰者」と言う言葉。これは
「教えて→聴いて→認める」と言う意味を含んでいます。

子どもたちに教える際の学級づくりも、この順番。
それは、自走していく集団にしていくため。

職員向けの学習会でも、得意そうだと思った先生にはお任せするそうです。

ここでまたまた素敵な言葉が
「成功は相手のおかげ 失敗は自分の課題として受け止める」

こう捉えることができたら、成長と信頼しか起こせる気がしません。逆に「成功は自分のおかげ、失敗は他者のせい」として、日々生活をしていたとしたら・・・仕事の悩みNo.1の「人間関係」のグループの中に、すぐに入ってしまいそうです😅

ここでも一貫して、庄子さんが目新しい理論や方法ではなく、人としての在り方や本質を語ってくれているのが、すごく沁みました。

キーワード7つ目「継続する」です。

ここで「ChatGPT」の紹介もしてくレました。個人的には、かなり衝撃的でした。

「よい職場にするには、どうすればいいですか?」という質問に対する解答があまりにも的を得ている内容だったからです。

これからの時代、正解を教えたり、探させるだけの教育の必要性は、急激に音を立てて崩れ落ちてなくなっていく。その音が聞こえる程、もはやこのChat GPTは革命を起こすことが確実な代物だろうと思います。

継続するというキーワードからは外れていますが、これは、庄子さんの学校で自分がいない時にでも、毎週の自主勉強会は継続していますよということでした。ここも信頼関係あってのことだと思います。

7つのステップを経て、最後に今の便利な人の時代に大切なキーワードこそ
「不便から生まれるコミュニケーション」を提示してくださいました。

島の教育でも出してくれたスライドですが、何度見ても、この視点が我々都市部に住む教員として、絶対に欠けてはならない視点だろうなと思わされます。

そして最後に「自分を変えられるのは自分だけ」だからこそ「明日から何をしますか?」と考えさせてくれました。

終始楽しくて、時間があっという間の60分でした。

第2部は保護者向けてでしたが、これもあっという間でした。

緊張感あり、笑いあり、涙ありの素晴らしい講演でした。

内容は、もう書ききれないので、何度も言いますが小野田さんのグラレコを見てください🗒笑

ここからは、終わった後のアフター庄子さんです。

これは、失礼かもしれないですけど、僕としてここからの庄子さんの方が、講演会聞くよりすごいと思いました!

終了後、打ち上げに行ったんです。うちの学校の元いたメンバーと現在のメンバー合わせて20名弱くらいの輪に入って飲むんですが、全然初めてとは思えないくらい、気さくで、どのテーブルのメンバーとも笑顔で談笑が始まるんです。

で、明らかに庄子さんが会話を回しているんです。よく聴いてみると質問力が絶妙なんです。少し面白いものから、深く話せるものや、答えたら誰かの勇気が湧くもの、見事にその場をファシリテートしながら、明るい和やかで心理的安全性の高い空間にクリエイトしていくんです。

本当におったまげました!

また職員で庄子さんファンも多いので、話せてご満悦になっている先生も多数出現😍
こんな皆々様が楽しんでる飲み会久しぶりに味わいました🍻

そして、後日、さだ小職員がよりチームとして良くなっていくためのアドバイスメッセージをくださったんです。

これが、たった1日どころか数時間の接触なのに、名前と特徴も把握して、僕が感じていた課題を見事に当ててくるんです。

そんなことできますか???

職員室コンサルしにきたんだったら、わかりますが、庄子さんは今日、講演会を2本しに来て、その後打ち上げに来てくれただけですよ😵

まじでここもおったまげました😳
もはや人智を超えた領域です👼

話は打ち上げ中に戻りますが、そんな夢のようなひとときもあっという間に過ぎて、時間やで!って言っているのにまだ話している庄子さん止めて、伊丹空港まで小野田さんと、もう1人職員乗せて送りました🚙

道中では、ここでは話せないような色んな話もして、移動中もずっと楽しかったです♪

最後着く直前に、僕が道を一本間違えて、17分前くらいに到着!

一度も振り返らずに庄子さんが走って行かれました🏃笑 もし乗れなかったら、岩渕家宿泊だなと思っていたら、ギリギリ間に合ったようで、「人生で1番焦りました」というメッセージが届いて無事、東京へお帰りになられました🛫めでたしめでたし

車で戻る途中も、小野田さんともう1人の仲の良いNさんと「本当、1日最高に楽しかった〜♪」と満場一致で話していました。

こんな1日珍しいです。

講演会の学びも、その後の打ち上げも、ずっと楽しくて安心できて、仲間の存在が嬉しくて。

今回の講演会が開催できたのも、ミチティーからマイチャレを紹介されて、参加してから、庄子さんはじめたくさんの心ある方々と繋がれたこと。

職場では、3年前から取り組んできた「先生が幸せに働ける学校づくり」に賛同して一緒に現場変えた、異動した先生たち、そして現メンバーの存在。

土曜参観後にも関わらず、事前準備を手伝ってくれた先生たち、また終わってからも椅子やプロジェクター、綺麗に撤収してくれた先生たちや学びに来てる学生たち。

お忙しい中、足を運んでくれた現在は教育委員会のお偉いさんですが、元蹉跎小の校長・教頭先生。

100名は絶対呼びたい!と言って、始まった講演会の人集めも、たくさんの人たちが口コミやSNSで枚方市中心に広げてくれて、教員・保護者・地域・教育委員会等、お立場関係なく、地域に住む大人として、合わせて120名申し込みいただけたこと。

「成功はみなさんのおかげ」

いつも準備の時間をくれる奥さん、娘ちゃん、息子くんありがとう😊

今できることで、夢を言葉にして、仲間に助けてもらいながらですが、
ちゃんと夢を叶えながら、今をダンスするように楽しんで生きてます♪

最後に、2次会で久しぶりに会った元蹉跎小で今は教育委員会にいるK先生から、褒められたので、謙遜していると、お酒も入っているせいかやや怒り口調の本気の言い方で叱られて、嬉しかったことを残しておきます。

「岩渕さんのやっていること、めちゃくちゃすごいことやってるんすよ!もうちょっとちゃんと受け取りなさい!」って笑

そして、打上げにきてくれた仲間一人一人から、「今日はありがとうございました。楽しかったです♪」って。

職場の仲間って、本当いいですよね。

先生って、本当に素晴らしいですよね。

受け取るものが多すぎて、込み上げてくるものがあるんですが、

やっぱりこんな素敵な人たちが、
イキイキして幸せに働ける学校を

作っていかなきゃ、ダメでしょ。

先生になって良かったって思うのは、

子どもといい授業や時間が過ごせた時もそうだけど、

僕にとっては、この先生という素敵な人たちと

共に働けたことが、最高の宝物なんです。

その先生たちが、
子どもと最高の状態で向き合えるように

自分が今現場でできることを、また1歩ずつ、変わらずやっていこうと思います。

本当に「成功は皆さんのおかげさま」でした😌
ありがとうございました🙏

#先生が幸せに働ける学校づくり
#夢を叶えながら生きる
#1人の10歩より10人の1歩
#成功は皆さんのおかげさま

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