365日くらい前のこと。

わたしは、アルコールが手放せなくなっていた。
数ヶ月前に父親が亡くなり母親と二人暮らしが始まった矢先だった。

母親に対しては何の恨みもないし、むしろ好きなくらいだけど、わたしがアルコールを飲むことにより2人の距離は離れ会話はなくなっていった。

当時、双極性障害でメンタルクリニックを受診していたので飲酒のことも相談していたが、抗酒剤はキケンで出せないくらいに朝から晩まで飲んでいたし、
そんなもの飲むくらいならば、お酒を飲む方が良いとアルコール依存症への道を選択していった。
先生からも入院を幾度か勧められたが、入院は怖く…何より飲めなくなることが嫌で踏み切れずにいた。

というか、とにかく飲みたい。

それからも、
飲むために起き飲むために寝る。そんな日々の繰り返しだった。
次第に母親の声は聞こえるが聞かくなった。何も、考えなかった。

ただ、ひとりでボーっと。
ふわふわして。
誰かと飲むんじゃなく、ひとりで好きな時間に起きて飲んで寝て飲んで起きて飲んで寝て。

毎日安いビールとアルコール度数が高く安いチューハイと…おつまみにナッツ。
それだけあれば良かった。

しかし、日が経つにつれて自分が生きる意味を考えたり死にたいという気持ちが芽生え初め。。
母親と相談し、メンタルクリニックの先生に入院をお願いし…すぐに依存症の病院への入院が決まった。

だが、まだアルコールを飲みたいという欲望があり酔いながら旅行に行く気分で入院の支度をしており入院前日まで飲んでいた。
そして、
退院しても飲めるだろうと軽く考え入院生活をスタートすることになる。