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実録!GP事件簿!

使用:5cマゲモルト
理由:アポロ家に忘れました…

はじめに-自己紹介&記事概要-

 はじめましての方ははじめまして。そうでない方はいつもお世話になっております。ぶぶんぶんぶん(@bubun_bun_bun)と申します。
 さて、さっそく本題に参りましょう。僕は先日開催されましたデュエル・マスターズ グランプリ2022に10/1(土)、10/2(日)の両日とも参加してきたわけですが、それに伴い東京への小旅行みたいなもの―俗に「遠征」と呼ばれるやつ―をしてきました。そこであった大小さまざまな事件を振り返りながら、GPレポートとして文章に残しておこうと思い立ち、この記事を書いています。
 雑に一言でまとめると、かなり緩めのブログや旅レポみたいなものです。せっかくなら文字数やコンプラなどの都合上Twitterで書けないこともここで発信したいと思います。稚拙な文ではございますが、ゆっくりとお楽しみいただけたら幸いです。

File1.置き去りにされた超神羅星

 さて、前書きには書いておりませんでしたが、僕は※大阪の大学に通っている大学生であり、節約できるところは節約しなければならない立場であります。同じく地元の別の大学の大学生で、5年くらいの付き合いになる仲間であるグレンと利害が一致し、彼と一緒に行くこととなりました。
 値段的な意味で最大の障壁になったのは、やはりというべきかホテルと交通手段でした。ホテルはそこそこいいところが素泊まりで2人2泊3日で15000円ちょっとと、かなりお安い上に東京ビッグサイト(会場)までたったの数駅と、何もかもがちょうどいい、いや、ちょうどいいのラインを超えていると言えるところに泊まれたのですが、問題は交通手段でした。詳しい説明は省きますが、新幹線は乗れなくはないが、さすがに夜行バスの方が…という結論になり、前々日の9/29(木)の深夜から前日の9/30(金)の早朝に着くプランを選択しました。しかし誤算だったのが、両名ともに夜行バスについての知識がなく、かなりの疲弊を負ったことでした。この点は大きな反省点でした…
 東京に着いて最初にやったことは「別にどこの店も開いてないしネカフェで寝るなり時間を潰す」ことでした。秋葉原のネカフェに移動し、デッキを取り出し異変に気付きます。
「…アポロ忘れた」
 そのタイミングで最有力の使用候補であった【赤緑アポロ】を家に置いてきたことに気付いたんですね。表向きは冷静に振舞おうとしたものの、さすがにその動揺は隠せず、一時的なパニックに陥ります。
 そこで考えられた選択肢は大きく分けて3つ。
①秋葉原中、場合によっては東京中を回って【アポロ】を買い集める
②ガンスリンガーやフリー用に持ち込んだ【5cモルト】を明日は使用する
③【ガイアッシュ覇道】の一部パーツだけはあったので、足りない分(だいたい10枚くらい)を買い足して使用する
 結果としては①も③もパーツが秋葉原になければできない芸当であり、GP前日でお店に在庫があるとは考えにくいと踏み、それらを決行することは極めて危険であると感じた結果、②のプランを選択しました。(仲間や身内にしていた)宣言と違うデッキを使うこと、そして心に決めたデッキと違うデッキを使うことにかなりの葛藤はありましたが、「僕のミスだから」となんとか自分を騙し、選択を正当化しようと試みます。
 そのタイミングではプレイも構築も70点くらいしかないデッキでしたが、練習で何とか詰めようと奮起した(はずだった)のもこのタイミングでした。
 さて、僕のことを昔から知っている人間ならご存知かもしれないのですが、僕は「1つミスをするとガラガラと音を立てて崩れる人間」です。もっとわかりやすく言うと、「ミスによるプレッシャーに耐えられない人間」なんですね。変なところで完璧主義なんですよ、ぶぶんっていう人間は。
 つまるところ、これはあくまで序章に過ぎない、ということもを指します。《終焉の開闢ビギニング・オブ・ジ・エンド》です。

最近はシヴァンとかアビスに入ってるらしいですね。4年前のカードらしいですよ(死の呪文)

※僕が所属する学部が大阪いばらきキャンパス(OIC)であり、中心としてサークル活動が行われているのはびわこ・草津キャンパス(BKC)です。一応支部はあるのですが、いかんせん人数が少なく…募集中です、一緒に遊びましょう。サークルのTwitterアカウントにDMください(ダイマ)。もちろん他のキャンパスの方も大歓迎です。

File2.失い断たれた交通手段

 さて、午後になり、秋葉原で見たいもの、お使いを頼まれていたものを概ね済ませ、ホテルのチェックイン解禁時刻を回ったため、ホテルに戻ってご飯と調整・練習を始めようか、と思っていた矢先、乗り換えで改札を出るとき異変に気付きます。
「…ICOCA無くね?」
 
普段ICOCAは胸ポケットか尻ポケットに入れ、財布に入れない習性がある僕は、ICOCAを失くしてもぶっちゃけ気づきません。それが嫌で最近は胸ポケットにメインで入れるようにしたのに…
(※編集後記:それ、何の解決になってないのでは…)
 結果としては現金で改札を出てSuicaを買う羽目になりました。仕方なかったとはいえ2000円は痛い出費です。悲しいね…
 こういうこと、よくあるんですよね。誰か何とかしてください。僕の周りに常に付いて「あれ、持ってる?」「それ、落としてない?」って無限に言うお付きの人が欲しいです。それはそれで鬱陶しいかもしれないけど。
 そんなこんなで犠牲はあったものの無事(?)にホテルに到着します。

File3.疲弊と睡魔と調整放棄

 これに関してはまあ価値観の差というか、そういった類のものなのでしょうが、僕は大会前日の調整・練習というものはテストの一夜漬けに相当すると位置づけており、過度に行うとパフォーマンスが低下する可能性が高いと考えています。「睡眠に勝る調整(/健康法/疲労回復/名医etc…)なし」という言葉を本気で信じているので、最低限、自分の全力を出せるだけの睡眠時間はとっています。実際に両日ともに合計4.5時間以上は確実に寝ているわけですが、ここで睡眠前にぶぶんが取った行動をご紹介しましょう。先程奮起したと述べたにも関わらず、持ち込んだNintendo Switchでスプラトゥーン3のナワバリバトルとサーモンランをすることでした。

神ゲー。最近空いてる時間はだいたいこれやってます

 …いやまあ、抑えるべきポイントの練習も少しはしましたよ?対面のグレンが生粋の【赤黒ドルマゲドン】使いだったので殴り方はめちゃくちゃ学びました。封印2枚なら突っ張るプランを取るプレイを学んだことで、それを応用する形を取りながら他の対面でも《最終龍覇 モルト》でぶん殴って勝った試合は1~2試合ではないですし、そもそもアドバンスの【5cモルト】が《ロスト・Re:ソウル》のデッキではないことを学ぶには十二分な体験でした。
 しかし多く見積もってもやったのは10本程度。調整・練習しないといけないという欲や必要性よりも、前日から溜まった疲弊と、襲い掛かってくる睡魔と、あとゲームしたいという誘惑に敗北し、ちょっとスプラして睡眠時間を(自分のコンディションが比較的良くなる)1.5×n時間に調整して床についたのでした。
(※追記:僕は記憶にないんですけど、当日の朝にもちょっとスプラやってたらしいです。そんな強くないくせに廃人か???)
 まああとから「前日にゲームして寝るのは頭おかしい」と周りの人間に口をそろえて言われたことであって、正直僕は「割と普通だと思ってるけどなぁ…」という感じです。ですが、確かに傍から見たら「デッキ忘れたから調整を無視してゲームした後ふて寝した奴」にしか見えませんね。
 考え方とか価値観、あと事前情報の有無による行動の捉え方が違ったからこそ、ここにこの項目が生まれたわけですが、これはこれで面白いので別にいいかなーと思っています。

File4.予期せぬ事態はこなれたときに

 そんなこんなで1日目を迎え、ド緊張の中迎えたアドバンスの予選ラウンドを豪運で突破し、決勝SEシングル・エリミネーションを1-1で終え、惜しくもあり誇らしくもあるベスト64の栄冠を掴み、余裕が出てしまったところでした。申し訳ございませんがこの辺の記録は割愛します。だって面白くなる未来見えないし。そもそも他人の自慢話聞いて何が楽しいんだっていうところありますからね。あくまでこの記事は「GP事件簿」です。語るべきところが多い試合は大いにありましたが、その気持ちはここで堪えておきます。まあ大体対面一覧のところに書いてありますので、興味ある方はそちらに…
 さて、1日目の夜には東京に来ていた地元の皆さんに祝勝会をしていただき、さあ2日目のオリジナルも頑張るぞ!というときに僕は何をしていたか。
 力尽きて寝ていました。不甲斐ない…
 この日も練習は10本程度だった気がします。時計がてっぺん(0時の意)を回るころにはベッドに伏して気づいてたら寝ていたはずです。次に起きたのは午前1時30分過ぎ。さすがにその時間から調整するのは正気の沙汰ではありません。
 今思えばこの段階で正常な判断など全くもってできていなかったことでしょう。だってその辺に服投げ捨ててたんだもん。お察しです。
 というのもここまでは前座であって。次の朝、日時で言えば10/2(日)のGP2日目最終日の朝6時過ぎになります。
「…財布、どこ?」
 この男、ついに財布を失くしました。
さすがの僕も大パニック。グレンともう1人同じホテルに泊まっていた同郷の人間にそれを告げ、全力で探しました。結果的にはものの2分程度で見つかってほっと一安心。ベッドの下に落ちていた財布を見つけたときは、さすがに安堵しました。もう迷惑をかけるようなミスはしない、とそのタイミングで強く誓います。しかし、その動揺は別のエラーを生むことを、おめでたいことにその時の僕はまだ知りませんでした。
 

File5.魔物が潜むは会場ゆえに?

 早速会場についてすぐにミスに気づきます。
「…そういや昨日、デッキシート書いてなくね?」
 この男、次はデッキシートを忘れました。しかも書くところから。昨日の熱狂にやられた、などという文句はこの場で一切通用しません。
 しかしまあ、これ自体はもう1人の調整相手が予備のデッキシートを持っていてくれたことで解決します。が、ヒヤリとしたことは確かですね…

GP用のデッキシート。当日、会場で書いた。ところで通常のと分ける意味あるんですかね…?

 勝って兜の緒を締めよなんて言葉がありますが、完全にそれ。浮かれすぎだ、気を引き締めろと当時の僕に言いたいです。
 まあこの後はスムーズに予選ラウンド4-3の強制ドロップでフィニッシュ、無事に帰路に就き、僕のDMGP2022は終わりを迎える
 
…はずでした。

 ある人は言いました。家に帰るまでがデュエマだ、と。

EXTRA File 慢心生みしは尾を引く絶望

 僕が家に帰る前、電車の中で気づいたことがありました。ポケットに入れているはずのものがないと。しかし、その時持っていたのはGPの参加賞を含め手提げカバンと紙袋が合わせて4つ、リュックが1つとかなりの大荷物。どこかにあるだろうと高をくくっていたのです。家に帰り、ひと眠りした後にそれを探しても見つかりません。
「……財布は???」
この男、1回の旅で2度も財布を失くしています
(うち1度は未遂だけど)

 さてどうするか。奇跡的に(東京で買った)Pitapaは持っていたので改札を出ること自体はできましたが、いかんせん中に入っているのは500円程度。Paypay等のバーコード決済の残高も雀の涙で、発つ前に食糧はほとんど使い切っています。
 財布はどう考えても夜行バスの中なので、ひとまず電話で所在を明らかにし(席の間に挟まっていたそうです。そんなことある?) 、代引きで発送されるまでの約2日間、インフラと最近の台風の前に購入しておいた非常食の余りのみで生き延びる必要が出てきました。  

 最近の僕のツイートを追っていただいている方は、僕のこのツイートに「???」と思ったことでしょう。真相はこういうことでした。本当に終わっています。
 しかしまあ、僕は極めて楽観的な人間なので「まあ、なんとかなるやろ」と自分に言い聞かせ、1日目を残っていたカップ麺2つ+水で過ごし、2日目は上記のカンパン半袋とあとから見つけたインスタントみそ汁でなんとかやり過ごします。インフラがフルに使えるとはいえ、セルフ避難訓練生活をしていました。大学もあるのにね、バカだね…
 ちなみにこの経験を通してどうだったかというと、実は思ったより苦痛に感じませんでした。やはりインフラが全て、特に水道と電気が使えるのは大きかったですね。電気ポットは偉大です。あと大学に行くのが運動と頭脳労働を兼ねてていい息抜きになってました。まさかそんな感じ方をする日が来るとは…
 そうこうしているうちに10/5(水)の朝9時頃、着払い料金を、届いた荷物の中から支払うという奇行をとる羽目にはなったものの、本当の意味で僕のDMGP2022は幕を閉じました(ご対応いただいた配達員の方、ありがとうございました。そして本当に申し訳ございません)。

おわりに-半年後、次のGPで!-

 まずはじめに、ここまでお読みいただきありがとうございました。5000字を超える駄文ですもの、さぞお疲れになったことでしょう。お時間を取ってしまい申し訳ない気持ちがある反面、最後までお読みいただいた寛大なあなたに、深く御礼を申し上げます。
 まあこんだけ自分が引き起こした事件がたくさんあったのですから、折角なら何か形に残しておきたいな、という思い付きだった割には、パソコンをタイプする手がいともたやすく動いたな、といった感想です。
 正直GP予選・本戦の様子や僕自身の構築に関するポイントなど、描写しきれないところは多々ありましたが、それはひとえに僕の技量と根性不足です。ご容赦くださいませ。ただ1つだけ付け加えるとするならば、「GPにおける仲間の存在」は極めて大きかったです。
 もちろんこのようなトラブルがあったときにカバーしてくれる(File.5はその顕著な例です。本当にありがとうございました)のもそうですが、どう考えても予選ラウンドだけでも9回真剣勝負をしていたら人間ひとりの精神は崩壊します。
 GPの場は、今までの成果を発揮する場である以上、誰しもが全力になり、やや過剰気味に例えるなら命を賭した戦場に匹敵する、そんな熱気を孕んだ場であります。だからこそ、心強い仲間が、信頼できる友達が隣にいることは、大きな支えになること間違いなしです。
 きっと僕は次のGPも仲間と共に出ることでしょう。そのときまでに反省しなければならない点はこの事件簿で散々出しました。それを克服し、また頑張っていきたいと感じる2日(+α)間でした。

 ここにはたくさんの反省とそれ以上の収穫がありました。これらを以て、この事件簿をとじさせていただきたいと思います。
 それではまた、いつか、どこかで。


2022/10/06 記事投稿

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