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ごまかしとエセ科学とクライテリオン

おはようございます。フェニックス髙橋です。
今日、ドラッグストアに行ったところ「イソジンが売りきれている」のを見てビックリしました。なんでかと思って調べたら「吉村イソジン」なるサジェストが。。。

知事は「嘘のようなホントの話」とか仰ったようですが、コレは「本当のようなエセ話」というやつで、ダイオキシンレベルのトンデモ科学でしょう。

この知事の狡猾なところは「コロナ陽性が減る」というところでしょう。
普通こう聞けば「コロナが治る(治りやすくなる)」と思いますが、そんな事はない。
事実を追ってみます
・うがい薬を使うと唾液中のコロナウィルスが減る
→そりゃ当たり前でしょう。イソジン等は殺菌効果がたかすぎて、かえって風邪を引きやすくすると言われるほど菌を殺すんですから、コロナがいなくなってもおかしくはないでしょう。
・コロナの陽性率が下がる
→PCRのやり方次第ですが、唾液で調べる方法なら下がるのは当たり前ですね。殺菌してるんですから。
・コロナが治った
→そんなわけ無いですよね。知事もそう言ってはいないですし、口内のコロナウィルスが殺菌されて減っただけですから、他のところにいるコロナウィルスには何の効果も及ぼしません。
コレも当たり前で、イソジンでうがいしたら肺の中にいるコロナウィルスが消されるとしたら、イソジンの使用は禁止した方が良いでしょう。口でうがいしたら肺まで効果が及ぶとか正直怖いです。

こんなことは誰が考えてもすぐに分かるわけで、それでもイソジンが売れる理由は簡単で「PCR検査をクリアできる」ことに他ならないでしょう。
これ程コロナが広がっていても未だにコロナにかかること自体に「不道徳感」があります。感染すると白い目で見られて、社会的に迫害される危険がある。
と思えば「かかっても大丈夫でしたというお墨付きが欲しい」と思う気持ちは分かります。
それこそが不道徳なのですが、それを知事が率先して民に推奨するというのは、頂けないにも程がある。
コレで大阪の感染者数が抑制できると思ってるんなら、詐欺師もビックリですし、よしんば本当にコロナが押さえられると思ってるんなら「狂人」です。
イギリスの作家であるギルバードチェスタトンは「狂人とは理性を失った人を指すのではなく、理性以外の全てを失った人を指す」とか言いました。この場合の理性は「統計的な数字」のことを指すでしょう。数字が下がったのが全てで、それ以外の常識を失なっていたら、正しいという結論に至るでしょうが、それが狂っているのは常識があれば明かです。

常識ある我々がすることは、イソジンを買い占めるのではなく、コロナにかかっても問題なく受け入れられる道徳を身に付けることだと思います。
短めですが今日はこの辺で。また次回

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