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【VR観劇】NEUUで味わう新感覚レポ

こんにちは、たんこすです。
造語が当たり前な世の中になるには、一体どれだけの人が認知した段階なんでしょうか🦻
急に暑くなり、そんなことばかり考えてました。

◼️2.5次元俳優
◼️地下アイドル

今でこそ、目新しさもない言葉。
メタバースでは、それら2つを兼ね備えたジャンルがいくつも育ち始めてます。「VR観劇」もその1つ。今回のイベントレポは、そんなVR観劇を間近でみた感想です✏️

振り返れば、既に3月のトピック。
YAMATOさんやカソウ舞踏団yoikamiさんが演じる演劇「Typeman」のBTSFイベントがありました。
第79回ヴェネチア国際映画祭でPremio bisato d'oro2022(プレミオ・ビサト・ ドーロ/金鰻賞)の最優秀短編賞を受賞してる作品🎬️

監督の伊東ケイスケさんやWOWOWのプロデューサーの石村さん、CinemaLeapの大橋さんや待場さんなど「Typeman」一座が率いる素晴らしい回でした✨
昨年のBeyond The Frame FestivalでVR作品を一足早く体験させてもらい、どう撮影してるのだろ~と気になってました🎬️
その中身を知れたイベントでしたが、種明かしされても決して真似できない表現の奥行きと高みを感じました😆最先端技術とそれを理解する演者さんの投打が噛み合ってこそ。
会場限定の内容もありますので、ニュアンスをお届けできれば幸いです。
では、まずは作品あらすじから🎬️

Story

以下、伊東ケイスケ監督HPより抜粋。

Typeman [VR演劇]

Typemanはこれまで多くの人間に必要とされ、期待や喜び、悲しみを分かち合い、共に時間を過ごしてきました。しかしいつしか人々から忘れられてしまい、自分の存在意義を見失ってしまいます。 体験者は古びたアパートの一室で、そんなTypemanと出会います。あなたは初めてTypemanと向き合ったとき、彼に対してどんな感情を抱き、どのような行動をするでしょうか。 その世界で誰かの存在に気づいたとき、あなたはここにいる意味を考え始めるでしょう。

Experience

同じ空間でガラス扉の仕切りを隔てて異なる体験設計がされており、VR映画を体験する人とTypemanの演者を観るスペースの人がいました。現実空間でもVR同様で手が届く距離感。とても印象的なのは、ヘッドセットを着用していない観客の声。
「まるでスクリーンの中に自分が入り込んでしまった。」驚きの表情と共にそんな感想が聴こえた。それは決して偶然ではなく、タイプマンを演じるYAMATOさんの空間を使ったテクニックによるもの。VR空間を把握した表現は、新しい驚きを与えて、デバイスフリーな知覚をもたらしてくれた✨
やってみて開ける素晴らしい瞬間🎊

non-verbal communication

伊東ケイスケ監督の作品は、ノンバーバルコミュニケーションが特徴。特に、Typemanの顔はタイプライターのため表情をもたない。その不自由な状況は全身を「自由」にし、人間らしさが透けていく。Typemanに特定のキャラ設定はなく、国と人種を越えてローカライズされ届けされていく。
時には、タイプマンを勇気づけるために観客が拍手を贈りあった事もあるのだとか。1回1回が生もので2度とこない瞬間。複線を回収し、エンディングへとまとまる出口こそは映画であり、拡張現実のドキュメンタリー。
映画のフレームを越え、その場の皆がマルチプレイを通じて心が同期する。インタラクティブな物語は自身の体験として記憶に残る✨
映画が終わって、自分が舞台にたとまたような爽快感もある🎬️言葉を交わさなくてもわかりあえて楽しい。
伊東ケイスケ監督に「何故ノンバーバルな作品が多いか」を訊ねてみた。

「ぼくが英語ができなくて、海外で身振り手振りで伝えて楽しかった体験があった。多くの方に言葉がなくても楽しめる経験をしてもらいたい。」

自身の拡張体験は海を越え、次元も越え。今や世界中の観客を魅了している✨

映画とゲームの違い

VR観劇で、より心の距離を縮めて没入感を高めるギミック。それは、演者とのインタラクティブなやりとり。
一方それらは、映画とゲームの境を曖昧にする。

一般的な定義を整理をすると

映画🎬️

長いフィルムに高速度で連続撮影した静止画像(写真)を映写機で映写幕(スクリーン)に連続投影することで、形や動きを再現するもの

Wikipediaより

ゲーム🎮️

勝負、または勝敗を決めること。守るべきルールがあり、環境または他人との相互作用を元に行われる行為または活動である。

Wikipediaより

VR映画のインタラクションにおいて、言えること。それは、プレイヤー同士の「駆け引き」「勝負」や「勝敗」がなく、「得点」や「ランキング」によるマルチエンディングがないこと。
一方、体験者のリテラシーによってストーリーの体験時間に大きな差が出るものもあり、ガイドが必要なものも増えている。

この議論は、仮説検証のパートでありつつも、VR映画には作品としての入り口と出口が同じであること。そして、体験時間は個人により多少異なるものの、作者の意図をストーリーから受け取れるもの。

そこが軸になるのかもしれない。

Typemanは、皆を誘導して誰も置いてきぼりにしない作品。それがいかにすごいことかを改めて感じました✨

素晴らしき体験を届けてくれたTypeman一座の講演をぜひ、次も心待ちにしてます👏

以下、YAMATOさんのTwitterより。

当日NEUUに集まったTypeman一座。

小田急電鉄では、XRクリエイターの発表機会、コンテンツやデバイスを体験する施設とし、新宿にNEUU(ニュー) をオープンしました。
現在は、CinemaLeapと共に、クリエイター同士繋がるコミュニティBeyondtheFrameStudio(BTFS)を運営しており、その活動拠点にもなりますので、ぜひぜひ皆さん遊びにきてください😊
Twitterアカウントはこちら→@btffstudio
登録はこちらから→https://btffstudio.com




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