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「なぜEthereum上でBitcoinを発行するのか」BitGo キアラシュ・モサイェリ氏 インタビュー

WBTCを提供するBitGoのプロダクトマネージャー、キアラシュ・モサイェリ氏(Kiarash Mosayeri)にお話を伺いました。WBTC(Wrapped Bitcoin)は、Ethereum上でBitcoinをトークン化し、様々な用途に利用するために開発されました。今回は、DeFiプロジェクトとどう関係しているか等についてインタビューしました。是非、ご覧ください。

インタビュー日 : 2020年10月9日

WBTCの利点とは

Bitcoinを保有することだけが目的であれば、トークン化するべきではないと思います。Bitcoinとして持っておくべきでしょう。しかし、問題はBitcoinでできることがあまりないということです。一定期間保有しておくか、送金に使うかしかありません。

一方で、DeFiを使えば、色々なことが可能になります。仮に1万ドルの価値のあるBitcoinを1枚持っていて、車を買いたいとしましょう。もしもBTCが値上がりすると予想するのであれば、「Bitcoinを使用することで値上り益を失ってしまう」というジレンマに直面するでしょう。しかしMakerDAOのようなアプリケーションを使えばこういったジレンマを解消することができるのです。

BTCをトークン化してWBTCを作り、1万ドル分のBitcoinを口座に入れ、MakerDAOを使用して担保付きローンを組むことができます。このローンで希望の車を購入することができます。そしてもしもそこから数週間、数ヶ月後にBTCの価格が上昇した時には、ローン分を返済するだけで口座に入れたBitcoinをまた取り戻せますので、ポジションを失わずにすみます。これはほんの一例に過ぎませんが、こういった金融アプリケーションには、WBTCを利用してプラグインすることができる活用事例がたくさんあります。

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キアラシュ・モサイェリ氏 インタビュー
BitGoのフルスタック・インフラストラクチャ
DeFiとWBTCの活用事例
WBTCのはじまり
WBTCの利点とは
MakerDAOとWBTCの関係
WBTC利用者の目的
WBTCによる流動性の向上
WBTCの基本的な3原則
WBTCをサポートする3つの要素

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