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「書くを仕事に!京都ライター塾」第6期第3回参加レポート 「イノダコーヒ 横浜高島屋店」

2022年1月から江角悠子さん主宰の
「書くを仕事に!京都ライター塾」の第3回参加レポート。

第3回の講座では、好きなお店について、
その場で200~350文字を書き、
江角さんから講評をいただきました。

以下、私がそのとき書いた文章です。
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イノダコーヒー 横浜高島屋支店

横浜にいながら京都本店の昭和レトロ喫茶を彷彿させる、
「イノダコーヒー 横浜高島屋支店」。
珈琲は、砂糖とミルクがあらかじめ入っているイノダスタイル。
広々とした空間とゆったりとしたソファーが、疲れた買い物客に
ゆったりとした休憩タイムを提供してくれる。
妙齢の女性客が多いことに合わせ、名物のナポリタン、
オムライス等ハーフメニューも注文できる。
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この文章、私だけは、格闘したことが分かっています。
ただ、全然できませんでした。
ゆったりということばが2回。そもそも店舗名が間違っています。
イノダコーヒーって、イノダコーヒだと、あとで気づきました。
店舗名間違えるとか、ありえないことでした。

なお、江角さんからは、
「取材ができていないと、書けないものだと分かったのはよかったですね」と言葉をかけていただきました。

この状況でも私が気にしていたのは、客観性です。
商業ライターは、第三者として書く(黒子に徹する)ことが
求められていると学んでいるし、そう思っています。

今回やってみてわかったことは、
私は、客観性ばかりに囚われえると、
自分が感じたことがお腹から出てこなくなってしまう、
ということでした。

ありふれた、堅苦しい、どこかで読んだことのある、
いい感じ(にはなってないけどはずれてはいない)文言で
頭が埋まってしまいました。
「それっぽい」表現のオンパレードで、頭のなかはいっぱいでした。

極めつけは、イノダコーヒのサイトに書いた文言と
まったく同じ言葉があって、恥ずかしくなりました。

ということで、リベンジするべく、
「イノダコーヒ 横浜高島屋店」に行ってきました。

いい「素材」が手に入れば、おのずといい記事が書ける。

と教わったうえで、書きました(300文字の3倍弱)。

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標題:ありふれた日常のよそいきな喫茶時間

 横浜高島屋の6F、奥まった角にあるイノダコーヒは、
1940年創業の京都堺町三条にある老舗コーヒー専門店。
京都ではおなじみだが、
関東には東京大丸店と横浜高島屋店の2店舗しかない。
同店は、関東でイノダコーヒの良さを伝える貴重な存在だ。

格式ある店内と、蝶ネクタイのスタッフ


 店舗の入り口には金文字の「INODA COFEE」、
壁にはイノダコーヒのロゴマークであるコーヒーポットが描かれ、
店構えからコーヒー専門店の香りと老舗の雰囲気を醸し出す。

  生花が飾られた店内には、
72席の白を基調とした椅子とテーブルがゆったりと並び、
ガラスの壁の穏やかな光とともに、
入店したお客様を一瞬でここちよい気持ちにさせてしまう。

迎えるスタッフは、白シャツに蝶ネクタイ、そして銀のお盆。なんとなく、よそいきな気分を演出してくれる。

オリジナルコーヒーとフード

「アラビアの真珠」は創業以来使用されている
イノダコーヒの看板商品で、モカコーヒーをベースに、
香り、コク、酸味が絶妙なヨーロピアンオリジナルブレンド。
 ミルクと砂糖があらかじめ入った形で提供されるのがお決まり。

提供されたあと、スプーンでかき回すことを忘れずに。
冷えてしまうと砂糖がうまく溶けずに、
底にたまってしまうことを防ぐ、ちょっとしたポイントだ。

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              <スプーンにも、イノダコーヒのロゴマーク「ポット」の刻印>

コーヒー以外にもスパゲティやオムライス、サンドイッチといった
フードもオリジナルな味わいだ。
特に「イタリアン」と呼ばれる
トマトソースベースのスパゲッティは格別。
玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム、ハムといった
シンプルな具材と極太もっちり麺がしっかり絡み合い、ボリュームも満点。保温性の高い銀食器で提供されるためか、
これまた懐かしい、デパートのお好み食堂で食べたナポリタンを
思い出させる。

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  <こちらSサイズ(150g)の「イタリアン」。Lサイズ(280g)もオーダー可>


日常もよそいきに

休日の昼下がり、小さな子供を連れた家族連れ、
老夫婦、女同士がおしゃべりを楽しんでいたり、
ひとりゆっくり読書を楽しんでいたり、様々なひとが集う。

イノダコーヒが、おもいおもいの日常的な時間を、
よそいきな喫茶時間にしてくれる。

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どうでしょう?
最初の格闘原稿より、
イノダコーヒに行きたくなってもらえたでしょうか?


イノダコーヒ サイト(通販もやっています)


次回は、
1)文章を読むのが苦手な人もいる
2)文章は最後まで読んでもらえるとは限らない
に気を付けて書きたいと思います。


※第1回の参加レポート

※第2回の参加レポート



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