「書くを仕事に!京都ライター塾」第6期第2回参加レポート 心で聴く
2022年1月から江角悠子さん主宰の「書くを仕事に!京都ライター塾」に参加している。その第2回参加レポート。
※参加の理由などは第1回の参加レポートをご参考。
前回アーカイブ受講だった森下さんもオンタイム参加され、第2回は6期生全員での受講。
江角さんと参加者、5人の濃密な3時間を過ごした。
まだまだ、自分と向き合うことから
第2回の講義内容は、1)ライターとして何を書いて伝えるのか、と、2)インタビュー講義 だった。
1)ライターとして何を伝えるのか第1回の振り返りつつ、引き続きジブン時間の「自分分析ノート」を使って、ライターとして自分が何を読み手に伝えたいのかを探るワークをする。
「ワクワク(=嬉しい」、「イライラ(=怒り)」といった自分の感情の動きから自分の資質や、スキルを共有する。
書きながら、自分の人生を棚卸する時間。
自分の気持ちに蓋をしている人は非常にキツイ。私にとっては苦痛にもだえる時間。
誰に何をされたら嬉しかった?自分ができると嬉しいことは何?
「なんでこんなこともできないのか?」というイライラ、怒りは
どんな時にもつ?
長く本当の自分と向き合わなかったから、自暴自棄か?
それとも、絶望して体の奥底で縮こまって震えている?
ただ怖がっているだけ?
面倒くさいのか?
心がざわつく。
出てくるのは、こう見られたい、こう見られているだろうという自分のエゴと演じてきた役割への執着。
講義内でどういう媒体で、どんな記事を書きたいかと問われ、答えたが今考えると嘘のように思える。
それだったら今の自分から想像できる。そう伝えてもおかしくないはずから導きだした答えを吐き出したのではないか。
江角さんに傾聴してもらうような形でやっと自分の中から取り出せた自分の強みは、「共感力」と「要約力」。
人に寄り添い、話を聞き、共感したうえで、話をまとめられるところ。
「はい、それ、強みです」
この一言で、無意識に止めていた息を吐きだし、吸い込む。
強みを受け入れた。
講座では、一人では取り出せない自分を知り、受け入れることができる。
聞いてもらうではなく、聴いてもらう体験をする。
言葉のやりとりではなく、心のやりとり。
大切にしていることを、聴く
2)インタビュー講座
インタビュー、それは人の話を聞いて、「素材集め」をする作業のこと。
江角さんの経験を踏まえ、取材で集めるべき素材や取材をするまでの準備、アポ入れのやり方から、インタビュー当日の流れまで、プロセスごとの注意点や、コツを教えていただく。
特に「話の引き出し方10のコツ」や、写真撮影のタイミングの考え方、困ったときの対処法は、インタビュアー仕事の転ばぬ先の杖としてしっかり身に着けたい。
その他、企業の中で行われる業務ヒアリングとライターによるインタビューの違いを意識できたのもよかった。
【ヒアリング】
ある目的のために対象者から情報を引き出し、(目的に対する)
内容を明らかにすること。
【インタビュー】
素材集めつまり、情報収集自体が目的。
つまり、素材自体に価値がある。
最後に学んだコツなどを意識しながら、参加者同士でプチインタビューを実践(いわゆる、ロールプレイング)。
実践してみると、
人は、関心を持って聴いてもらいたい、大切にされたい、理解されたいと思っていることに気づく。
無条件の受容。
受け入れられたと感じたとき、安心して自分の正直な気持ちを話せるようになる。
江角さんは、推しに対するファンの気持ちという(江角さんは、有名なBTSファン)。
もし推しにインタビューするなら、できる限り準備するし、全力で推しの気持ちに寄り添うだろう。
私もインタビューするひとのファンでありたい。
何を書いてしあわせになる?
第2回を終わっても、どんなテーマを中心としたライターになって、自分らしい幸せを見つけたいのか定まっていない。
ただ、今の私は自分自身のことを表現することを求めていない。
私の人生の中から伝えることは取り出せていない。
商業ライターという裏方は、性に合っているかもしれない。
私は、ひとの話を聴くことや、まとめることができることが強みだ。
この講座で、書く技術を身に着け、書きたいテーマを見つける。
そして、誰かのアイデアや思いを聴き、それを書くライターなる。