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メフィラスループ



はじめに

本記事はメフィラスループのギミックおよびサンプルデッキの紹介を行う。
メフィラスループとは、名前の通り、《メフィラス[外星人]》を使用したループデッキである。無限コアブーストと無限ドローを介し、相手のデッキをすべて除外して勝利することを目指したデッキとなる。
《メフィラス[外星人]》がカードプールに追加されてから数か月と時間が経っているが、Twitter等で検索してもそれらしいデッキは発見できなかったため、情報共有として本記事の執筆に至った。

サンプルデッキ


以下にサンプルデッキを示す。

今回紹介するメフィラスループは以下の条件にて発生する。
フィールドに《戦国姫 京》
バーストに《メフィラス[外星人]》(A)
トラッシュに《メフィラス[外星人]》(B)、《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》、《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》(A)

この状態で手札から《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》(B)を召喚する。召喚時効果で自分のライフを1個減らし、バーストの《メフィラス[外星人]》(A)を発動する。
《メフィラス[外星人]》のバースト効果を用いて、トラッシュから《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》を召喚し、その召喚時効果でトラッシュの《メフィラス[外星人]》(B)と《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》(A)を手札に戻す。
発動した《メフィラス[外星人]》(A)の召喚後、《戦国姫 京》の効果を使用して手札に戻した《メフィラス[外星人]》(B)をバーストセットする。
最後に召喚した《メフィラス[外星人]》(A)と《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》(B)を自分で消滅させることで、初期状態に戻る。
上記手順を1回行う度に4コア消費の1枚ドローが行える(《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》の召喚に4コア消費(フル軽減)、《メフィラス[外星人]》のバースト効果で1枚ドロー)。
ここで、上記の《メフィラス[外星人]》のバースト効果で召喚するスピリットに《調教師ライナ兄弟》を追加する。《調教師ライナ兄弟》の効果で4コア増やすことで無限ドロー、5コア以上増やすことで無限コアブーストに至る。

各カードの採用理由


《調教師ライナ兄弟》
《戦国姫 京》
《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》
《メフィラス[外星人]》
《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》
ループパーツ。《調教師ライナ兄弟》と《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》はトラッシュに1枚あればよいため2枚に留めている。《戦国姫 京》については手札に抱える必要があるため、当初は3枚と考えていたが、その1枚をトラッシュから《戦国姫 京》を回収できるカードである《ダークイニシエーション》に変更した。この変更は《戦国姫 京》を複数枚引いた場合の動きの弱さや《戦国姫 京》全てがトラッシュに置かれたときに《メフィラス[外星人]》によるループができないことを考えると正しいように思う。
《メフィラス[外星人]》と《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》はそれぞれ2枚以上必要となるため(1枚はトラッシュでもよい)3枚ずつ入れている。

《神海賊皇子トリトーン》
このデッキのフィニッシャー。無限コアブーストをした後に《メフィラス[外星人]》の効果で《調教師ライナ兄弟》ではなく、このカードを召喚することで相手のデッキをすべて除外することができる。この枠を《剣皇武龍ゼットウ・ドラゴン》にすることで、デッキ除外ではなく相手のライフを削ることもできるが、その場合には相手の《超星使徒スピッツァードラゴン》で阻害されてしまうため《神海賊皇子トリトーン》の方が望ましい。

《オラクル二十一柱 0 ザ・フール》
《選ばれし探索者アレックス(リバイバル)》
このデッキの課題である《戦国姫 京》の召喚を容易とするために採用。
《戦国姫 京》を召喚するだけであれば《十式戦鬼・断蔵》や《ビクティム》、《リターンスモーク》の方が適切であるが、これらのカードは単体で何も仕事をしないため、事故要因となる。一方、《オラクル二十一柱 0 ザ・フール》や《選ばれし探索者アレックス(リバイバル)》であれば単体でもライフ回復、コアブースト、ドローといったリソース供給があり、防御面を強化することができる。また、中盤に《調教師ライナ兄弟》を手札から召喚するプランが取りやすく、ループの達成に大きく貢献してくれる。
さらに、《オラクル二十一柱 0 ザ・フール》はこのデッキの致命的な弱点であるライフ1の状態では《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》の効果で自分のライフを減らせずループできないという点を補っている。
総じて紙束をデッキに昇華させることができるカード群となっている。

《黄泉ノ獣ライウンコマイヌ/イザナミの黄泉神殿》
多くの対面にてネクサスとして扱うことができる。
転醒条件が緩く、特にアタック時カウント増加の契約対面で重宝する。
序盤にライフを多い状態を維持することができるうえ、3コストで3枚ドローを行うネクサスとして考えると《旅団の摩天楼》より優位である。


《混沌の魔術師アマルディ》
トラッシュ肥やし、手札に必要となる《メフィラス[外星人]》と《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》の回収ができる器用なカード。4コストのため《メフィラス[外星人]》で召喚可能。

《ピラミッドボア》
このデッキではドロー枚数を増やすだけでなく召喚時効果も使用できる。シェンマドーで召喚するためだけに書かれたであろう「トラッシュにあるときコスト6として扱う」効果を使用し、《メフィラス[外星人]》で召喚することができる。《ピラミッドボア》自身も《メフィラス[外星人]》にトラッシュから呼び出されて驚きを隠せないであろう。序盤から《メフィラス[外星人]》の効果でドローしながら除去できるようになるため相性が良い。

《魔界皇龍ダークヴルム・レガリア》
デッキに4コストのスピリットが多いため、ドローのできる防御札として採用。6コストのため《メフィラス[外星人]》で召喚可能。

《紫の世界》、《旅団の摩天楼》、《No.32 アイランドルート》
手札を減らさずネクサスの数を稼げるカード。《旅団の摩天楼》はミラージュセットする可能性がごく僅かにあるため、リバイバルの方が良いと考える。

《ダークイニシエーション》
前述の《戦国姫 京》の回収だけでなく、このカードを採用することで昔ながらの《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》ループも可能となっている(※1)。《メフィラス[外星人]》を使用したループパターンにおいても《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》の召喚時効果で《ダークイニシエーション》を回収するプランも取れるようになり、この場合ネクサスが3枚でも無限ループに入る可能性がある。《ダークイニシエーション》を回収するパターンは《魔羯邪神シュタイン・ボルグ(リバイバル)》でも可能である。従来の《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》ループと比較した際の利点は使用コアが少ないことと《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》と《ダークイニシエーション》が各1枚で良い点が挙げられる(※2)。
このカードの存在によりループパターンに自由が生まれるため、《バトスピ特別調査室》にはこのカードも注視しておくことを勧める。

《ヴァイオレットフィールド》
手札のシュタインボルグを破棄しながら手札を増やせるカード。

最後に


本記事は私自身がこのデッキを調整する余裕がないという背景もあり作成した(休日はバトラーズランキングの影響でSBに出ないといけないため)。このデッキを気に入り調整してくれる方がいることを願う。
以下に本デッキ関連のメモを残しておく(すべて脳内)。

以下にこのデッキを使用する上での障害となるカードを列挙する。
・《EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-》
・《闇輝石六将 砂海賊神ファラオム》
・《宇宙海賊船ボーンシャーク号》などの召喚時封じ
・《オラクルXVII オーバースター》
・《オリンスピア競技場》

《EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-》
出されたタイミング次第では死に直結する。
《ダークイニシエーション》でリカバリーは可能。

《闇輝石六将 砂海賊神ファラオム》
《宇宙海賊船ボーンシャーク号》などの召喚時封じ
リカバリー不可。
対策カードを入れていない場合、対戦相手がこれらのカードを引いた時点でほぼ負けが確定する。

《オラクルXVII オーバースター》
《戦国姫 京》の効果が封じられる。
《メフィラス[外星人]》で無理矢理剥がすか《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》でのループに切り替える必要がある。

《オリンスピア競技場》
《メフィラス[外星人]》自身はバースト召喚できるもののバースト効果での召喚が封じられる(バーストに関してのQA19および黄金皇ロード・ドラゴン・インティのQA3参照)。
《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》でのループに切り替える必要がある。

以下に《メフィラス[外星人]》ループが実現できるであろう基盤挙げておく。

夜族型
《バル・マスケ居城ブラッドロンド》といった優秀なネクサスと《メ・ギノガ・デ》《バル・マスケ 大侯爵 ザルムフォーファー》などの召喚時効果を持ちつつ《メフィラス[外星人]》で召喚可能なスピリットをデッキを歪ませることなく採用することが可能。

オボロ型
《相棒武者オボロ》と契約することで《オラクルXX オーバージャッジメント》や《オラクル二十一柱 XX ザ・ジャッジメント》による堅守だけでなく《月鬼城》との組み合わせによるドロー加速が魅力。また、ビヨンドエボリューションにて手札破棄が行える《鬼武者 辺泥霊主》が追加されている。
《メフィラス[外星人]》の効果で《相棒武者オボロ》を召喚することが可能なため、《相棒武者オボロ》のアタック時に自身の破壊を行いやすい。

魔界型
《魔界の聖杯》と最強サーチカードである《魔界七将ベリオット(リバイバル)》が強い(机上で)。呪鬼で組んだ場合でも可能だが《魔界七将ベルゼビート(リバイバル)》を採用することで《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》からシンボル4点で殴りかかることができるようになる。

ネクサス型
《魔帝の墓標(リバイバル)》や《血塗られた魔具(リバイバル)》といった相手の動きを阻害するネクサスにより盤面を固める。《血塗られた魔具(リバイバル)》レベル2の効果で《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》が破棄できる。

占征型
《ファントムミラージュ》と《宇宙大海晶ヴァルダルム》によるドローが魅力。《オラクル二十一柱 0 ザ・フール》、《幻惑の隠者騎士バジャーダレス》、《バル・マスケ 大侯爵 ザルムフォーファー》辺りも占征であるためカードパワー高めで纏めることができる。

黄色型
《戦国姫 京》を召喚しやすいように黄色で纏める。《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》の召喚サポートはあるが、手札破棄、トラッシュ肥やしが問題。《星空の冠(リバイバル)》と《星の子スターリー》のコンボを《メフィラス[外星人]》で補強できる点や《魔界七将ベリオット(リバイバル)》をも凌ぐことがある最強サーチカードの《天使ヘルヴィム(リバイバル)》が魅力。ただし、《天使ヘルヴィム(リバイバル)》は《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》を加えられない。
《No.29 アップルグッド》を入れることで《闇輝石六将 砂海賊神ファラオム》の対策が可能であり、《超星使徒スピッツァードラゴン》の効果も発動しないため、フィニッシャーに《剣皇武龍ゼットウ・ドラゴン》を採用しやすい。

赤白型
《砲凰機神フェニック・セイザー》が《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》の回収枚数を増やしつつ《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》を踏み倒す。何故かブレイヴ踏み倒しが破壊時にも発動するため、《ダークイニシエーション》を介してループすることで、かなりのコアが節約できる。
こちらも手札破棄、トラッシュ肥やしが問題と考えている。

※1
《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》(A)の召喚時効果で《ダークイニシエーション》を回収。《ダークイニシエーション》の効果で《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》(A)を破壊しトラッシュの《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》(B)を回収する。このとき《ダークイニシエーション》の効果で《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》(A)と共に《調教師ライナ兄弟》(A)を破壊してトラッシュの《調教師ライナ兄弟》(B)を回収するとネクサスの枚数次第で無限コアブーストが可能となる。

※2
《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》と《ダークイニシエーション》を使用した無限ループは《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》がリバイバルであっても《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》《ダークイニシエーション》のどちらかが2枚以上必要となる。理由は《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》を回収するために《ダークイニシエーション》で破壊するスピリットが必要だからである。《メフィラス[外星人]》を使用する場合、《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》で2枚以上回収できることと、トラッシュからスピリットを召喚しているため《ダークイニシエーション》で破壊するスピリットに困ることはない。
基本は※1の手順にてループを行うため1回毎に《魔羯邪神シュタイン・ボルグ》《調教師ライナ兄弟》《ダークイニシエーション》で6コア必要となり、《蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ》と《ダークイニシエーション》で5コア要求となる《メフィラス[外星人]》絡みの方がコア消費が少ない。

以上で《メフィラス[外星人]》ループについての説明を終わりとする。
読んでいただいた方の知識が少しでもアップデートされれば喜ばしく思う。
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