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一口馬主の口取り体験記(申込から口取りまで)

1.まえがき


多くの一口馬主を楽しんでいらっしゃる方の夢のひとつが口取り式への参加ではないでしょうか。
口取りの抽選に当選した上で出資愛馬が勝たないと参加することができないイベントですから、なかなか機会に恵まれない方も多いと思います。
実際に勝ったあとはどんな流れなのか、集合したあとどうなるのか、解散はいつなのか、調べてもなかなか情報が見つからず不安な方もいらっしゃると思います。私もそうでした。
私はこのたび幸運にも長年の夢が叶って口取りに参加できましたので、一連の体験の記録を残しておこうと思います。
※一口クラブや競馬場により内容が異なる可能性がありますので、あくまで一例として参考程度にしてください。

2.出走確定後〜レース前日


木曜日の出走確定後、一口クラブの公式サイトから口取りの申込を行います。
クラブによって口数順や完全ランダム等抽選方法は異なるかと思いますが、翌金曜日のお昼前後には当選の連絡が届きます。(落選は連絡があるクラブとないクラブがあると思います。)
当選連絡には集合場所の詳細が載っています。
タイトルに「当選」といったワードが入っているせいか、まれに迷惑メールに振り分けられていることがあるので当落の連絡がない場合は念のため迷惑メールフォルダをチェックする等気をつけてくださいね。
なお、口取りに当選しても馬主席や入場枠が用意されるわけではないので、自力で入場券や指定席を確保します。
あとは当日の服装の準備をすれば完璧だと思います。

3.レース当日〜出走前


競馬場についたらまずは導線の確認を行います。
1着入線後ただちに集合する必要があるので、迷ったりしないよう、実際に歩いてみて確認します。
その際にだいたいどのあたりでレースを見れば無事に集合場所に辿り着けそうかも考えておきます。
開催日によって、スマートシートのチケット確認が必要だったりと導線に制限があることがありますので、気をつけてください!
その後はパドック、返し馬まで見たら私は荷物を預けに行きます。家族や友人と来ている方は持っていてもらってもいいかもしれません。
私は財布とスマートフォン以外はすべて預けています。なお口取りエリアには本来一切の手荷物の持ち込み禁止ですから、財布やスマートフォンも取り出さないように気をつけていました。
ちなみに私が入会しているクラブは厳冬期はコート・マフラーの着用可ということなので、コートは預けずに着用しています。コートやマフラーの着用はクラブの公式の案内に載っていないこともありますから、その場合は念のためクラブ側に確認するといいと思います。クラブごとに細かい服装のルールが異なることもありますので、よく確認しておきましょう。(特に夏場の服装はクラブによって差があると思います。)

4.出走〜1着入線後


先に決めておいた場所で出資愛馬を応援し、見事1着入選を確認したら急いで集合場所へ向かいます。
今回はわかりやすく1着だったのですが、際どい入線の場合も急いで集合場所へ向かったほうが良いと思います。
集合場所に行くと同じく口取り当選したお仲間さんと合流です。原則口数順で口取り当選するクラブだったためか、顔見知りの方も多いみたいでした。おめでとうございますと声を掛け合っていると、クラブの方がいらっしゃって通行証の配付となりました。
今回はひとりひとり名前を読み上げられて、返事をして通行証が渡される形でした。会員証は確認されませんでしたが、トラブル防止のため必ず携帯したほうがよいと思います。
今回は10名の口取り枠に対して、9名しかおらず、クラブの方が来ていない方へ電話確認を行っていました。最終的に1名は欠員となりました。
集合場所に、口取りには当選していないがスーツ着用されている会員の方がいらっしゃっていましたが、欠員が出ても口取りへの飛び入り参加は断られていました。
その後はクラブの方の誘導に従って、ウィナーズサークルへ向かいます。

5.口取り式〜解散


不在確認等を行った影響か、ウィナーズサークルに到着するともう出資愛馬が登場する直前でした。JRAの方に急かされながら、ウィナーズサークルへ入ります。
クラブの方含め、小さな手荷物用カバンを持っている方がいらっしゃってどうするのかなと思っていましたが、ウィナーズサークルに入る直前に、埓付近にまとめて置いていました。コートを着用されている方も、このタイミングで脱いで同じ場所へ置いていました。(私は急かされるままにウィナーズサークルへ入ってしまったので脱ぐタイミングを逸しました…撮影時もコート着用で問題はないはずですが、周りの方に合わせて脱げばよかったと後悔…)
1分も経たずに、出資愛馬と騎手が登場です。拍手でお迎えします。このあたりで、クラブの方から撮影中マスクは外しても構わない旨案内がありました。
あとはカメラマンさんの指示に従って、写真撮影です。ちなみにカメラマンさんがたくさんいて、どこを見たらいいのかよくわかりませんでした!
撮影が終わるとクラブの方の指示に従って退場です。
ウィナーズサークルから通常エリアに出ると、通行証を回収されます。流れでしばらくその場に残る方と、そのまま解散される方がいらっしゃいました。
今回は、クラブの方やお仲間さんと少しお話をして解散しました。その際に簡単に次走の話がありましたが、詳しいレクはありませんでした。なお、別の方が聞かれていましたが、ゼッケン撮影はコロナ禍のためできないとのことでした。(ゼッケン自体は後日回収し、会員へプレゼントしていただけるとのことでした。)
そのまま特にクラブの方から説明や解散の宣言はなく、流れで解散となりました。

6.あとがき


あっという間の出来事で今思い返しても夢のようですが、貴重な経験と一生の思い出ができました。
なお、口取りは本来は馬主さんしかできないもので、一口馬主は一口クラブの方の努力と馬主さんやJRAの方の理解があって特別に体験させていただいているものです。クラブの方やJRAの方の指示に従うのはもちろん、慌ただしい中で、大勢に見られている前ですから、各々がルール違反・マナー違反をしないよう気をつける必要があるなと感じました。
この体験記が、これから口取りをされる一口馬主さんの何かの役に立てば良いなと思います。
長文・駄文になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

じょ

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