In Fabric (2018)
出演者の中にジュリアン•バラット(カルト的大人気アート&音楽&コメディの融合「マイティ•ブーシュ」の主演コンビの一人ハワード•ムーン役。アマゾプライムで視聴可。) がいたという邪な理由だけで見始めた為、全くこの映画に関する前知識が無かったが、ジャンルとしてはアート系ホラー、話の土台は「赤いドレスに関わる人々の悲惨な運命」。
80年代が舞台になっていて赤いドレスの持ち主となる二人の人物を焦点に当てて二部構成になっているが話自体は繋がっていて、だがしかし赤いドレスは関係無く、全てが何処か変で、怖さより変度勝っていて、最早怖がらせたいのか笑かしにかかっているのか判然としない場面も多くあった。
とりわけ変なのが最初の部の主人公の女性が勤める銀行の二人の上司(の内の一人がジュリアン•バラット。変じゃない訳が無い。)、赤いドレスを購入する百貨店は店自体変すぎで、そのコマーシャルも店長(?)も女性店員も倉庫に行く方法が料理を運ぶ用みたいなエレベータだったりも大量生産消費社会を揶揄した様な強欲な客も何もかもが変の極みで、2部目の主人公の男性が勤める修理店の上司、主人公が機械の説明をしだすと皆トランス状態に陥る現象等々相当変なオンパレードだった。
見ていて不意に思い出したのが、昔吹替でよく夜に洋画劇場みたいな形で繰り返し民放で放送されていて当時ブラウン管テレビで観た (とは言え自宅のテレビは今だにブラウン管なのだが) 「マネキン (1987) 」と言う映画。マネキンに恋する男性が主人公のコメディだけど、そのマネキンが動き出すだとかそもそもマネキンに恋すると言う異常性だとか80年代のファッションやボリュームたっぷりの髪型がどこか野暮ったく映像も古ぼけていて洋画吹替特有の誇張された台詞回しといい全体的に何処かとても怖いものがあった。( 調べてみたらマネキン役はキム•キャトラル、画像でみてもイメージと異なるので( 男性は1のイメージなのだけど...) 、私が覚えているのは多分クリスティ•スワンソンがマネキン役の2 (1991) の方かな)
In Fabric (2018)
Written and directed by Peter Strickland
The Mighty Boosh (comedy series )
Starring Julian Barratt and Noel Fielding
Little Joe (2019)
最近観た映画でテイストが同じのアート系ホラーもの。
「リトル・ジョー」と名付けられた人間の都合の良い様に受粉不可に操作された人造花が、花粉で人間を無能化させていくホラー、だが個人的にはこっちの方が随分ダークに感じる。